野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

多摩zooと少し高幡不動

2018-11-15 20:42:58 | 公園

 最近、うちの周りでも様々な肌色の人たちを見かけるようになってきた。

東京郊外のベッドタウンという土地柄からか、半数以上は家族連れのようで

話す言葉は様々だが、それなりに風景に馴染んでいて違和感は全くない。

 国際化は大歓迎、海外などに行かずとも居ながらにして世界の文化に触れることができる。

 

 政治の舞台では「現代版徴用工」とでもいうべき、海外からの技能実習生の問題を巡り

議論が喧しいが、少子高齢化社会の日本は移民をどんどん受け入れて国際化して

いったほうが良いというのが私の意見だ。もともと太古の昔、ユーラシア大陸の外れから

極東のどん詰まりまで流れ着き、長い年月を経て人種混合の結果出来たのが

我々日本人なのだ。この際、新しい血を入れることでせせこましく狭隘な島国根性を

払底してくれるのを大いに期待しようじゃないか。

 

 さて、この日は朝から一日中雨。行くところがなくて多摩zooを思いついたのだが、

 動物園はどうやら雨の日は向いていないようだった。

入り口からいつものように右折して昆虫館へと向かう。平日は遠足の子供たちで賑わう

のだが、今日は今のところ静かだ。

 

 巨大な温室の中にチョウが数えきれないほどたくさん放し飼いにされている。

綺麗な模様のチョウ、名前はわからない。(次の日、癪なので何とかネットで検索して

やっとアオタテハモドキと判明した。)

 

 日本では見られない南方系のチョウが多い

 

 分かるのは沖縄にもいるオオゴマダラ

 

 これは?

 

 看板にも群がっている。タテハモドキという名のチョウらしい。

 

 

 ツマベニチョウ

 

 タイワンキチョウ

 

 このチョウはお馴染み。近所でも見かけるアオスジアゲハだ。

 

 イシガケチョウ

 

 シロオビアゲハ?というらしい

 

 蛾のようだがカバタテハといいう蝶

 

  このチョウは今まで見たことがなかった。青と白の紋が素晴らしい。

 

 雨の日でも、傘いらずの昆虫館は素晴らしく、居心地が良い。

 書き遅れたが雨の動物園のいただけない点は二つ。当然雨なので

表に出てこない動物が多いこと、もうひとつは雨で臭いがきついということ。

  仲良く餌を食べあうキリン

 

 

 チンパンジーは小枝のようなものを刺して蜜をなめる

 

 近寄りがたく精悍なユキヒョウ

 

 高い枝の上で昼寝中のレッサーパンダ、うーん可愛い。

 

 孤独な狼は表情は優しげだった

 

 モウコノウマ

 

 ?という顔をしたカワウソ

 

 不届きにも客に尻を並べた羚羊。おーいこっち向けよ。

 他の動物たちは殆ど小屋の中から出てはくれなかった

 

 時間が余ったので近くの高幡不動に寄った。ちょうど菊祭りの開催中だったが

人出は御覧の通り。

 

 訪ねた頃はまだ雨が穏やかだったが、やがて本降りになってしまった。

 これも菊人形というのだろうか。それとも菊犬とでもいうのか

 

 サンタ犬

 

 

こちらは亀と鶴

 

 

 

 今日は取り急ぎこの辺で。


陣馬山で昼寝

2018-11-08 20:07:09 | ハイキング

  天気がいいので陣馬山まで出かけてきた。

 まずは頂上からの富士山。5合目付近まで冠雪してこれぞ富士山といった趣。

 

 少し望遠で

 

 紅葉も少し入れて

 

 シーズンだからだろうかこの日は平日なのに茶屋が3軒も開店していた。

 

 清水茶屋

 

 茶屋のご主人がリンドウの咲いている処をこっそりと教えてくれた

 

 和田峠のある反対側

 

 ススキがきれいだ。

 

 八王子の市街地

 

 白い幹はダケカンバの樹だろう

 

 頂上には例の白馬の塑像。以前は陳腐さに鼻白んだものだが、見慣れてみると

これもありかと思えるようになってきた。

 

 

