一対一の営業でも随分と経験したことであるが、あの「トラストミー」ほど空々しいと感じる言葉はない。
どういう意味で米大統領に言ったか本人ではないから解からないが、普天間基地移設先が現行計画の辺野古だとすると「ほうら、そうなったでしょう」と言うかもしれない。しかし、それが最初からの計画的行動だったとしたらどうだろう。
これまでの8ケ月の言動はそのように思えて仕方が無い。
国民の多くは、鳩山総理の「トラストミー」に早くも疑問を持ち始めていた。それは織り込み済みであったろう。ところが純朴な沖縄県民は5月に入っても一縷の望みを持っていたのである。それは想定外だったかも・・・
米大統領にはそれで良かったかもしれないが、沖縄県民にとっては、その何千倍もの反感を招くものになったのである。
「トラストミー」に代表される鳩山総理の言葉は、結局は「悪意以外に中身の無い人間の言葉」であったのである。世にも恐ろしい計画的空々しい言葉であったのである。権力の座を勝ち取るためのどでかい大嘘だったのである。その大嘘の言い訳をするための8カ月だったのである。そのように思えて仕方が無い。
政権交代と権力の座を取るためには、取った後でのこのくらいの代償は払わねばと思っていたかもしれない。だから、「のらりくらり」を当分続けて沈静化を待つだろう。「12億円超の母親からのこども手当て」がそうだったように。すべて想定どおりに。
苦しいときの「私を信じてくださいよ」は、営業では私は、絶対禁句としてきた。
営業では、結果を待つまでにプロセスで疑念をもたれたらもうおしまいになる。政治だって同じと思うが政治家はそうは考えないだろう。
「最低でも県外」「3月末までに私の考えを出す」「腹案がある」「5月末決着」「職を賭して」の一連の言葉でわかる。
総理本人が結果的に九分九厘、国民をだまして来たのである。後、「職を賭して」が残っているが、鳩山総理の思惑にはそんなものはまったく無いだろう。それがあったら、決してウソはつかない。
平然と政権の座に居座るものと思う。