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今日は若干お酒が入っている。

2005年09月10日 | 映画

【アレキサンダー】

ぐおー。むかついてきた。
もういい加減気付けよ、俺。
こういう映画に手を出しちゃ駄目だって。
でも、一度は観ておかないと…と思っちゃうんだよなぁ。

まず、主役のアレキサンダーが全然良くない。
夢を語る時ちょっと良いかなと思うくらいで、
全然偉大な感じも無いし、人間的な魅力が無い。
コリン・ファレルも演技的には良いのに、
なんだか役にピッタリこない感じで、
ずっと違和感を引きずったままだ。
映画として伝記を描くなら、偉大さや人間的な魅力を描かないと、
作る意味が無いんじゃないかなぁ。
正確な歴史は学者に任せておけば良い。

最初の戦いで終わっていたらまだ良かったのに、
そこからやたら長い遠征に出てしまい、
途中は精神論的な話になってとても退屈。
裏切りや、疑心暗鬼でつぶれていくんだろなぁと思ってたら、
その通りになってしまい、
まぁ、他の権力者と対して変わらない結末を迎える。

と言うわけで、すごい制作費をかけて、
いまさら何の示唆にもならず、感動もせず、
ただこういう侵略者(気持ちは違うように描かれているが実際は侵略者)
がいましたと言うお話を作ったというだけ。
映画としてヒーローの戦いを純粋に楽しませるか、
それとも戦争の無益を訴えるか、どちらにもなれなかった。

アンソニー・ホプキンスの語りを書き留める
と言う設定で話は進むが、この役がすごく良い。
人生の機微を知り尽くした表情と振る舞いで、
すごいなこの人と初めて思った。

鬼の血。

2005年09月08日 | 

貫井 徳郎【鬼流殺生祭】

維新間もない明治時代。
排他的で奇異な風習の残る霧生家。
その頂点に立つ霧生カツの死を境に、
不可解な殺人事件が起こる。
その謎にせまる九条と朱芳。
事件の裏に潜む霧生の呪われた血とは。

うーん。あまり面白い小説とは言えない。
というか、これまでいくらでもあった感じ。
まず、意図的にだけどトリックに重きを置いていない。
ぜんぜん密室にもなってないし、
やろうと思えば何とでもできそうな殺人現場にすることで、
密室トリックとはそんな物だと言いたげである。

となると、あとは霧生家の人間関係や
風習の不気味さが話のメインとなるが、これがありがち。
女系の家柄で排他的。血族内での婚姻を繰り返してきた。
奇妙な宗教儀式。とこれだけで事件の真相が想像できそう。

また、それを解決する人がステレオタイプで、
公家の出で、とくに仕事するでもなく暮らし、
明治の自由を謳歌する九条と、
これまた元大名家ながら引きこもって本ばかり読んでいる朱芳。

と、なにも特筆する事の無い平凡な推理小説。



30本。

2005年09月07日 | 映画
ツタヤで旧作半額キャンペーンをやると、
新作が借り易くなっていいね。
ちなみに30本はコンスタンティンさんが毎日吸うタバコの本数。


【コンスタンティン】


子供の頃から悪魔や天使が見える、コンスタンティン。
規則から外れたハーフブリードを地獄に送り返すのがその仕事。
そんな彼のもとに双子の妹を失った刑事が訪ねてくる。

これは面白くないだろーなーと思っていたが、
予想に反して結構面白い。
ただ、物語の必然性が薄いと言うか、
なぜそうならなくてはいけないのかと言う理由が明確じゃ無い気がする。
あと、せっかく“変な”仲間がいたり、変なアイテムがあるのに、
活かしきれてないところがちょっと残念か。
でも、そんな事はどーでもいいんだな。多分関係ないんだ。

キアヌ・リーブスののっぺりした顔は好きじゃないが、
この映画での彼はなかなか良い。
ハードボイルドで渋いヒーローに徹している。似合うじゃないか。
でも、人間臭さや弱さを失ってない所が好感度大。
しかし、いきなりタバコのポイ捨てはいかんよ(笑)。

悪魔の描き方はありきたりだが、
天使の翼はなかなか美しい。真っ白じゃないところが。
その他、ちょっとした小物までこだわっている事が良くわかる。
細かいところが美しい映画は好きだ。

余談だが。

2005年09月06日 | 音楽
最近の研究では、
雷が落ちるのに金属はあまり関係ない事がわかってきたらしい。
高さの方が重要なんだと。


ミシカ【ONE TREE】

ミシカはファーストアルバムで、
第一声を聴いた瞬間に虜になった。
優しく海を感じ、優しく風を感じ、素晴らしく自然だ。
だからといって退屈なBGMではなく、
その特徴的な淀みを残しながらも突き抜ける声が、
一曲一曲胸に響く。
他の何者でもない、ああミシカって良いなぁとしみじみ思う。
バミューダのヨットの上で育ったという、
その経験が自然に体から湧き出てきた、そんな音楽だ。

という感じで、待ちわびていたセカンド。
若干、都会的に洗練されてしまったのが少し残念。
ビジネスとしての音作りが少し透けてしまっている。
しかし、それはミシカの根本的な良さからすれば、
まぁ、些細な事だし、仕方の無いことだろう。
秋の夜長に海を眺めながら聴けたらすごい幸せだなぁ。
海の見える家が欲しい(笑)。

たからもの。

2005年09月03日 | 映画

【ナションル・トレジャー】

先祖代々一族に伝わる秘宝の手がかりとなるメモ。
ついにその謎にせまるベンとその秘宝を追う悪党一味。
先に宝物を手にするのは。

久しぶりにニコラス・ケイジがカッコ良く見えた。
キスシーンの入れ方なんかも渋い。

ありがちなハリウッド的宝探し物だけど純粋に楽しめる。かなり面白い。
宝を守る仕掛け(岩が転がってくるとか)ではなく、
純粋な謎解きなのが良かったかな。
それと、成り行き上する泥棒の手際のよさ(笑)。
とにかく手がかり手がかり手がかりでなかなか見つかんない。
そのせいか、最後、宝のスケールを見た時は結構感動したりして。

それから悪役が結構可愛い(笑)。
良いセリフも多く、憎みきれないというか最後もすごいオチだし。

久しぶりに見たハーベイ・カイテルがやたらカッコ良かった。