節季はまもなく小寒から大寒へと(今年は1月20日から)変わる。寒さは変わらず
厳しいのだが、天気は来る日も来る日も晴れが続いている。
先だって久しぶりに雪が降ったのだが、降水量は1mmにもならなかったらしい。
私は休みの日ごとに鳥見に走り回っているのだが、収穫の少ない日が
ほとんどだ。そんな中、今回は思い切って遠出をして神奈川県の丹沢山麓の
辺りをうろついてきた。 何度か訪ねているこの地だが、やはり今年は全く雪が
見られないようだ。休日にもかかわらず、駐車場には車はまったく見られない。
ツルウメモドキの実にツグミが来ていた。
ホオジロの♂と♀を薄のなかに見つけた。
少し遠かったが、ルリビタキもいた。
近くの藪でガサガサと大きな音がしたと思ったら、ニホンザルが現れた。
6,7頭ぐらいの小さな群れだ。中に一頭、風格から言ってこれがボスかもしれない。
落ち着いていてなかなかの面構えをしている。
久しぶりのニホンザルの出現で夢中でシャッターを押していたのだが、地元の人に
シャッター音に反応して向かってくることもあるから、やめたほうがいいと諭された。
このボスざるは空を見上げて悠然としている。いったい何を思っているのだろう。
この辺りはいくつかの沢が流れ込んでダム湖を作っている場所だ。
冬枯れの風景を映した水面がやけに神秘的で思わず見入ってしまう。
例年冬鳥が多くみられるところなのだが、それにしてもやはり今年は少ないようだ。
藪の中からはそこそこ地鳴きが聞こえてくるのだが、姿を見ることはなかなかない。
小半時歩いてやっとルリビタキ♂が近くに寄ってくれた。
お腹から背にかけて、白黄青の羽色が美しい個体だ。
暫くポーズをとってくれたのは嬉しい。
もう少し先で微かなガサガサ音がした。これは嬉しい、久しぶりのクロジのようだ。
もともと表に出てくるのが少ない鳥で、更に体色が地味なので見つけるのは難しい。
じっとカメラを向けていたら、気づかれたようだ。
すぐそばにいたアオジ
一番奥の橋のところには数人のカメラマンが陣取っていた。聞くと、一日一回程度は
クマタカが出るらしい。しばらく一緒に待っていたのだが、飛んでいたのはトンビだけだった。
私には一日鳥を待つ根気強さはとてもない。
引き返す途中、やっとベニマシコが出てくれた。
ずいぶんと赤味のきれいなオスの個体だった。
すぐそばにいたこちらは♀
今日はこの辺で。