ブログよりも遠い場所

サブカルとサッカーの話題っぽい

【雑記】ラムダッシュ(笑)

2010-01-14 | 雑記

[ラムダッシュ ES8111P]
http://<wbr></wbr>kakaku.<wbr></wbr>com/ite<wbr></wbr>m/21701<wbr></wbr>410457/

 これまで使ってた髭剃りが相当古くなってきてたので買い換え。
 ポイントで買えたのは何より。実際は、この前にポイントが溜まる分の買い物をしているだけなんですけど、タダで買えた気になれるお得感はいつ味わってもいいものであるなあ。

 で、多少なり予想はしてたんですけど、使い心地がすこぶるいいです。
 電化製品の進歩ってスゴイっていうか、五年以上前に買ったやつを使ってたので(しかも刃の取り替え一切せず)、もうここまでくると何を使っても快適に感じたんじゃないかなーと思わなくもないんですが。
 剃り残しはないわ、剃り終わった後で肌がヒリヒリすることもないわで、やっぱこういうのって二~三年おきに変えた方がいいのかもしれないなあ。もちろん、途中で刃の交換などをしつつ、ですけど。
 しかし、ローエンドモデルでこんなに快適ってことは、ハイエンドモデルだとどんなことになっちゃうんだろう。すげー気になる。


【ゲーム】幻月のバンドオラ

2010-01-14 | ゲーム

[Q-Xオフィシャルサイト]
http://www.q-x.jp/f_index.html

 ちゅうわけで、『幻月のパンドオラ』オールクリア。
 やー、面白かったのは間違いないんですが、この場合、一番先に立つのは「懐かしかった」という感想になるのかも。
 なんていうか、良くも悪くもひと昔前のエロゲですね、この作品。順番に触れますけど。

 良くも、というのは軽い導入と、テンポの良い展開でぐいぐい引き込まれていく点。
 なんていうか、いちいちエロゲっぽいんだよな、この作品。

 まず第一に、序盤からストーリーにエロ要素が絡んでくるのが実にイイ。
 少々捻くれた物言いになりますが、一時期を境に「終盤にちょろっとあるエロシーンを取り除けばすぐにコンシューマーに移植できちゃう」みたいなエロゲがどばっと増えたじゃあないですか。そのこと自体は作品の出来に影響を及ぼさないというか、面白ければなんでもいいっちゃーなんでもいいんですけど、せっかくエロゲとして発売してるんだから、エロゲとしての利点をもっと意識してもいいんじゃないかなあと思ったりもするわけですよ、僕は。
 その点、『幻月のパンドオラ』は実によかった。軽いラッキースケベイベントありーの、サブキャラとの絡みありーの、終盤はメインヒロインとの複数に渡るエロシーンありーの。かといって抜きゲというわけでもなく、印象的には『プリンセスうぃっちーず』あたりが近い感じ。いわゆるライトエロが全編に渡って散りばめられているんですけど、こういう作品ってありそうでないのでスゲー楽しかったです。
 第二に、キャラクターが実にイイ。
 賛否両論あるだろうというのは承知の上で、メイン(攻略可能)ヒロインを三人にしたのは英断だったと称えたいわ。や、uni先輩、しのりん、おにぎりさんの三人で「ヒロインの魅力」という部分は十分まかなえるでしょうし、初露やエチホはすげえキャラが立ってましたけど、メインヒロインに据えるとなると少し違うというか、サブキャラだからこそ引き立つキャラクターだったと思うのですよ。このへん、無闇にサブキャラに力を入れて、メインヒロインの影が薄くなってしまう作品も珍しくないだけに(逆にサブキャラ向きのキャラを無理矢理攻略可能にして微妙になったりも)、良い意味での割り切りを感じました。
 また、繰り返しになりますけど、uni先輩、しのりーん、おにぎりさんの三人はヒロインとして申し分なし。とんでもなくかわええ。どのキャラも、ありがちなキャラかなーと思わせておいて、実は少し外れたところにある、ていうバランスが絶妙。先日の『ときメモ4』のレビューで、「キャラクターが記号から生み出されていない」という話を書きましたが、ああいう感じで、それぞれのキャラクターがそれぞれのキャラクターとして立っているので、ああ丁寧に作ってるなーとしみじみ。
 こりゃ余談ですけど、しのりーんに関しては驚いたというか、実は僕、しのりーんの声優の有栖川みや美って人、これまではかなり苦手だったんですよね。声がキンキンしすぎてキツイっつーか、ぶっちゃけ『しろくまベルスターズ』でもキャスト変更でガックリきてたんですが、しのりーんはすっげーハマり役。ソトシノとウチシノの演じ分けが絶妙で、なんか「ようやく広い音域を持つスピーカーの真の能力を発揮するところを見た」みたいな妙な感動がありました。

