平原綾香のニューアルバム「my Classics!」
ご存じクラシック名曲のカバーです。
「Path of Independence」に続いて、感想を報告しちゃいたいと思います!
「Path of Independence」のマイブログはこちら↓
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01. pavane~亡き王女のためのパヴァーヌ (ラヴェル)
作詞:平原綾香 作曲:モーリス・ラヴェル 編曲:eji
アレンジが美しい平原綾香風の「パヴァーヌ」。素直で豊かな彼女の歌声がしっとり聴けます。1番目の曲ということもあり、次の「ミオ・アモーレ」と並んで、このアルバムはこの曲という位置づけです。
02. ミオ・アモーレ (『カタリカタリ』&『誰も寝てはならぬ』)
作詞:平原綾香 作曲:サルヴァトーレ・カルディッロ、ジャコモ・プッチーニ 編曲:坂本昌之
『誰も寝てはならぬ』は、トリノオリンピック開会式でパヴァロッティが歌ったり、荒川静香が金メダルのフリーで使用した「トゥーランドット」としてあまりにも有名。彼女が放つメッセージと曲の盛り上がりがリンクし、聴く人の心を揺さぶります。
03. カンパニュラの恋 (ショパン『夜想曲』第20番)
11. ノクターン (ショパン『夜想曲』第20番)
作詞:平原綾香 作曲:フレデリック・ショパン・椎名邦仁 編曲:椎名邦仁
これについては、今さら何も言うことはありません。倉本聰作品「風のガーデン」に女優として出演したことにより、歌手平原綾香の才能がより広がり、より多くの人達に彼女の素晴らしさを伝えました。平原綾香の「ノクターン」は名曲です!
04. ロミオとジュリエット (プロコフィエフ)
作詞:平原綾香 作曲:セルゲイ・プロコフィエフ 編曲:坂本昌之
今回のアルバムで原曲のイメージを一番ぶち壊している作品です。決して悪い意味ではありません。ロック調で今までの平原綾香らしくない作品です。「こんなことも出来るのか!」と彼女の多才さとアレンジの奇抜さに驚きました。
05. シェヘラザード (リムスキー=コルサコフ)
作詞:平原綾香 作曲:ニコライ・リムスキー=コルサコフ 編曲:渡辺俊幸
彼女が書いた「王子様とシェヘラザードが魔法の絨毯に乗って空を飛ぶ」というイメージを、彼女の歌声でいかに表現するか。アレンジに相当こだわりがあるように感じました。大らかで、情景が目に浮かぶ作品になっています。
06. Moldau (スメタナ)
作詞:平原綾香 作曲:ベドルジハ・スメタナ 編曲:坂本昌之
綾香自身が述べているが、この曲は子供の頃から合唱で歌いこんできたのだという。そのせいか、他のどの曲よりも自然体で、彼女自身の歌として馴染んでいるように感じる。楽器はピアノだけ。そのシンプルさがまたいい。
07. 仮面舞踏会 (ハチャトゥリアン)
作詞:平原綾香 作曲:アラム・ハチャトゥリアン 編曲:坂本昌之
浅田真央が昨年フリーの曲に選曲したことで一躍有名になった。ロシアの民族音楽調である曲のイメージを守りつつ、難解な曲に挑む綾香の意欲作とみました。
08. AVE MARIA (カッチーニ)
作詞:平原綾香 作曲:ジュリオ・カッチーニ 編曲:坂本昌之
綾香が歌うジャズ風「AVE MARIA」。とても新鮮で意欲的な作品です。スキャットを差し込んでいますが、これがとても良い。もう少し長めにやってほしかったと思います。
最後にコントラバスとのユニゾンで、
「死ぬまで音楽と共に生きるために どうか私に力を AVE MARIA」と歌っています。彼女の想いが込められています。
09. 新世界 (ドヴォルザーク)
作詞:平原綾香 作曲:アントニン・ドヴォルザーク 編曲:坂本昌之
「遠き山に日は落ちて」など古くから和訳されている曲。ドヴォルザークの曲は情緒的で日本人に自然に溶け込んでくる。逆に言えばメロディーにさして目新しさを感じない「新世界」を敢えて選曲したところに、彼女のこの曲にこめる詞に対する挑戦、メッセージを強く感じる。
この曲のラストメッセージ
「なつかしい大地を 強く踏みしめて 喜びも悲しみも 受け入れていく
もう 何も迷わない そんな世界へ ゆけるはず 私は行く 新しい世界へ」
私たちもかみしめて生きていきたいと思います。
10. シチリアーナ (レスピーギ)
作詞:平原綾香 作曲:オットリーノ・レスピーギ 編曲:沢田 完
一昨年発売された彼女の5thアルバム「そら」に収録されている。メロディの良さを忠実に生かしたアレンジ、悲しくて彼女らしくない後ろ向きな内容の詞。心に染みる名曲です。
12. Jupiter (ホルスト 組曲『惑星』より『木星』)
作詞:吉元由美 作曲:グスターヴ・ホルスト 編曲:坂本昌之
これも何も言うことはありません。平原綾香の全ての原点。
「Jupiter」と平原綾香の出会い。その出会いに立ち会えた私たち。全てに乾杯です!
[おまけ]