野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

新宿御苑の菊花展

2017-11-11 09:39:48 | 公園

  久しぶりに都心に出かけた。自宅からバス電車と乗り継いでいくのだが、

一時間とはかからないで新宿や池袋には出られる。にもかかわらず、出るのが

億劫でたまらない。4,5年前までは3つ4つの用事をためては、フリー切符を買って

一日都心を歩きまわっていた。

 最近はどうしてもしなければならない用事を済ませてはさっと午前中に戻るようになった。

ヨルトシナミンホルモンの影響だろうか、一日中山野を歩きまわってもさほど疲れないのに、

半日の都心では疲れきってしまう。傍若無人の人混みと大音声の会話を跳ね返すだけの

エネルギーがすっかり枯渇してしまったようだ。

 

  さて新宿御苑だ。相変わらず入園料が200円なのは嬉しいが、入園券はいつの間にか

QRコードの印刷された紙片に変わっていた。

 一番人の多い新宿門。入口付近では国際言語が飛び交っていた。

 

 菊花展は入り口から5分ほどの日本庭園が会場となっている。

 

  ①第一露地花壇

 この日はピーカン。派手な色合いの菊の花には曇りや雨の方がいいのだが……。

 

 ②懸崖造り花壇 強い日差しを受けて何だかさえない。

 

 ③伊勢菊、丁子菊、嵯峨菊花壇

 私が訪ねた11月5日の時点ではまだまだ蕾が多かった。

 

 細長い花びらがまっすぐに立って咲くのが嵯峨菊

 

 ④大作り花壇がみえてきた。

 

  パンフレットによると 「初冬に出てくる芽を一年がかりで枝数を増やし、一株から数百厘に花を半円形に

整然と仕立てて咲かせる技法」 を大作りと呼ぶそうだ。千輪作りともいわれ、二本松の菊人形はとくに有名。

 

 

 たくさんの菊が使われているように思えるがもとは一株。

根元の一本の木質化した茎が見えるだろうか

 

 もっと近寄ったのがこちら。

 

⑤江戸菊花壇

 

 江戸菊は「花が咲いてから、花弁が様々に変化し、色彩に富んでいるのが特徴」とあった。

 

 

⑥一文字菊、管物菊花壇

 

 管物菊(糸菊)

 

 一文字菊(御紋章菊)

 

 ⑦第二露地花壇

 背景は御苑のどこからでも見えるドコモタワー

 

 ⑧ 肥後菊花壇

 

 

最後は ⑨大菊花壇

 この植え方は「手綱植え」という新宿御苑独自の様式とのこと。右斜めに見ると同色の菊が並び

左斜めに見ると赤白黄の三色の花が並ぶ。

 

 

 

 園内の紅葉は12月に入ってから見頃。大イチョウは早くも色づいていた。

 

 イギリス花壇のバラ園とドコモタワー

 9時開園と同時に入って滞在は2時間。

 帰りは一の酉の前夜祭が開かれていた花園神社に寄った。

 

本番はまだまだこれからのようで、香具師たちものんびりくつろいでいた。

 

 神社前。

 

 おまけを二つ。花園神社近くの新宿ゴールデン街。まだ午前、人出もなく閑散としていた。

 

 かつては噴水池のあった新宿コマ劇場前は今はコンクリート敷きのただの空き地。

 

 この辺で。

 


西沢渓谷の紅葉2

2017-11-08 10:09:45 | 散歩

 ちょっと日にちが空いたが今日は再び西沢渓谷の写真。

広角レンズ故障のためすべて100mmマクロレンズ使用。

 駐車場から雁坂トンネルへむかうループ道路、帰路はこれに乗って

埼玉県側に入った。

 

向かいの山の紅葉(十月末時点)

 

 

 落葉松の黄葉

 

朝早いのでハイカーはほとんど見かけない

 

 

 このカエデは赤から黄色へのグラデーションが見事だった。

 

 真っ赤に熟したマムシグサの実

 