 で、悪くも、に関しては、なんかもー『ONE』、『Kanon』の頃からエロゲが抱える問題。
 ぶっちゃけると、共通ルートが終わってからの展開がヤベェ。
 個別ルートのシナリオ、量的にも質的にも終わってます、ハイ。

 なんていうか、それぞれのヒロインのシナリオに作品における「謎」が散りばめられていて、オールクリアすると全ての「謎」が明らかになり、伏線を全て回収できるってのは、丁寧に作っているなあとは思うんですけど。それが話の面白さに繋がっていないのは致命的じゃないかなと。
 で、シナリオの量的な問題について具体的に。
 これはホント「エロゲによくある」ことなんですけど、せっかくキャラクターを単体で見ても魅力的で、キャラ同士のかけ合いも面白いのに、特定のヒロインとくっついたかと思うと、イチャイチャする間もなく先行き不安な展開になってしまうってのは、めちゃくちゃ勿体ないよなあ。
 起承転結の「起」と「承」はすごく丁寧に書いているのに、「転」と「結」が駆け足すぎるせいでシナリオの内容以前に、悪い印象しか残らないんですよね。すごいお預け感があるというか、フルコースの料理を食べている先からどんどん皿を下げられてしまってるような感じ。照れるuni先輩とか、おにぎりさんの甘えっぷりが良い味を出していただけに、そういうシーンをほとんど見ることができなかったのは残念すぎる。
 こういう駆け足っぷりの弊害は様々なところに出ていて、例えばヒロイン側から文樹に対しての好意に関してはそれなりに言及があるのでマシなんですが、文樹側からヒロイン側への好意の扱いがテキトーすぎて、結局途中の選択肢なんかもほっとんど関係なく(ですよね?)最後の三択で選ぶだけになっちゃってて、どこまでも拍子抜けしてしまいました。
 で、続けてシナリオの質的な問題について。
 まず何よりも、パンドオラゲームの描写がしょぼすぎ。文樹がやることになるゲームのアイディアもちょっと首を傾げてしまうチープさでしたし、演出面や単純なテキストの出来を見ても「もっと面白く表現できそうだけどなあ」という感覚がずーーーっと付きまとってました。まあ、ああいう「ファミコンのゲーム的なチープさ」を笑いどころとして盛り込もうとしてる雰囲気は感じたんですけど、それにしたってテキストが表現したいことに追いついていなくて、読むのがちと厳しかったですね。
 あと、全体を通したシナリオのアイディアは悪くないと思うんですが、まとめかたと伏線の回収の仕方が強引すぎた感があります。おにぎりさんとしのりんの過去とか、エレディーユの過去とか目的とか、そういう設定が「読み進めると自然と明らかになっていく」という感じではなくて、どうしても力業というか、最後にまとめて「知ってるキャラクターの口で説明させちゃう」という感じなので、「なるほど、そうだったのか」でも「やっぱりそういうことだったのか」のどちらでもなく、「あー、もうどうでもいいっす、そういうのは」になってしまったのは痛い。

 というわけで、こういう「共通ルートは面白くてキャラもいいのに、シナリオの駆け足っぷりとか設定の明かし方がマズイせいでチープになっちゃう」のが、いかにもエロゲだなーという感じで。
 楽しめたのは間違いないんですけど、色々と勿体ない作品でした。ビジュアルファンブックは楽しみです、ええ、ええ。