キム・ヨナのフリーの点数は150.06、真央は131.72。真央が明らかに失敗した3トゥーループと回転不足を取られた3フリップの3連続コンビネーションが、もし決まっていたらプラス7点程度となる。
すなわち、真央が目標としていたノーミスの演技をしたら、プログラム構成点も3点程度加算されるとして合計でプラス10点、142点程度の点数だったと推測される。
ということは、それでもキム・ヨナに8点も届かない。完璧だったショートも5点負けていたから、合計13点差となり、今回のキム・ヨナの演技には、真央はいくら頑張っても点数上は太刀打ちできなかったことになる。
何が2人の差となってしまったのか? フリーは、個々のジャンプの質をチェックする総要素点と演技力や音楽の解釈といったプログラム構成点の2つの合計である。
プログラム構成点の方は4.72点差で思ったほどの差ではない。差がついているのは総要素点の方で13.62点も負けている。
先ほど書いたとおり、2回の失敗ジャンプがなくても総要素点は7点程度負けていたことになる。この違いはジャンプに対するGOE(出来栄え評価)のところであり、キム・ヨナは各エレメンツの基礎点に1.40から2.00点上積みしているのに対し、真央は0.20から1.00点しか加点がない。このGOEで決定的な差がついてしまったことになる。
GOEを加点してもらうためには、キム・ヨナのようにスピードに乗って踏み切り、流れるようなランディングが必要になる。真央はトリプルアクセルを持っているが、トリプルサルコウもトリプルルッツもない。1年前から不調になったこれらジャンプを短期間で克服できないと判断し、決め技のトリプルアクセルを軸にした演技構成にしたのは間違いでなかったと思うが、金メダル狙いという点ではキム・ヨナのミス待ちだったと言わざるを得ない。そして、キム・ヨナは完璧な演技で真央の追随を許さなかった。
ただし、プルシェンコの4回転論争と同じで、女子のトリプルアクセルはもっと評価するべきだ。トリプルアクセルの基礎点は8.20、真央のトリプルアクセルからダブルトゥーループのコンビネーションは9.50の基礎点にGOEは最低レベルの0.20しかなく、9.70点しかもらっていない。一方、キム・ヨナの冒頭のトリプルルッツからトリプルトゥーループのコンビネーションは基礎点10.0でGOEが2.00で12.00点である。トリプル―トリプルは多くの選手が跳べるが、トリプルアクセルましてやトリプルアクセルからのコンビネーションを跳べるのは世界中で真央しかいない。
現在の採点ルールに苦言をつけるとしたら、高難度のジャンプの基礎点を2から3点プラスすること。それに、先ほどから述べているGOEという出来栄え評価の比重が大きすぎる。これでは、フリーもショートと同じで難しいジャンプより、こつこつ正確なジャンプを積み重ねていく種目になってしまうだろう。それでは、見ている方もつまらないのではないか。今後のフィギュアスケートの採点方法について見直しは必要だと思う。
真央の今後だが、3月に世界選手権があり今回のプログラムを演じると思うが、来シーズンはコーチ陣も一新するだろう。その方が良いと思う。
自分の希望は、20歳になるからといって真央は変に背伸びをせず、明るいキャラクターを素直に出せる音楽、演技にするべきだと思う。技術面では、トリプルジャンプの種類を増やすことは必須だ。フリー演技では、トリプルアクセルは1回にして、その代りキム・ヨナと同じトリプルルッツからトリプルトゥーループのコンビネーションを入れたい。キム・ヨナに出来るジャンプが真央に出来ないわけはない。
今後2年くらいは、中京大リンクを練習拠点にして国内にとどまれば良いのではないか。専門のコーチを誰にするかが難しいと思うが、4年後を目指して、あせらず柔軟に考えてほしい。
4年後のソチオリンピックでは、メダルの色が金色に変わりますように・・・・
すなわち、真央が目標としていたノーミスの演技をしたら、プログラム構成点も3点程度加算されるとして合計でプラス10点、142点程度の点数だったと推測される。
