転勤族のいばらきブログ

全国住み歩いたサラリーマンの目から自分の趣味を紹介します

平原綾香  『my Classics 2』

2010-07-27 00:16:23 | 音楽



さて、遅くなりましたが、平原綾香のニューアルバム「my Classics 2」の感想を報告したいと思います。


ご存じ「my Classics!」に続いて、クラシック名曲のカバーです。




「my Classics!」のマイブログはこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/fukufuku1218/e/abff2e67ce5e2b64728470d2cb0a3697


「Path of Independence」のマイブログはこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/fukufuku1218/e/7f4a8355adb9ec6f893a261cb4b601dd






1.セレナーデ (アカペラ) チャイコフスキー / 弦楽セレナーデ
「平原綾香多重コーラス」によるアルバム、コンサート幕開けの曲。1分12秒であるが、平原綾香、スタッフの思いがこめられた、こだわりの作品です。


2.Sleepers, Wake! J.S.バッハ / カンタータ第140番
宗教音楽家バッハの名曲を、坂本昌之がポップにアレンジし、平原綾香が伸びやかに歌い上げている。「Sleepers, Wake!」というタイトル通り、春の芽吹きを感じる曲です。


3.威風堂々 エルガー / 威風堂々
小中学校の卒業式の定番の曲。勇壮な曲調に乗せての「旅立ち」の歌として、「人生の応援歌」としてピッタリである。この歌については、原曲のイメージに逆らうことなく、まっすぐに詩をつけ、堂々と歌い上げています。


4.my love ヘンデル / 私を泣かせてください
ヘンデル作曲のオペラ「リナルド」より。この情愛に満ちた旋律を「子守唄」として、詩をつけ歌い上げています。ピアノ、オルガンだけのシンプルな構成で、平原綾香の歌声が静かに感動を呼びます。


5.JOYFUL, JOYFUL ベートーヴェン / 交響曲第9番「合唱」
ゴスペル・ソングの定番であり、ローリン・ヒルが映画「天使にラブソングを2」で歌ったことでも有名です。平原綾香自身が高校の学園祭で歌い、デビューのきっかけになった曲。コンサートではスタンディングで盛り上がります。


6.adagio ラフマニノフ / 交響曲第2番 第3楽章
平原綾香自身が今回のアルバムでも思い入れの強い曲と語っています。栄光から一転挫折し、心を病んだラフマニノフが、苦悩を乗り越え復活を果たした時期の曲。そんな人生に平原綾香が寄り添って詩をつけました。宮川彬良のクラシックアレンジがこの曲の荘厳さを際立たせています。


7.ソルヴェイグの歌 グリーグ / ペール・ギュント組曲より「ソルヴェイグの歌」
「my Classics 2」の中では、原曲を良い意味で壊して、平原綾香らしいポップアレンジにした曲です。冒頭の「Ah~」は姉のaika。原曲のイメージを守っている「威風堂々」や「my love」とは対極にあります。私は好きですね。


8.アランフェス協奏曲~Spain ロドリーゴ / アランフェス協奏曲 第2楽章
天才、多彩な平原綾香の本領発揮の曲。スキャットとボイスパーカッションを巧み操ります。ベースの岡田治郎と平原綾香2人による演奏はコンサートでこそ。圧巻です。


9.CARMEN ~Je t'aime!~ ビゼー / カルメンより「ハバネラ」
まさに平原綾香の表現するオペラ「カルメン」です。コンサートでは実にキュートに演じて、歌ってくれました。


10.mama’s lullaby ブラームス / 子守唄
もう1曲の子守唄。もともと、ブラームス作曲の子守唄であり、無理なく自然についた詩にのせてハーブの演奏で歌い上げています。心穏やかな優しいメロディー、透明感のある歌声が心に響きます。


11.Ave Maria! ~シューベルト~ シューベルト / アヴェ・マリア
「my Classics」では、カッチーニの「アヴェ・マリア」が収録されていましたが、こちらは最も有名なシューベルトの「アヴェ・マリア」。ゴスペル風でポップな仕上がりになっています。


