野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

尾瀬を歩く4

2015-07-05 17:46:06 | 探鳥
 尾瀬に入って2日目。泊まったのは見晴の燧小屋。この日の客は2組だけ。
 朝起きてみると、予報通り雨が降っている。



 朝ごはん前の散歩。
 イワカガミ



 ハクサンチドリ



 コツマトリソウ



 ヒメシャクナゲ



 少し離れたところでさえずっているのはオオジュリン



 小一時間で小屋に戻る。


 降りが激しいようだと尾瀬沼方面はあきらめて山の鼻に変えようかと思っていたが、大した雨ではなさそうなので予定通りいくことにした。






 7時過ぎ小屋を出発。ルイヨウボタン



 きれいなカエデ科の花



 ギョウジャニンニクの花はもうすぐ咲きそうだ



 段小屋坂を登り切り、白砂峠を越えた。雨は強くなったり、止んだりしている。ミズバショウがまだ見られる。



 白砂田代



 雨に濡れたムラサキヤシオがきれいだ




 オオカメノキの花




 これはハリブキの蕾


 
 9時少し前、沼尻に着いた。



  沼尻休憩所










 この辺の風景が尾瀬では一番きれいだと私は思っている。この辺で。

































































































































































































































































































































































































































































































































































































 今日はこの辺で。


尾瀬を歩く3

2015-07-03 17:52:11 | 旅行
 温泉小屋から先は段吉新道を通っていく。目指すトガクシショウマには会えるだろうか。御池方面へ至る段吉新道への分岐が見えてきた。



