野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

大菩薩峠から石丸峠へ

2018-08-15 16:25:49 | トレッキング

  

  笹の葉の上で勇ましいポーズを決めたゴイシシジミ

 

 大菩薩峠に着いたのは昼少し前。まだ体力には余裕があったので、

そのまま石丸峠に向かった。

 

 

 石丸峠までは半時間ほどで着く。眼下に見えるのが石丸峠。

 

 朽ち果てて文字も見えなくなった峠の古い標識

 

 左折すると牛ノ寝通りの稜線を経て松姫峠、鶴峠、小菅村に至る。右に行くと

小金沢連嶺。日本一長い名前の山と言われる牛奥ノ雁ガ原摺山、滝子山をへて

大月へと至る長い稜線だ。

 

 少し戻って右折。すぐに落葉松の林を下っていく。

 

 樹の間から覗くのは大菩薩湖

 

 このあたりの日当たりの良いところでは、フシグロセンノウ、カワミドリ、

コオニユリ、ヤマホタルブクロなどが咲いていた。

 

 

 

 

 見たことのないキイチゴ? 食べられるのだろうか。ちょっと食指が動いたのだが

以前、コウゾの実でえらい目にあったことがあるので自粛した。見た目は

ブラックベリーのようで美味しそうだったのだが……。

 

 日陰ではたくさんのキノコが見られた。

 

 

 小屋平(石丸峠入り口)から下ると、ちょっとした水辺の公園となっている。

 

 ここにはマルバタケブキやヒヨドリバナなど植栽されていて、この時期

多くのチョウを見ることができる。

 ヒョウモンチョウの仲間

 

 笹の葉の上で休んでいたクジャクチョウ

 

一見チョウのように見えるがイカリモンガ。テングチョウによく似ている。

 

 ここで弁当を広げていたらセセリチョウが寄ってきた。チャバネセセリだ。

こちらは蛾のようだが、立派な?チョウの仲間だ。

カメラバッグの上で暫く遊んでいるのを眺めていると飽きることがない。

 

 弁当を終えて歩き回ると、ヒヨドリバナで吸蜜中のアサギマダラを見つけた。アサギマダラは

言わずと知れた渡りチョウ。 この地域で、この季節ではお帰りなさいなのか、

それとも良い旅をなのだろうか。

 

 羽の後ろに黒斑があるので♂。

 

 

 嬉しいことに大きく翅を広げてくれた。

 

 

 今年も何回かアサギマダラに出会えうことができた。一体あと何年

出会うことができるのだろうか。これを最後と思って感謝しよう。

 

 笹の上にはもう一頭、小さな妖精が休んでいた。

 

 

 何度か近づいては逃げられて、やっと疲れたのか接近を許してもらった。

 でも皆さん、可愛らしさに騙されてはいけない。こう見えてもこのチョウは笹や竹に寄生する

アブラムシ類を食べる肉食のチョウなのだ。

 

 この辺で。