 頂上で昼を使って、そのあとは暫く昼寝をした。風もなく

日差しが気持ちよい。仮寝をした後は、ハイボールの缶を開けて

ちびりちびりと富士を眺めながらやる。時がゆっくりと過ぎていく。

目の前には晩秋の日差しを浴びてきらめいているアザミの花


 少し酔いがさめてきたので辺りを徘徊

これはナギナタコウジュの花だろうか



 アザミの花には蜂が取りついている。


 綻び始めたばかりのアザミの花


 秋の季節、ここの頂上でのお楽しみはセンブリとリンドウの花。

11月の初めではまだ蕾が多かった。



 日当たりの良い場所ではほんの少しだけ開いている



 

 リンドウは探したが見つからなかった。茶屋の主人が身振りはこっそりと

でも声は大きな声であそこに咲いているよと教えてくれた。

 

 山の花はいつでもそうだが、初めの一つを見つけるのは大変だが、見つけてしまうと

どういうわけかその近くに次から次へと現れてくるものだ。

 

 

センブリとリンドウ以外にもツリガネニンジン

 

 シラヤマギク

 

 コウヤボウキ

 

よく見るととても繊細なノブキの花

 

マムシグサの赤い実

 

 昼寝と花探しの間に富士はいつの間にか雲の中に隠れてしまった。

 

 天国に迷い込んだようなまったりとしたいい一日だった。

 この辺で。


標高831mの雲海

2018-11-02 08:25:33 | 散歩

 久しぶりに奥多摩の御岳山に登ってきた。登ったといっても、車で着いたあとは

ケーブルカーなので登山とはとても言えない。麓の登山駅に着いたのは

8時半ごろ。未明からの雨は上がったが、青空は全く見えない。

 ところが、ケーブルカーに乗っている僅か5,6分足らずの間に杉並木の

間から急に日が差し込んできて、頂上駅に着いたらすっかり晴れ上がっていた。

 

 麓とは打って変わった標高831mの頂上駅広場

 

 どうやら曇りだと思っていたのは厚い霧の中だったようだ。展望台の近くに行ってみる。

 なんと眼下には一面の雲海が広がっているではないか!

 

 右手に見えるのが日の出山、左手の地平線あたりは東京都心になる。雲がなければ

新宿の高層ビル街が望めるはずだ。

 

 100mmの望遠で撮ると山の斜面を雲が上がっていく様子が見える。

 

 近くの紅葉も入れて

 

 余りの絶景に暫し見入っていたのだが、そうなると欲が出てきてもう少し待ったら

雲の上に高層ビルやスカイツリーが浮かぶのではないかと思い始めた。近くの看板では

どうやら矢印付近にスカイツリーが見えるらしい。

 

 15分ぐらい粘ったが、雲は晴れるどころかだんだん山の方に上がって

来たので残念ながら諦めた。もう一時間ほど早かったら見られたかもしれないのだが……。

 

 気を取り直して御岳神社方面に向かう。

 

 一部だがきれいな紅葉が始まっていた。

 

 

富士峰園地の紅葉

 

 

 

 

 

御嶽神社の随身門のところまで登ってきた。

 

 この頃になると下界にあったガスが周囲まで上がってきた。

 

 ツタウルシが真っ赤に染まっている。

 

 黄葉もまた美しい。

 

 

 登り来ったところが武蔵御嶽神社。最近はパワースポットとして女性の参拝客が

増えているそうだ。

 

 お参りはそこそこに少し下山してロックガーデンへと向かう。

足元にはヤクシソウやセキヤノアキチョウジの花が見られた。

 

 

イチョウやカエデに負けじと、ツルリンドウも赤く実を染めている。

 

 フユノハナワラビ

 

 長尾平の脇を渓底に向かってひたすら降りていく

 

天狗岩

 

 期待していた紅葉はまだまだこれからといったところだが、その分人気は少なく

静かな散策を楽しむことができる。

 

 30分ほど渓谷沿いに進むと特有の香りとともに桂の大木が見えてきた。

 樹齢300年、樹高38mのお浜の桂。通読したことはないのだが、嘗てのベストセラー

中里介山の「大菩薩峠」に登場するらしい。

 

 すぐそばには綾広の滝がある、この滝は滝行にも使われるとのこと。

 

 滝の真下から

 

 この先の休憩所で折り返し、ケーブルカー駅まで戻った。帰り道は大岳山への

老若男女の大勢のハイカーとすれ違った。ずいぶんと賑やかだった。

 

 陽の光を懸命に浴びていたバッタが無性に愛おしかった。

 

 この辺で。