6月の
「AKB48 第3回選抜総選挙」直後、自分のブログに「今のAKB48には課題が山積」と書いた。
それから、わずか2ヶ月だが、AKB48を取り巻く空気は、少しずつ厳しくなってきている気がしてならない。
率直に言えば、「AKB48 第3回選抜総選挙」をピークに「AKB48人気」は下り坂に入っているかも知れない。
もっとも、キャプテン高橋みなみは、今年正月の段階で、「AKB48人気は今年の夏がピークでしょう」と言っていた。実はメンバー達の方が、現状を冷静に理解しているのかも知れない。
しかし、「だからAKB48はどうしたら良いのか? どうなっていくのか?」という近未来戦略がちょっと見えない。そうこう時間がたっていくうちに、ファンの気持ちは少しずつ別の方に離れてしまうだろう。
そこで、「AKB48の課題と今後」について、何回かに分けて思いつくままに書いていきたい。乱文になると思うが、よろしければつきあってください。
以下の文章は、あくまでも個人的な意見であり、しがらみなど一切ありません。あしからず。
第1回 「チーム4」の結成
「チーム4」は、昨年12月に研究生から正規メンバーに昇格が発表された大場美奈ら9期研究生8名と、その後10期研究生の市川美織、仲俣汐里、阿部マリア、入山杏奈の昇格が発表され12名のチームである。
彼女達の昇格は、大筋ファンも認めるところだと思うが、今年1月に昇格メンバーと入れ替えに、10名程度をアンダーメンバーに降格させて、48名の正規メンバー数は変えないことを公表していた。すると、誰が降格させられるのかがマスコミで話題になり、週刊誌等で具体的な名前も書かれたりした。
運営側は、本気でアンダーメンバーへの降格、また強制的な卒業者を出すことを考えていたと思う。しかし、3月11日の東日本大震災で発表のタイミングだったかも知れない横浜アリーナ公演は中止。昇格が内定していたメンバーはどのチームに入るのかも発表されずに、研究生のままで総選挙を迎えることとなった。
そして、「AKB48 第3回選抜総選挙」開票直前の6月6日に、昇格組だけで新チーム「チーム4」の結成を発表。後日、キャプテンは大場美奈と発表された。運営側からは、「メンバー全員、一生懸命やっていることもあり、一人でも多くのメンバーがステージに立てるように、新たなチームを作ることにしました」と方針変更が発表され、結局、降格者は出なかった。これにより正規メンバー60名体制で活動していく事になった。
もちろん、テレビにあまり出ないメンバーを熱心に応援するファンも多いだろう。しかし、研究生にも人気、実力で劣ってしまうメンバーは理由があるはずで、降格させることで、競争関係、緊張感を維持していくべきであった。また、降格に値する素行に問題があるメンバーはいないのか。結果的に、メンバーへの温情が、今後のAKB48の運営に大きな負担になってしまったのはいうまでもない。
もし、60名の4チーム体制でいくにしても、昇格組だけで1チーム増やして、あとの3チームは何も変わらないというのはどう考えてもおかしい。チームをシャッフルするのは、大きな負担と時間がかかるのは2年前の状況からわかっている。ならば、昇格組の12名はチームA、K、Bに割り振って、3チーム体制のままにするべきだった。1チーム20名になったところで、最近の劇場公演は、主力メンバーを中心に毎回半数近くが休演し、研究生が代役を務めている。
話がずれてしまったが、降格者を出せなかった理由は、昨年3月の時点で、正規メンバー全員、芸能事務所所属になったことが大きいのだろう。そのため、AKB48から離れて個々が別の芸能活動をするようになった。
AKB48から離れてといっても、AKB48という看板は何よりも武器になる。人気が下位のメンバーも、AKB48のメンバーだからという理由でそれなりの仕事があり、所属事務所の戦力になっている。だから、AKB48からアンダーメンバーへの降格が噂されたメンバーが所属する事務所は、AKB48運営に圧力をかけたはずだ。よって、全員残留というしらけた結果となった。
実は、AKB48の運営側自身、シングル選抜に常に入っている主力メンバーは別として、他の全てのメンバーも芸能事務所に入れて、AKB48として身動きとれない形にしてしまったことを相当後悔していると思う。その証拠に、昨年10月に昇格し、「Not yet」の一員である横山由依を未だにAKSから離さない。SKE48に至っては、「ピタゴラス・プロモーション」という運営直営の事務所に全員が所属している。別の機会に書いてみたいが、「実力重視」、「ルックスも重視」の戦略が明確で、降格者もバンバン出しているSKE48にAKB48ファンは相当浮気していると思う。
「AKB48」はこの1年間で余りにも人気、注目度が上がり過ぎて、新鮮度、サプライズ度が落ちている。具体策は、繰り返しになるが、実力主義でメンバーの入れ替えを頻繁に行い、ファンに対しても、「一生懸命応援しないと推しメンはAKBをクビになっちゃうよ」と訴えていくべきだろう。
あと、「アイスの実」・・・・あんなことしちゃいけません。
次回は、評価が分かれる前田敦子、板野友美、渡辺麻友などのソロ活動について書いてみたい。(更新は気が向いた時です・・・)