ということは、それでもキム・ヨナに8点も届かない。完璧だったショートも5点負けていたから、合計13点差となり、今回のキム・ヨナの演技には、真央はいくら頑張っても点数上は太刀打ちできなかったことになる。
何が2人の差となってしまったのか? フリーは、個々のジャンプの質をチェックする総要素点と演技力や音楽の解釈といったプログラム構成点の2つの合計である。
プログラム構成点の方は4.72点差で思ったほどの差ではない。差がついているのは総要素点の方で13.62点も負けている。
先ほど書いたとおり、2回の失敗ジャンプがなくても総要素点は7点程度負けていたことになる。この違いはジャンプに対するGOE(出来栄え評価)のところであり、キム・ヨナは各エレメンツの基礎点に1.40から2.00点上積みしているのに対し、真央は0.20から1.00点しか加点がない。このGOEで決定的な差がついてしまったことになる。
GOEを加点してもらうためには、キム・ヨナのようにスピードに乗って踏み切り、流れるようなランディングが必要になる。真央はトリプルアクセルを持っているが、トリプルサルコウもトリプルルッツもない。1年前から不調になったこれらジャンプを短期間で克服できないと判断し、決め技のトリプルアクセルを軸にした演技構成にしたのは間違いでなかったと思うが、金メダル狙いという点ではキム・ヨナのミス待ちだったと言わざるを得ない。そして、キム・ヨナは完璧な演技で真央の追随を許さなかった。
ただし、プルシェンコの4回転論争と同じで、女子のトリプルアクセルはもっと評価するべきだ。トリプルアクセルの基礎点は8.20、真央のトリプルアクセルからダブルトゥーループのコンビネーションは9.50の基礎点にGOEは最低レベルの0.20しかなく、9.70点しかもらっていない。一方、キム・ヨナの冒頭のトリプルルッツからトリプルトゥーループのコンビネーションは基礎点10.0でGOEが2.00で12.00点である。トリプル―トリプルは多くの選手が跳べるが、トリプルアクセルましてやトリプルアクセルからのコンビネーションを跳べるのは世界中で真央しかいない。
現在の採点ルールに苦言をつけるとしたら、高難度のジャンプの基礎点を2から3点プラスすること。それに、先ほどから述べているGOEという出来栄え評価の比重が大きすぎる。これでは、フリーもショートと同じで難しいジャンプより、こつこつ正確なジャンプを積み重ねていく種目になってしまうだろう。それでは、見ている方もつまらないのではないか。今後のフィギュアスケートの採点方法について見直しは必要だと思う。
真央の今後だが、3月に世界選手権があり今回のプログラムを演じると思うが、来シーズンはコーチ陣も一新するだろう。その方が良いと思う。
自分の希望は、20歳になるからといって真央は変に背伸びをせず、明るいキャラクターを素直に出せる音楽、演技にするべきだと思う。技術面では、トリプルジャンプの種類を増やすことは必須だ。フリー演技では、トリプルアクセルは1回にして、その代りキム・ヨナと同じトリプルルッツからトリプルトゥーループのコンビネーションを入れたい。キム・ヨナに出来るジャンプが真央に出来ないわけはない。
今後2年くらいは、中京大リンクを練習拠点にして国内にとどまれば良いのではないか。専門のコーチを誰にするかが難しいと思うが、4年後を目指して、あせらず柔軟に考えてほしい。
4年後のソチオリンピックでは、メダルの色が金色に変わりますように・・・・
今回は、タラソワコーチの指導が充分得られなかったということで、真央ちゃんには不利な状況でしたね。今後はコーチ陣を一新して最高のプログラムを考えていって欲しいですね。
4年後には彼女の最高の笑顔を見てみたいものです。
一方のキム・ヨナはブライアン・オーサーに師事して、カナダ・トロントに完全に定住しました。英語もバッチリで、総合力で先を行かれてしまったと思います。
あのまま、ロスにとどまってアルトゥニアンの指導を受けていたら、結果は違ったと思います。
が、それも終わった話。次を目指して、真央ちゃん頑張ってほしいですね。