台風が来て去っていくまでの間、暫しは暑さが和らいだのだが、それもほんの束の間
だったようでまたじりじりと灼けつくような陽射しそして寝苦しい熱帯夜が戻ってきた。
8月6日までは節季が大暑だということで、まぁやむを得ないかと……。
さて休みの日もなるべく近場の涼しいところを求め、今回は桜で有名な高尾の
森林科学園を訪ねた。桜の時期は恐ろしいほどの人の混みようだが、桜が散って
しまうと人気(ひとけ)もすっかり去ってしまい、のんびりと歩くことができる。この時期、
花や鳥はほとんど期待できない、珍しい虫にでも出会えたらいいのだが……。
入り口すぐ近くのモクゲンジの花は散り始めていた。
これはあまり見たことがない、カクレミノの花。
葉っぱの下で日差しと人目を避けているのは芋虫、フクラスズメの幼虫
虫に詳しくない私は、誰もがするようにもっぱら広い葉っぱの上やコナラ・クヌギの幹を探す。
カメムシまではわかるのだが、その先はクチブトカメムシというのに似てはいるが…
自信がない!そのことだけは自信を持って言える。
これは何度か出会っているのでわかる、蛾の仲間だが日中でも花を訪れ動き回る
マドガ。羽を広げても2㎝弱の小さい蛾だ。小さい割には派手な模様、この模様にも
何らか生きていく上での利点があるのだろう。
東屋の椅子の上にはカナヘビ。よく見ると表情があるようで結構愛らしい。
園内でよく見かけたシオカラトンボ。これはしっぽの黒い部分が小さいから
オオシオカラトンボかもしれない。
近くにいた♀
セセリチョウの仲間。珍しく翅を大きく広げて止まっていた。
大繁殖していたマメコガネ。花はヤブカラシの花。
小さな虫ばかり探していたら、バサバサっと鳥が藪に逃げ込んだ。
上に上がれず二羽のコジュケイが残されていた。
バッタの仲間を数種
名前はショウリョウバッタだが、たくさん見かけた。
イナゴの仲間としかわからない
ツチイナゴ
こちらはその幼虫のようだ
こちらは恐らく別種のバッタ
ミヤマアカネ
ヒメウラナミジャノメ
一番よく見かけたのはヤマトシジミ
アサギマダラの食草、キジョランが花を咲かそうとしていた。
コウヤボウキの花
ヒヨドリバナ
まだ色づいてはいないノブドウの実
30度を超える猛暑の中、2時間ばかり園内をほっつき歩いたのだが、
思ったより日陰が多く、素人なりの虫探しを楽しむことができた。
この辺で。