12.ケロパック チャイコフスキー / くるみ割り人形より「トレパック」
アニメ「ケロロ軍曹」の主題歌だそうで、見事に原曲をぶっ飛ばして子供向けの歌になってしまっています。うーん、でもこのアルバムに入れなくてもいいのに。


13.Sailing my life with 藤澤ノリマサ ベートーヴェン / ピアノソナタ「悲愴」Bonus Track
あまりにも有名な旋律。「のだめカンタービレ」でも何度も出てきました。多くの人にカバーされていますが、最も有名なのはビリー・ジョエルの「This Night」でしょう。映画「オーシャンズ」の主題歌ですでにシングルカットされています。オペラポップを開拓する若き平原綾香と藤澤ノリマサが、「自分の人生、未来という海に漕ぎ出す」という大きなテーマを堂々と歌い上げています。
余談ですが、1984年のビリー・ジョエルの「This Night」がユーチューブにあります。聴き比べるのも面白いですよ。
↓↓
http://www.youtube.com/watch?v=Dnn_Tv5KebQ


14.Love Never Dies アンドリュー・ロイド・ウェバー feat. 平原綾香 Bonus Track A.ロイド・ウェバー / オペラ座の怪人2「Love Never Dies」日本語ヴァージョン
平原綾香がミュージカル「オペラ座の怪人」の日本語テーマソングに挑戦しました。オペラも歌いこなす彼女の才能に圧倒されます。




全体の印象としては、ますます才能に磨きがかかってきた平原綾香の意欲あふれる作品です。
あえて、難を言えば、クラシックがベースの各曲ですが、原曲に忠実な曲からポップ、ゴスペル、子守唄、オペラとちょっと欲張りすぎたかなというところです。

コメント (4)
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平原綾香コンサートに行ってきました

2010-07-25 22:19:01 | 音楽
昨日7月24日、水戸市の茨城県民文化センターで行われた「平原綾香コンサート from The New World」に行ってきました。




 ↑↑ 会場で販売していたコンサートブック



私、ブログでも取り上げてきましたが平原綾香さんの大ファン。ファンクラブの会員です。


しかし、生あーや(ファンの間ではそう呼んでいる)は初めて。今回、前から4列目のど真ん中席で見ることが出来ました。


まる1日経過しましたが、とにかく感動しました。良いのはわかっていましたが想像以上の素晴らしいコンサートでした。



そして、まず会場に入る前に驚いたのは、コンサートに来た観客の年齢層の広さ。
40代の私はきっと若い人の中で肩身の狭い思いをするだろうなと覚悟していましたが、自分よりずっと上の年配の方が多いこと多いこと。
家族、恋人、友達・・・・、年代問わず受け入れている平原綾香をまず実感しました。




これから、コンサートに行く皆さんにはネタばれになってしまいますが、終了後張り出されていた演目リストです。







見てのとおり、ベースは「my Classics」、「my Classics 2」の2枚のクラシックをフューチャーしたアルバムからです。6曲目の「pavane~亡き王女のためのパヴァーヌ」までは、トークもなく一気に歌います。
そして、トークの後は「明日」、「Voyagers」といったおなじみのオリジナルも聴かせてくれました。
盛り上がりの最高潮は「JOYFUL, JOYFUL」 おじいちゃんもおばあちゃんもスタンディングしていました  
曲間の衣装替えの後は、2枚のアルバムからメインとなる曲がラストまで続きます。