 大きな葉っぱに鮮やかな黄色の花を咲かせているのはオオバミゾホオズキ



 小沢を過ぎたら道にヤマアカガエルが出現。愛嬌のある表情でこちらを見上げてポーズをとってくれた。






 期待していたツバメオモトを見つけたのだが、そのほとんどは花を落としていた。



 ユキザサと似ているが、これは花が緑色。ヤマトユキザサのようだ。



 オオタケシマラン




 もう会えないかと思ってあきらめかけていた時に、不意に目の前にトガクシショウマの群生を見つけた。嬉しかった。



 トガクシショウマは信州戸隠で発見されたのでトガクシの名がつけられているが、かって戸隠を歩いた折には出会うことが叶わず、以来ずっと心にかかっていた花だった。




 燧裏林道分岐。トガクシショウマに会えたので、ここから折り返して三条の滝を目指すことにした。



 ウサギ田代



 急坂を小一時間おりきると三条の滝



 滝見台まで降りる。春先雪解け水を大量に集め、轟音を響かせ流れ落ちる滝は壮観である。



 帰って図鑑を眺めたが、?な花。 初めはイケマの花と思った。セリ科の花、サルトリイバラの仲間の花と探したが同定できず



 小沢の縁でオオバキスミレに出会えた。今回出会えたスミレは、オオバタチツボスミレ、ニョイスミレと3種類。



 30分ぐらい登ってやっと平滑ノ滝



 花を探しながらゆっくり歩いたので、5時間以上かかって段吉新道分岐まで戻ってきたころには昼を過ぎていた。




 温泉小屋の休憩所で昼飯。シラカバとレンゲツツジのコラボ。



 昼飯を終え、赤田代分岐を左折し見晴方面へ。湿原にはタテヤマリンドウが多い。



 ところどころハクサンチドリも見られる。



 よく見るとコツマトリソウも咲いている



 食虫植物のナガバノモウセンゴケ



 ミツガシワとリュウキンカ






 
 今日は天気に恵まれたので、至仏山もすっきり見え嬉しい。



 少し離れたところでモズが鳴いていた。平地ではよく見かけるモズだが、尾瀬では見かけた記憶があまりない。




 赤田代分岐を曲がるともうすぐ今夜の宿泊地見晴が見えてくるはずだ。



 今日はこの辺で。


尾瀬を歩く2

2015-07-02 06:14:40 | 旅行
 尾瀬の竜宮小屋この日の泊り客は定員の5分の1の16人。この時期にしてはこれでも多い方だ。



 朝5時に目が覚めて小屋の周りを散策。木道の上でっコーヒーを飲んでいる泊り客。



 至仏山が頭を覗かせている。


 池塘とシラカバ



 白い虹を期待したのだが残念ながら見られず。






 後光を帯びた燧ヶ岳




 小屋の反対側にまわり沼尻川を渡る



 この辺に生えるというショウキランを探したのだが、見当たらず。小屋の主人の話では今年は6月が寒く遅れ気味だという。これはギョウジャニンニクの蕾。







 食事を済ませ、ヨッピ橋方面へ出発。タテヤマリンドウがちょうど見ごろ。



 尾瀬の名がついた美しいカタツムリ、オゼマイマイ




 ヨッピ橋


 

 橋を渡ったところでオオジシギを発見。尾瀬を代表する鳥の一つでけたたましい鳴き声が特徴。



 カッコウの鳴き声もよく聞こえるが姿を探すのには苦労する。やっと見つけたカッコウははるか遠い。鳩ぐらいの大きさでちょっと尾を挙げている。

 時折ホトトギスの鳴き声もするのだが、こちらは姿かたちも見えない。


 木道のわきに咲いているのはサンリンソウ。ニリンソウとは葉柄があることで区別できる。



 湿原にはハクサンチドリも多く咲いていた。




 小屋を出て一時間ほどで東電小屋が見えてきた。



 ずいぶん天気が良くなってきた。日差しが熱い位だ。木道の上にいるトンボはカオジロトンボ。



 コバイケイソウも咲きだしている。






 アヤメ



 東電尾瀬橋を渡った。



 橋の下を流れる川は下流に行くと只見川となる。



 温泉小屋が見えてきた。



 今日はここまで。


尾瀬を歩く1

2015-07-01 06:02:10 | 植物園
 2泊3日の予定で尾瀬を歩いてきた。何回も訪ねている尾瀬だが、今までは日帰りと一泊が半々ぐらい。今回2泊することにしたのは、夜行バスの疲れを嫌ったことと、中日でゆっくりとしたかったから。つまり寄る年波には勝てず楽な方を選んだということ。

 高速バスを戸倉で乗換え鳩待峠に入ったのは11時半過ぎ。この日は日曜日、帰りのハイカーがたくさんいた。



 準備を終えさっそく山荘の裏手から登り始めた。



 見上げるとカエデの仲間の花がたくさん咲いている。








足元にはエンレイソウ



 一時間も登ると標高は1800mぐらいになる。残雪が木道上に見え出した。



 横田代に着いた



 イワカガミやヒメシャクナゲがまだ咲いている。






 林縁にはミズバショウも見える。






 ガスはだんだんと霧雨状になってきて視界がきかない。




 唯一見えるのは木道傍のチングルマ



 富士見田代もすぎ400mを登り切ったところが中原山(1968m)



 アカミノイヌツゲの実が霧の中に浮かんでいる。
 


 ガスはだんだん濃くなってきた。この辺はアヤメ平、一番風光明媚なところなのだが……。



 2時間かけて富士見小屋



 ここから竜宮までは下りとなる。でも大変なのはここからだった。濡れた木道が滑るのだ。慎重に下りたのだが2回も転んでしまった。




 土馬(どば)もすぎ、急坂を下り切ると季節が晩冬から春に切り替わった。ムラサキヤシオツツジが眼に眩しい。



 ツクバネソウ






 2時間近くかかって尾瀬ヶ原へ



迎えてくれたのはウワミズザクラとシラカバ。枝先のカラスも愛想よく一鳴きしてくれた。






 リュウキンカ



 そしてワタスゲ



 尾瀬ヶ原の向こうにはガスをまとった至仏山が見え隠れしている。



 4時近くやっと今晩の宿竜宮小屋が見えてきた。



 今回はここまで。