開田高原アメダス 今朝の最低気温 12.4℃ 昨日の最高気温 17.9℃
木曽町新開 午前7時の気温 13.5℃ 今朝の天気 曇り
神社の境内
ケヤキの大木の下で
不思議なものを
たくさん拾った。
これはオトシブミと言う
小さな虫がつくる
ゆりかご(落し文)です。
落し文とは
江戸時代
恋文などひそかに
渡すため道などに
そっと落とした
巻物のことです。
落し文をほどきながら
撮影してみました。
・ ・ ・ ・ ・
歩き回っていた虫が、葉っぱの根元の近くで止まった。
あっ、虫が葉っぱを横に切りだした。
するどくとがったあごを使って、切っている。
真ん中の太いすじだけをのこして、葉っぱは、あっという間に切れた。
しばらくすると、虫は、また、葉っぱの上をあちこち歩き始めた。
よく見ると、あごで葉っぱをかんでいる。
葉っぱをやわらかくしているようだ。
虫が、葉っぱのうらに回った。今度は何をするのだろう。
真ん中の太いすじにまたがって、葉っぱをかかえるようにして、二つおりにしだした。
足を広げて、大きな葉っぱを二つおりにする。
そのたびに、葉っぱはとじたり開いたり。
まるで、チョウが羽をとじたり開いたりしているようだ。
そうやって、葉っぱを二つにおりながら、少しずつ上へ登っていく。
虫は、またがっている太いすじをあごでかんで、きずをつけているのだ。
後で丸めやすくしているのかな。
二つおりにする仕事が終わった。
虫は、葉っぱの先まで下りてきた。
そして、葉っぱの先をまきだした。
元にもどらないように、足で葉っぱをおさえながら、まき上げていく。
少しまいたところで、葉っぱの真ん中をかじって、あなを空けた。
そして、あなにおしりをつけて、三十秒くらいじっとしている。
たまごをうみつけているんだ。
虫は、また、葉っぱをまきだした。
体を上手に使いながら、少しずつ少しずつ、まき上げていく。
ついに、さっき切った切り口までまき上げた。
そして、葉っぱのはしをうら返しにして、まきもどらないようにした。
まるで、手品みたいだ。
そうしておいて、虫は、さっき切りのこしておいた太いすじをかじりだした。
さいごの仕上げだ。
横に切った上の方に体をうつして、かじっている。
ガリ、ガリ、ガリ。切れた。
まかれた葉っぱが、地面に落ちた。
葉っぱを切りだしてから、1時間ぐらいかかった。
まかれていた葉っぱは、子どもを育てるゆりかごだったんだ。
・ ・ ・ ・ ・
光村図書出版(株) 国語三下 あおぞら
岡島 秀治『虫のゆりかご』より一部引用
成虫が見つからないため
オトシブミの種類は不明。
(これはケヤキの葉でなく、オトシブミも別種と推測している)
オトシブミは、一つなら見たことがありますが、これだけの数は初めてです。
名前の由来は、江戸時代のラブレターから来ているようですが
この数を見ると、そこいら中にラブレターを出しているようです。(笑)
どうやって、これほど綺麗に巻くのだろうと不思議に思っていました。
その様子を見せてもらい、その見事さに口あんぐりです。
一番に!と思ったら(スパコン真似たわけではないけれど)あら~~2番 (*^^*)
オトシブミは子供の頃から見てまして知ってましたが、こんなに巻いていくところまでは観察せず!!
ありがとうございました。
ああ~~何だか懐かしい故郷の光景がよみがえってきました。
おキャンではなかったけれど、自然の中で一杯遊んだこでした(*^^*)
おはようございます。
この様子をずっと撮られてたのでしょうかの?
ここまできれいには巻けていないにしても、
こんな風に巻かれた葉っぱをたまに見ます。
オトシブミって素敵な名前は私には一寸困ったちゃん・・。
それにしても小さい虫がここまで頑張ってるのを見ると虫も大変なのでしょうね。
不思議な世界見せて頂いてありがとうございます。
こんなふうに出来るとは、細かい観察ありがとうございます。
いやぁほんと、fukurouさんのブログで、百科事典が作れそう。凄いです!!
自然観察会で、何度も教えてもらった、
「エゴツルクビオトシブミ」
今年は、自然観察会が無いので、みてないです(T_T)
これまで、ずっと中にはさなぎが入っていると思ってました。
中に入っているのは、卵だったのですね。
さらに、オトシブミが虫の名前とはびっくりでした。
でも、上手に葉を丸めますね。
マネして作ろうにも、これほど上手には出来そうにありません。
中から毛虫がでてきそうなので・・
触ったことはありません。
たま~に観ますよね でも葉っぱを
こんなふうに加工する・・下手な私よりも
相当な器用者ですよね~
不思議な昆虫ですね
デッキの上に落ちていたオトシブミを丁寧に観察なさっています。
梅雨時は、森の木の枝からオトシブミなどが細い糸でぶら下がることもあります。
野鳥と昆虫の弱肉強食を感じます。
森の木の葉も幼虫などによく食べられています。
木曽町は雨はいかがでしょうか。蒸暑いやかなり寒いかどうか両極端の天候ではないかと・・
またまたこれドキュメント。
このオトシブミ自体がわからず知らず。
興味深々というところでしょう。
これぞ虫の生い立ちの1ページ。
虫のゆりかご。たいへん心豊かな表現でした。
こんなのが落ちてくるのですか。
気が付きませんでした。
これから、よく見てみましょう。