ブログよりも遠い場所

サブカルとサッカーの話題っぽい

【漫画】ケメコデラックス!9

2011-08-31 | 漫画
ケメコデラックス! 9 (電撃コミックス) ケメコデラックス! 9 (電撃コミックス)
価格:¥ 630(税込)
発売日:2011-08-27

 これにて終幕。大団円の最終巻。

 なんていうか、9巻を読みはじめたとき、既に懐かしさを感じている僕が
 少し前までは、漫画(特に月刊誌や季刊誌)やラノベの新刊が半年おきに発売するのなんてそれほど珍しくなかったのに、こういうときはホント、コンテンツの消費速度上がったことを実感してしまうなあ。特にアニメ化した作品の、アニメ化後の消化試合感はヤバイですよね。読者がこんなふうに感じてしまうんだから、作家さんのモチベが落ちるってのはすごく頷ける話なのだわ……。
 さておき、新刊の中身は、これまでの伏線を回収しつつ、クライマックスっぽくシリアス分多めにしつつ、根っこにあるギャグテイストはそのままという感じで。電撃コミックにしては珍しく、表紙の裏にまでネタが仕込んであるのは、いかにも『ケメコ』っぽい。ちゅうか、二期の話をされるとこちらが居たたまれないです。
 しかし、ケメコはあくまでもケメコで、エムエムの使う便利スーツどまりだったっていうのは少しだけ意外だったかも。エムエムの素性に秘密があるのと同様、ケメコにもなにか隠されていると思っていただけに意表を突かれました。
 あとは、すごくどうでもいい話、いわさきまさかずさんには乳首券を発行して頂けないかなあと常々思っておりました。今回もイズミの乳出しがあったのに、アングルの関係で見えないんだもんなあ。あそこは『ドラゴンボール』のブルマみたいに、見える角度から描くべきだったと強く主張しておきたい。せっかくの巨乳も、三平太だけじゃなく読者にもアピールしないと、威力が半減してしまうんやで。

 とりあえず、楽しい作品でしたということで一つ。
 でもコレ、数年後には話の筋とか完全に忘れてるんだろうなーwwww


【ラノベ】フルメタル・パニック! アナザー 1

2011-08-31 | ライトノベル
フルメタル・パニック! アナザー1 (富士見ファンタジア文庫) フルメタル・パニック! アナザー1 (富士見ファンタジア文庫)
価格:¥ 609(税込)
発売日:2011-08-20

 読了。

 普通! でも四季童子絵だけはガチ!

 ちゅうわけで、別の作家さんの手による、人気シリーズのスピンアウト第一作。
 こういうのって、原作(『フルメタ』)に思い入れがあるゆえに受け容れがたい人もいるかもしれませんけど、僕はむしろ終期の『フルメタ』は気に食わない作品だったので、逆にどんな内容なのか気になって買ってしまった感じ。
 で、結構売れ行きがいいという話も聞いたので、期待して読んだんですが、ぶっちゃけそれほど面白くはなかったかなと。どうしようもなくつまらなかったというわけではないので、おそらく今後の展開で大コケしなければ長く続くシリーズになると思います。が、やっぱコレ、『フルメタ』好きの人向けの作品ですね
 や、内容的にはよくできてるんすよ。個人的には、ラノベのお手本みたいな作品、と言っても過言ではないと思います。
 起承転結が明確、筆致も悪くない、なによりこの手のラノベのお約束である〝ボーイ・ミーツ・ガール〟を上手いこと物語に折り込んであります。そこかしこから登場人物のキャラクターを立てようという試みも伝わってきますし、(現時点では)キャラクターの言動が尖りすぎていないため読んでいてストレスを感じるような展開もありません。

