FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<アウトドアレッスン日誌>中級 ④

2013-10-16 11:48:34 | クライミングレッスン報告
さて、ユキちゃんの今日の目標は「涅槃の風」10bのレッドポイント

最近クライマーらしくなってきて、こちらが何も言わなくても、登りたいルートには自分でヌンチャクをかけに行くようになってきた
今日もボルトの数と位置、終了点の様子などをぬかりなく確認した後、「センセイ、ヌンチャクお借りしま~す
マスタースタイルで1便目のトライ
上部の核心で何回かテンションをしたが、今日はそこのムーブがこなせて、初めてトップアウトできた

自分でヌンチャクを掛けられたルートは絶対に登れる
マスタースタイルでトップアウト出来る、ということはそのルートに見合った実力がある、という証拠だ。
ヌンチャクをとり残すわけにはいかないので、根性を出して頑張らなければならないのがアウトドア
すでに設置されているヌンチャクを利用しながら適当にトライ出来て、厭になったらすぐ下りてしまえるインドアとはモノが違う。
アウトドアで培った精神力は、その子の今後の成長や、大会での頑張りに活かされるに違いない。そう信じている。

「次は登れる
気合いを入れてトライした2回目。ユキちゃんはリーチのない小さい子供たち泣かせのこのルートをレッドポイントした


ユキちゃんが体験に来たのが1年生の時。
お友達と二人で来たのだが、「コワイ~コワイ~」の連発で、ろくに動けず、ほとんど登れずに帰っていった。
この時は「あぁ、この子は次は来ないな~」と思ったものだ。
そのユキちゃんが、今やインドアでは12bを登り、アウトドアでは一人前のクライマーらしく、自分の登りたいルートを自分で決め、自分でヌンチャクを掛けに行っているなんて 
一体誰が想像できただろうか
その子自身の努力。ご家族の協力。この2つを根気よ~~く続けてこそ、飛躍的に成長する時が来るんだな~

コーヘイは「クラックジョイ」にロープを掛けたり、長~い10b/cでアップした後、「八月革命」11bをマスタースタイルでオンサイトした。


結構必死の感じだったコーヘイ。
インドアでは13aも登っているのだから、フィジカル的には全く問題ないはずだけれど、やはり外岩は緊張感が違うよね。

帰りのバスを逃すとタイヘンなので、急いで片付けてバス停へ
みんなしっかりとした練習が出来て、充実した一日が過ごせました