野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

尾瀬を歩く1

2015-07-01 06:02:10 | 植物園
 2泊3日の予定で尾瀬を歩いてきた。何回も訪ねている尾瀬だが、今までは日帰りと一泊が半々ぐらい。今回2泊することにしたのは、夜行バスの疲れを嫌ったことと、中日でゆっくりとしたかったから。つまり寄る年波には勝てず楽な方を選んだということ。

 高速バスを戸倉で乗換え鳩待峠に入ったのは11時半過ぎ。この日は日曜日、帰りのハイカーがたくさんいた。



 準備を終えさっそく山荘の裏手から登り始めた。



 見上げるとカエデの仲間の花がたくさん咲いている。








足元にはエンレイソウ



 一時間も登ると標高は1800mぐらいになる。残雪が木道上に見え出した。



 横田代に着いた



 イワカガミやヒメシャクナゲがまだ咲いている。






 林縁にはミズバショウも見える。






 ガスはだんだんと霧雨状になってきて視界がきかない。




 唯一見えるのは木道傍のチングルマ



 富士見田代もすぎ400mを登り切ったところが中原山(1968m)



 アカミノイヌツゲの実が霧の中に浮かんでいる。
 


 ガスはだんだん濃くなってきた。この辺はアヤメ平、一番風光明媚なところなのだが……。



 2時間かけて富士見小屋



 ここから竜宮までは下りとなる。でも大変なのはここからだった。濡れた木道が滑るのだ。慎重に下りたのだが2回も転んでしまった。




 土馬(どば)もすぎ、急坂を下り切ると季節が晩冬から春に切り替わった。ムラサキヤシオツツジが眼に眩しい。



 ツクバネソウ






 2時間近くかかって尾瀬ヶ原へ



迎えてくれたのはウワミズザクラとシラカバ。枝先のカラスも愛想よく一鳴きしてくれた。






 リュウキンカ



 そしてワタスゲ



 尾瀬ヶ原の向こうにはガスをまとった至仏山が見え隠れしている。



 4時近くやっと今晩の宿竜宮小屋が見えてきた。



 今回はここまで。