そして、アンコールは「拍手」でも「アンコール」コールでもなくて「手拍子」
予想通り「ミオ・アモーレ」で締めくくってくれました。


演奏時間は休憩なしのちょうど2時間でした。長すぎず、短すぎず、地球に優しい公演でしたね。



溢れる才能。そして、若く、かわいく、瑞々しく、美しく、とっても眩しい。平原綾香の素晴らしさを生で見て再認識しました。




絶対、また彼女を生で見たいと思います。



コメント (7)
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さようなら オグリキャップ

2010-07-04 22:52:39 | 競馬
オグリキャップが7月3日、北海道新冠の優駿スタリオンステーションで亡くなった。


25歳というから、馬生は全うしたといえるだろう。


私はオグリキャップには5回会っている。


平成元年の天皇賞秋(優勝スーパークリーク、オグリキャップ2着)
平成2年の安田記念(優勝!、ヤエノムテキ2着)
平成2年の天皇賞秋(優勝ヤエノムテキ、オグリキャップ6着)
平成2年の有馬記念(優勝!、メジロライアン2着)
そして、たぶん平成4年の夏、優駿スタリオンステーションにて。


そんなに競馬場には行かない私にとって、同じ馬にこれだけ会いに行ったのはオグリキャップだけである。


家にはこんなものも






まあ、オグリぬいぐるみは今でも大勢の人が持ってますよね。



ホントの私の宝物はこちらです。



ジャーン









引退レースとなった平成2年有馬記念翌日の日刊スポーツとサンケイスポーツ。


今でもとっていました。


20年近くたちますが、ホントついこの間のようです。




ちょっと思い出を語りたいと思います。



オグリキャップは同じ地方競馬から中央入りしたハイセイコーと並ぶ希代のアイドルホースといわれていますが、実は最初からファンに愛されていた馬ではありませんでした。


3歳春に中央入りして毎日王冠まで重賞6連勝を記録しますが、馬主が代わったりして、何かダーティなイメージが最初はありました。もちろん馬自身には関係ないことですが・・・


そんな、最初はファンに愛されていなかったオグリキャップは、自身の走りで競馬ファンを一気に惹きつけることになります。


有馬記念以来9ヶ月ぶりのオールカマーから怒涛の連戦に挑みます。


中2週で毎日王冠に出走。歴史に残るイナリワン、メジロアルダンとのたたき合いを制して1着。

中2週で天皇賞秋に出走。ライバルのスーパークリークを追い詰めますが、2着に敗れました。

次はジャパンカップと思われましたが、中2週でマイルCSに出走し、絶対絶命の位置からバンブーメモリーを内からハナ差交わして優勝。この時の関西テレビ杉本清さんの実況も素晴らしかった。

そして、まさかまさかの連闘でのジャパンカップ出走。まるで、無謀極まりないローテーションに関係者への批判が集まりますが、オグリは歴史に残る芝2400mの世界レコード2分22秒2というタイムでホーリックスの頭差2着に激走します。


この怒涛の5レースがオグリの競走馬生のハイライトだったでしょう。周囲の人間の無謀さをあざわらうように、オグリ自身がファンの信頼と愛を勝ち取ったのでした。




その後、翌年の安田記念に勝ったものの、4歳秋の無理使いの反動もあったのか、オグリの走りは次第に輝きを失っていきました。


そして、もう無事に走って引退してほしい。もう期待するのはやめようと思った最後の有馬記念。私もその瞬間を見届けようと中山競馬場の17万人の1人となっていました。




そして、オグリキャップは勝ちました。


有馬記念の勝ちタイム2分34秒2は、同日の同じ芝2500mの条件戦より遅いタイムだったのも覚えています。
もう4歳のジャパンカップの時のような走りが出来なくなったオグリキャップが、精一杯の走りをして、きっと神様がオグリに最後にご褒美をあげたのだろう。私はそう思いました。




オグリがターフを去った翌年、アメリカからサンデーサイレンスが種牡馬としてやってきます。種牡馬同期生のサンデーサイレンスが日本競馬界に偉大な足跡を残したのと正反対に、オグリキャップは見事なまでに種牡馬としては何の実績もあげられませんでした。それもまた、オグリらしかったといえると思います。




まだまだ、オグリキャップの思い出はありますが、今日はここまで。
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