 でも、良くも悪くもそれだけなんだよなあ……。
 あくまでも個人の感想ですけど、パンチが足りないんスわ、この作品。

 誤解を恐れずに言うと、全てにおいて平均点なんですよね。そして、平均点以上のものをもたらすのは、この作品の場合『フルメタ』の世界観そのものに思い入れがあるかどうかという点なのかな、と。
 なので、思い入れのない僕にとっては、ホントに平均点のラノベでしかなく、ちょっとこの先の話を読んでみたいとか、もっとこのキャラクターたちのやり取りを見たいとか、そういうふうに感じる強い気持ちが生まれてこなかったというわけで。ハイ。
 以下雑感。

・上に書いた通り、物語の筋は基本に忠実でわかりやすい。PSの操縦技術と英語の他は一般的な能力しか持たない主人公(英語ペラペラの理由付けにはちと苦笑したけど)が、その特技を活かしてトラブルを解決し、マオにスカウトされるという導入は、いわゆる「ガンダムに突然乗っちゃった」系の巻き込まれ型の物語として、上手いこと〝お約束〟を活かしていると思う。……けど、イマイチ盛り上がらない。

・達哉は軽すぎず重すぎず、要所ではほどよく熱血という、オーソドックスな主人公。アデリーナは女版宗介とでも言うべき、愛すべきズレキャラ。どちらも良キャラで、この二人を軸に、ひとクセもふたクセもありそうなキャラたちが集まり、今後は様々なトラブルに立ち向かっていくのだろうと思わせる内容だった。……けど、イマイチ盛り上がらない。

・アデリーナ以外には舐められまくっていた達哉が、一発逆転で模擬戦に勝利するというのは、俺TUEE要素を感じさせる。……けど、イマイチ盛り上がらない。

・超人的な射撃の腕前を持つキャラが、マオとクルツの娘ということが最後に明かされ、クルツの登場に期待が膨らむ……ファンの人も多いんだろうなあ。

・個人的な好みを言うと、AS戦の割合が多すぎると思う。ロボットのアクションシーンを文章で表現するのは難しいというか、たぶんすごく上手い人(それこそ賀東さん本人が書いても)でも面白く書くのは厳しいんじゃないかなあ。それが売りのひとつでもあるんでしょうけど、やっぱ兵器とかに興味のない人間にとっては決して面白いシーンではないというか。

・しっかし四季童子さんの絵はホント素晴らしいなあ。カラーもいいけど、作中の挿絵を見てぶわーっとイメージが広がるというか。ここまで力のある絵師さんってそうそういないと思う。

 んー……。いや、ホント、悪くないんですけど。むしろよくできていると思うんですけど。
 どうしてかイマイチ楽しめませんでしたということで一つ。


【漫画】ロウきゅーぶ! 2

2011-08-30 | 漫画
ロウきゅーぶ! 2 (電撃コミックス) ロウきゅーぶ! 2 (電撃コミックス)
価格:¥ 599(税込)
発売日:2011-08-27

 漫画版『ロウきゅーぶ!』は本当に面白いので絶対に買うべき。これは確定事項。

 実際ここまで見事なコミカライズは、なかなかお目にかかれないレベルだと思います。と言いつつ、最近はワリと良コミカライズが多い気がしますが、その中でも「買え! 原作買うのに尻込みしてるやつも買え!」と猛プッシュできるくらい素晴らしいです。ハイ。
 や、マジで面白いですコレ。1巻を読んだときにも面白いと思ったけど、2巻は軽々とそれを飛び越えていった感じ。
 特に顕著なのは、原作1巻の山場でもある、智花が苦し紛れにシュートを撃つと思わせ真帆にパスを出すシーン。あそこって、原作だと伏線になっていたSNSのやり取りが、智花の「私が負けるなんて」という台詞の次のページに挿入されるという、「えっ、これ伏線として扱ってもいいの?」みたいな唐突な演出になっていたんですけど、漫画版では構成を入れ替えることでめちゃくちゃ感動的なシーンに昇華されているんですよね。原作の唐突っぷりでも少し感動してしまった僕は、漫画版の見事な演出に涙なしで読むことができなかったわけですが(それはキモイ)。
 とまあ、これに代表されるように、キャラの表情や仕草などが細かく書き込まれているおかげで、同じシーンでも印象が好転している例が非常に多くなっております。個人的には、



