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ストライクウィッチーズ 片翼の魔女たち (2) (カドカワコミックス・エース) 価格:¥ 609(税込) 発売日:2012-09-22 |
半人前魔女たちの物語――完結(帯より)
つーわけで、リーネのお姉ちゃんことウィルマが主役の『スト魔』スピンオフの第2巻です。
実は2巻の発売に先駆け1巻を読み直したんですが、前に読んだときより面白く感じたので驚きました。たぶん自分の中でイイ感じに『スト魔』熱が落ち着いたことで、501以外のエピソードを自然に受け止められるようになったからだと思うんですけど、その流れで読んだ2巻はとても楽しめました。
というか、1巻の引きが意味深だったので、ウィルマは大きな問題を抱えていると思っていたのに、蓋を開けてみるとただ単に〝あがり〟を迎えていたってだけでしたね。やや拍子抜けすると同時に、ウィルマお姉ちゃんが思いのほか母性の強いキャラだったということもあり、そのキャラクター像から大きく外れない展開だったのでホッとしました。
お姉ちゃん女神すぎる。乳に目がいきがちなシーンだけど良いこと言ってる!
つーか、誤解を恐れずに言うと、京極しんさんの漫画で出てきたウィルマお姉ちゃんは足りない部分ばかりが強調されていたので(ギャグだからしょうがないのか?)、あまり魅力を感じませんでしたけど、この「他の人が頑張る姿を見るのが好き」っていうのにじーんとしてしまったのだわ。
や、実家がウィッチの名門で、妹は(メンタル面に問題があるとはいえ)才能の塊みたいな感じなので、ともすれば劣等感に苛まれそうな立ち位置ですし、僕はてっきりウィルマの抱える悩みってのがそっち方面だと思っていたので、コレには良い意味で意表を突かれました。フランとの絡みはシャーリーとルッキーニを彷彿とさせる部分もあり、今後もふたりは一緒に行動したようなので、ウィルマとフランが絡むオフィシャルSSとか読んでみたいなーと思ったりも。
と、この物言いでピンときた人がいるかもしれませんが、僕はワイト島分遣隊の中ではフランが気に入りました。
理由は、
シャーリー信者だから!\(^o^)/僕の仲間ちゃん!
そんなこんなで、『片翼の魔女たち』は、スピンオフ作品の中では非常によくできていると思います。絵は可愛いし、話も面白いし、何より一本芯の通ったテーマが貫かれているというのが非常にイイですね。
僕が言うまでもないと思いますが、『スト魔』ファンの方は是非にということで一つ。