 鶏冠山頂上付近は既に色を失っている

 

 やっと枯れ木を杖代わりにしたハイカーに出会った。折れやすい枯れ木を杖にして

危ないとは思うのは要らぬ老婆心か。

 

 ねとりインフォメーション。登山届はここで出す。

 

ここを過ぎたあたりから色づきが派手やかになってきた。

 

 

 

 30分ほどで休業中の西沢山荘

 

 

 西沢山荘を過ぎるといよいよ渓谷の奥に分け入っていく

 

 台風のせいか、いつにもまして水量が多いようだ。

 

結構起伏が激しく濡れた岩が滑る。

 

 

 カエル岩

 

 途中にいくつもの小滝がある。

 

山荘から約一時間半。渓谷の最高地点に着いた。先客の人の感想は

 「今年は雨が多かったせいか、どうも色づきがよくない」とのこと。

 

中央の山が鶏冠山。麓には信玄縁の黒川金山の跡がある。5,6年前だったろうか

 金山跡を探しに行って道に迷ったことがあった。

 

 

 小休止の後、木材運搬に使われたトロッコ軌道の残る山道を下っていく。

 

 眼下には辿ってきた七つ釜五段の滝

 

 

 

 黄葉は多いが、紅葉はすくない

 

何度も何度も曲がり角を過ぎ、その度に小さな橋を渡る

 

 落ち葉が降り積もる軌道跡をゆっくりと下る。眼だけではなく、聴覚や嗅覚も前頭葉も

総動員して紅葉を味わう。

 

対岸の山はすっかり冬化粧をしていた

 

 登山安全祈願の小さな社

 

 行程3時間半、目を奪う絶景とはいかなかったが、渋い紅葉と深山の気は十分に

味わうことが出来た。

 この辺で。

 


西沢渓谷紅葉の路

2017-11-04 14:19:28 | ハイキング

 現在我が家は引っ越し以来30年ぶりのリフォーム中で、まだ終わっていない。

近所の2件の業者に見積もりを出してもらってその中の一社にお願いしたのだが、

これが間違いだった。工事が杜撰なので何か所もやり直してもらって、工事期限を

2週間過ぎても今なお終わっていないありさま。その間のやり取りと更にリフォーム中の

不便さにはほとほと怒りを通り越してうんざりしてしまった。一見誠実そうな人柄の

業者だっただけに何だか裏切られた感だけが残った。

 

 さて、そんな運去り(うんざり)感を少しでも晴らそうと5年ぶりに紅葉の西沢渓谷を

歩いてきた。5年前の新緑の西沢渓谷の様子はこちらに。 

 今回の目当てはもちろん紅葉。が、生憎いつも使っている18~50mmの標準レンズが

絞り羽が壊れたようでどこをどうやっても白とび状態。しょうがなくipodで撮ったのが今回の写真。

 

 あまり扱いなれてないのでブレたり、ピントが合わなかったりで難しい。

この日は台風が過ぎて行った翌日で少しだけその爪痕が残されていた。

 30分ばかり歩くと休業中の西沢山荘が見えてきた。

 

 すぐ近くにある田部重治(たなべじゅうじ)の文学碑。石碑が車を模している理由は

いくら検索してもわからなかった。 

 

 歩いていくにしたがって木々の色づきが増してくる

 

二股吊橋は東沢(現在は立ち入り禁止)と西沢の合流地点にかかっている。

 

 東沢の上流部を望む。右端のピラミダルな山は鶏冠山

 

三重の滝展望台

 

前夜の台風のせいか、コースは一部水被りをしていた。

 

白糸の滝

 

 

 名瀑百選にも選ばれている七つ釜五段の滝

 

 

登りきったハイキングの最高地点からの眺め

 

 

この後はトロッコ軌道の残された山道を下っていく。

ネトリ橋から下流を眺める

 

同じ場所から上流地点

 

 100mmマクロで撮った写真はこの次、今回はこの辺で。