 葵は絶対コミカライズで特をしたキャラだと思う!
 てか、葵はアニメでも相当可愛くなっていたので、元々こういうイメージだったというほうが正しいのかなー。僕はどうも登場してからの押しつけがましい言動のほうが先に立ってしまっていたけど、照れた様子であれば、あんな台詞やあんな行動もすべて印象が良い方に転がるもんなんだなあと驚きました。

 ちなみに2巻で一番好きなのはこのシーン。



 ヤキモチ妬くもっかんかわえええええええええええ!!!!!!!111!!!1

 風呂のシーンも捨てがたかったけど、僕はこちらを選んだよ! 選んださ!
 しっかし、たかみ裕紀さんすげえっつか、上手い作家さんってSDというか、崩した顔がどうしようもなく可愛いんだよなあ。



 この智花も超好き。

 んー、コミカライズってどれくらい続くのか不明瞭な部分が大きいだけに贅沢は言えないですけど、『ロウきゅーぶ!』はできるだけ原作の先のほうまで読みたいッスわ。原作も3巻あたりからブーストがかかったように面白くなるので、あれやこれを是非ともたかみ裕紀さんの絵で見てみたいなあ。

 というわけで、『ロウきゅーぶ!』好きには絶対オススメの一品ですよということで一つ。


【漫画】成恵の世界 12

2011-08-29 | 漫画
成恵の世界 (12) (角川コミックスエース) 成恵の世界 (12) (角川コミックスエース)
価格:¥ 609(税込)
発売日:2011-08-24

(前略)

誰もそんなの望んじゃいない、凝ったって意味ないんだと
嘯くことも出来たんですが、それじゃあんまりなので
数巻に亘り思うさま、自分の知る限り他にないぞって
SF展開をやってみました。

そんな十二巻ですが、自分の好きなコメディは
終盤突如シリアスになったり、大騒動になるものが多いです。
それは裏切りや変節ではなく、さあ終わりと示すためでは
と思っています。

(後略)


 というのが、表紙の折り返しに書いてあった、作者の丸川さんのコメント。
 んで、ぶっちゃけ今回の12巻の感想としちゃあ、もうこれ以上僕が(読者が)言うことはないかなあ、という感じ。
 ……やらしい見方をすると、先回りして全部言い訳されちゃったからなーコレwwww

 というか、僕も『成恵の世界』が4巻あたりを迎えたころ友人に教えてもらったんですが、この漫画ってタイトルの元になっているガチSFの作品があるんですよね。>ググると出てきますけど、『非Aの世界(The World of Null-A)』という作品
 そういうこともあってか、初期のころから藤子不二雄的SF(少し不思議)を散りばめた作品でしたし、そちらの方向に傾倒するのは全く問題ないと思うんですけど。ただまあ、じゃあ12巻が面白かったかというとべつの話で、個人的には設定がごちゃごちゃしすぎてしまってイマイチ楽しめませんでした。
 んー、なんだろなー、あまり好意的な言葉が出てこないのでアレですけど、物語の展開が独りよがりすぎて置いてけぼりを喰らってしまったというか。元々『成恵の世界』は、情報量のワリに説明が少なくて〝行間を読む〟必要のある作品でしたが、今回はそれが行きすぎてしまった感じ。最初に引用した作者コメントを見ると、「ああ、こんなふうに言い訳をしてしまう程度には読者を置いてけぼりにした自覚はあるのかな」と思えますけど、この場合、自覚のあるなしはこちらに関係のない問題なので。
 身も蓋もないことを言ってしまうと、背後で大きな問題が進行している状況なのに、合間合間に日常描写が差し挟まれるのがどうも嘘っぽく感じてしまってなあ。作品の色的にキャラたちが手酷い扱いを受けたりはしないでしょうし(だからといってボッコボコにされればいいというわけではなく)、そういう意味での緊迫感が薄いので、キャラがシリアスぶってるのが上滑りしてしまってるのよなあ……。
 これまでは少なくとも、こういう部分のバランスは上手く取れていて、お気楽な話の中にチラつかせるシリアスさが良いアクセントになっていたと思うんですが、今回はシリアスの分量が増えてしまったせいで作品のバランスそのものが崩れてしまっている気がしました。
 このへん、ちょっと『ネギま』の読後感と被る部分があって、結局のところ、読者(僕)の読みたいものと、作者の描きたいものが乖離してしまったんだろうなと。単純に長く続いている作品なので、飽きちゃったっていうのもあるんでしょうけどね。

