野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

渓谷の女神

2018-03-27 21:57:42 | ハイキング

 花粉症なのか風邪なのかなどと思い惑ってていた先週、不意を突かれ

突然の高熱に襲われてしまった。医者にはインフルエンザA型と判定され

結局は仕事も休み、布団の中で3日間悶々と過ごす羽目になった。

 そんな個人的な体調とはかかわりなく季節は進むようで、その間節季は啓蟄

から春分へと進んだ。 やっと熱が下がり、体も動けるようになった3月下旬、

気もそぞろに例年出かける高尾山麓の小沢へと足を運んだ。

 

 やや遅れてしまったが目指すのは、渓谷沿いに咲くハナネコノメ

 

 時期が遅れてしまい、ほとんどの花が葯を落としてしまっている。

 

 ハナネコノメの花の魅力は赤と黄色の葯にあると思っている。

 

 丹念に探すとかろうじて残っているのを見つけることができた。

 

 ハナネコノメはユキノシタ科ネコノメソウ属。白花ネコノメソウの変種とされる。

 

 早春、谷川の縁に群生し、養生のような可憐な花をつける。分布は本州の福島県から京都府まで。 

 

 花弁に見えるのは萼片。先端には暗紅紫色の葯があり、咲き進むと黄色になって

やがてはそれも落ちてしまう。

 

 もう一週間早く来れば見ごろに出会えたのだが……。でも三月下旬のこの時期

何とか滑り込み間に合ったとみるべきなのだろう。

 

 仲間のヤマネコノメ

 

 名前が残念なヨゴレネコノメ、こんなに綺麗なのに誰がこんな名前を付けたのだろうか

 

 沢沿いに一番多いのはユリワサビ

 

  道々の林道にはスミレの仲間もたくさん咲き始めている

 コスミレか

 

 エイザンスミレ

 

 葉が随分細かいがこれもエイザンスミレかそれともヒゴスミレなのか

 

 ナガバノスミレサイシンは比較的判別しやすい

 そのほかタチツボスミレやアオイスミレも見られた。

 

 マムシグサの仲間、ミミガタテンナンショウか

 

 山道の上を頻りに飛び交っていたのはムラサキシジミ

 

 ニリンソウの群生がいたるところで見られた。

 

 見上げた崖には一輪だけカタクリが咲いていた、誰か株を植えたのだろうか。

 

 同じ崖の斜面には所々にヤマルリソウが見られた。

 

 稀にではあるがアズマイチゲやヤマエンゴサクも咲いている

 

 

 草薮の中にはヤブランの真っ青な実や真紅のヤブコウジの実が見える。

 

 病に伏せていた間、春は一気に開花したようだ。

 

 やや見頃過ぎの梅林

 この辺で。

 

 

 


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