風蘭堂

富貴蘭のブログです

付き合いにくい蘭

2013年07月17日 | 牡丹
 たまにお昼ご飯を食べに行く喫茶店の店主は大変話し好き
静かにご飯を食べながらゆっくり本を読んでいたいのに
「確かコーヒにクリームはいらんかったね~」とか
「いつも本読んでますね~」とか
「土曜日も仕事ですか~」などなど
ありとあらゆる角度から話題を掘り起こそうと話しかけてきます
そんな時は次に話題の続かないような返しだけを残し早々に店を出るようにしています
ゆっくり本が読めてご飯を提供していただき対価を払う
昼ごはんを食べる場所ではそんな最低限の付き合いだけを求めているのです

しかし先日そこで食べたご飯に付いていた福神漬を残すと
「あっもしかして嫌いでした~」と言うので
「はぁ~そうですね」と答えてそそくさと帰ると次の時から福神漬抜きで出てきました
これはまぁいいかと思い数回それが続きましたが、ある日また福神漬がご飯の横に
で、また残すと「あっ福神漬いりませんでしたね、すいません次回気を付けます」とものすごく謝られたので
「気にしないでください、残してすいません」と答え帰りました
そして何回か行った後またご飯に福神漬が
また何度も謝られるのが嫌なんでご飯と一緒に完食

それ以降福神漬は今もご飯の横に居座り続けています
苦手なんですあの真っ赤に色付いた甘~い福神漬・・・
ですがあまり干渉されたくない私は今後もそこに行く限り黙って食べ続けることになるでしょう
あまり近所に他の店も有りませんしね



そんな福神漬のようになっているのが今回の蘭
この趣味を始めたばかりで右も左も分からない頃にヤフオクで手に入れた木
神龍羆などと言う大層な名前で出ており
この一本限りなどと謳い出品していたのを調子に乗って落札
出目は真っ白で紺覆を交え下葉では暗み、根は美しい藤色に近いルビーでした
当然そんな宣伝文句を書いていてもすぐに同じものが出品されるのがこの世界の常
どういうことだと出品者へ抗議のメールをすると、続いて出品していた同じ商品をを取り下げ
もう今後売らないのでこちらも損をしている、それで良いだろうと、意味が無い上に嘘臭い言い訳で返金を拒否
「こっちは何本も有ったことを怒っとるねん!」と丁寧な標準語でメールしても無視
今にして思えばよく有ることで騙された方が悪いと言われそうですが当時はズブズブの素人
結局どうしようもなく、これも勉強代なのかと悔しいながらも納得し現在に至ってます
怒鳴り込むにも静岡は遠いしね・・・
いつかもし大会などで名前を見ればボロカスに言ってやろうと心の刃は日々研ぎ続け、今では触る物皆傷つけそうです
そんなこんなで撮るのが嫌だったのか棚入れ当時の写真はまったくなし
今回初めて撮影しました



天葉はそれなりに冴え来たときより2回り大きくなった木は
当初出ていた藤色の根も現在はほとんど泥根(現在は止まってます)
そんな事も手伝ってか見るたびに嫌な思い出が湧き上がる木
そんな蘭でも捨てたり潰したり出来るわけも無く
同じように水をあげ寄せ植えですが植替えもして付き合い続けていきます

人に恨まれるような売り方をしては蘭が可哀想ですね

話し好きの店主はこんな腐った出品者とは違い良い人なのでしょうが、できればもう少しほっといていただきたい
そして福神漬はCOCO壱番屋の物にしてください、あれなら美味しく頂きます
コメント
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