 つーわけで、この作品もそろそろ終わりっぽいですねということで一つ。
 ここまできたら最後まで見届けよう。


【漫画】ひだまりスケッチ 6

2011-08-28 | 漫画
ひだまりスケッチ (6) (まんがタイムKRコミックス) ひだまりスケッチ (6) (まんがタイムKRコミックス)
価格:¥ 860(税込)
発売日:2011-08-27

 沙英さんがあまりにもイケメンすぎて吹く。

 こあれまでは、どちらかというと、ヒロさんに支えられる描写多めだった沙英さんですが、6巻の最終エピソードでのイケメンぶりはガチでしょう……! 僕は大抵こういう感想は掲載順に書いていくというのに、思わず最初に書いてしまう程度には驚いたわ。ちゅーか普通にいい話でホロリとしてしまったのだぜ。

 と、最後はいい話で締めた『ひだまりスケッチ』最新巻でしたが、他は相変わらずの日常ほのぼのエピソードでありました。偏見ありすぎってのを承知で書きますけど、ぶっちゃけ四コマ漫画って巻数を重ねるごとに微妙になっていくのが多くてなあ。どんな作品にも少なからずマンネリ感が出てきてしまい、僕自身が飽きっぽい性格ということもあってか途中で買わなくなってしまうことが多くて。
 でも、『ひだまりスケッチ』は、巻数を重ねるごとに面白くなっているのがスゲエです。だからこそ買い続けているというのは言うまでもないですが、話の内容もさることながら、新キャラ投入のタイミングが絶妙でしたよねコレ
 ゆのさんたち初期メンバーの関係性がよかっただけに、新入生が登場するあたりでは不安を感じたりもしましたけど、今となっては完全に杞憂にすぎなかったもんなあ。なずなと乃莉は他の四人とキャラが被ることもなく、かといって絡まないということもなく、スムーズにひだまり荘のメンバーとして馴染んだのは見事と言うほかないです。

 んで、今回は後半にオモシロめのエピソードが固まっていた印象。
 乃莉の「なずなって全部脱ぐと思います?」とか、映画館デートの経験を話して聞かせてヒロさんに殴られる沙英さんとか、カラス口→「美術あるあるだね」とか、振り返ったときパッと思い出すネタが全部後半に集中していました。
 あと印象深かったのは、会話の流れとまったく関係のないところで、ゆのさんが蚊を叩いて宮子を驚かせる話とか。あれって、おそらく初めて、ゆのさんが宮子を心の底から驚かせた瞬間だったんじゃなかろうか。
 他には、乃莉ってツッコミ属性がそうさせるのか、たまに「お前あんまりなずなのこと好きじゃねえだろ」系の、あまり遠慮をしない性格を感じさせるエピソードが多かったのに(6巻最初の「プリン」のくだりとか)、水泳大会のエピソードではなずなの発言に照れていたりして、じわじわと人間関係が変わっている様子が何とも微笑ましかったなと。

 とまあ、そんな感じで面白かったですということで一つ。
 アニメの新シリーズも決まりましたし、勢いが衰えないのはすごいっすなあ。