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表彰台の悔しそうな真央。こんな真央は見たくなかったが完璧に演じられなかったのは事実。キム・ヨナは軽やかに3回転ジャンプをノーミスで跳び、バンクーバーオリンピックの大一番はキム・ヨナの勝利に終わった。
ずっと、真央ちゃんがどうあるべきか、素人ながら分析、評論してきただけに、今日の結果には自分自身も一緒に悔しい思いである。
でも、真央ちゃんのエライ、すごいところは、素直にキム・ヨナへの負けを認め、失敗は自分自身に責任があるとキッパリ言っているところである。可憐な表情の奥にある一流アスリートとしての負けん気の強さと潔さであった。
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しかし今回の結果を受け、真央が4年に1度の大一番オリンピックに臨むにあたっての一連の戦略は果たして良かったのかは考えなくてはならない。
可憐な真央が、より成長するために選んだのがロシア人コーチタラソワの芸術性であった。しかし、タラソワのこだわりであるラフマニノフの「鐘」が今の真央に合っていたのか? 正直真央には無理があったと思わざるを得ない。重厚な曲に負けないための情熱的な深紅の衣装に派手な化粧、そして怒りの表情。でも、今の真央にはちっとも似合わない。
また、真央の最大の武器であるトリプルアクセルもこの曲では流れの中で跳んでしまうので、見ている方は大技という感じがしない。逆に、少しでも失敗すると全体のスムーズさがなくなってしまう。
やはり、真央はもっと明るく、軽快で、トリプルアクセルを跳ぶ瞬間、わっと盛り上がるような陽気な曲が良かったと思う。芸術性重視のタラソワと世界一のジャンプを持つ真央との相性は良くなかったのではないか。
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その点、キム・ヨナはオーサーコーチのもと、今の採点方法を徹底的に追求した。今の採点はジャンプの切れ、技のつなぎ、見栄えが重要視される。真央のようにトリプルアクセルは跳ばないが、3回転ジャンプのスピード、完成度が重要で見事であった。ショート、フリーともほぼミスなく完璧だった。
でも、キム・ヨナの金メダルは納得だが、気になるのはフリー150.06点、合計228.56点という圧倒的な点数だ。トリプルアクセルは跳ばすに、この点数は出し過ぎだと思う。フリーで3回転トゥーループが1回転になるミスがあったとはいえ、トリプルアクセルをショート、フリーで3回成功した浅田真央を23.06点も上回ったのでは、これからは難易度の高いジャンプには誰も挑戦しなくなってしまうだろう。(明日へ続く)
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