野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

植物園に咲く花

2018-10-02 06:18:10 | 植物園

 この時期、外を歩いているとあの匂いに出くわす。思わず周囲を探してしまう、

それほどあの匂いは強烈に鼻孔をくすぐる。人によってはトイレの匂いと失礼な

ことを言うのだが、そんなに品の悪い香りではない。甘く香ばしい香りの正体は

深い緑色の葉の陰にオレンジ色の小さな花をつけた金木犀だ。

 中国南部が原産で江戸の頃に日本に伝えられたというキンモクセイ。

モクセイ科モクセイ属の小高木で日本には雄株しか伝えられず、そのせいで

実をつけないのだという。花言葉は「謙虚」、「謙遜」。

 ところで私の近所には銀木犀の樹が二本あって、どちらもギンモクセイだと

思っていたが、つい最近うち一本はウスギモクセイだと分かった。葉に鋸歯がある

ギンモクセイとは違い、葉には鋸歯がなく細長い。しかも他のモクセイとは異なり

実をつけるのだ。なおモクセイ科の花はちょっと専門的なここで。

 

 先日の台風でキンモクセイもギンモクセイも花が散ってしまったのかと案じて

いたが、今朝方様子を見ていたら大きな葉に守られて花も香りも健在だった。

 

 近所の野川観察園の彼岸花は散ってしまった。

 

 まだ咲き残っていた若い花

 

 同じ頃ススキの株の根元にナンバンギセルが姿を見せる

 

 それにしても今年の9月は雨が多かった。ガガイモの花の傍にいたカタツムリ

 

 タデ科の花の中では少しだけ豪華絢爛なサクラタデ

 

 シモバシラの花も今年は山歩きでよく出会った。

 

 

 この星型の花はコバノカモメヅル。日本固有種で本州の中央部が分布地。

でも自生している姿に出会えるのは山歩きしていてもごく稀だ。

 

 ヒヨドリジョウゴはナス科の多年生のつる植物。林のふちで咲きマント群落を作る。

 

 コムラサキシキブとシロシキブ

 

 ここからは東大和市にある都立薬用植物園で見かけた花

 縁取りのきれいなコスモスなのだが品種名は分からず。

 

 熱帯アメリカ原産のトウワタ。この花も江戸期に渡来したという。

 

 オオセンナリはセンナリホオズキともいわれるナス科の一年草。野で見かけることは

殆どない。

 

 ノゲイトウも園芸植物で、ろうそくの炎のような形をした花が特徴的。

 

 オオケタデ。先に載せたサクラタデよりさらに大きく豪華な花。中国原産だが

結構野生化した花も見かける。オオベニタデという別名にはうなづける。

 

 ゴジカはアオイ科の花で、平安時代にインド、インドシナから移入され観賞用として

栽培されたが、野生化はしていないという。名は昼頃から花を咲かす午時花。

 

 クマツヅラ科の花でタイワンレンギョウ

 

 ここからはカラフルな実を三つ。ウオトリギの実

 

 山椒の実

 

 思わずよだれの出そうなアケビの実

 

 今日はこの辺で。