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サブカルとサッカーの話題っぽい

【ラノベ】グランブルーファンタジー

2015-01-07 | ライトノベル

 読了。

 久しぶりにラノベの感想を書いてみんとす。
 いやあ、さらっと感想を垂れ流すのにツイッターが便利すぎて、ついつい横着してしまってました。
 ただまあ、こうしてデータベース的に残しておくには、やはりブログに書いておいたほうがいいよなということで。
 gooのブログになったら、とても編集しやすくなりましたしね。

 つーわけで、現在進行形でハマっているソシャゲ『グランブルーファンタジー』のノベライズ版です。
 一言で表すと「あまりにも真っ当すぎる王道ファンタジー」といった感じ。
 こんな書き方をすると貶しているみたいに見えるかもしれませんが褒めてます。
 というか、めっちゃ王道すぎて驚いたくらいでした。

大地が空を漂う神に見捨てられし世界で、
星の島《イスタルシア》に渡ることを夢見る少年グラン。
ある日、森で剣の修行をしていると、突然空から轟音が鳴り響いた。
なんと村が《エルステ帝国》の艦隊に砲撃されている!! 急いで戻ろうとした彼は、
蒼い髪と瞳を持つ謎の少女ルリアに出会うが、そんな二人の前に帝国兵が現れ、
その少女を引き渡せと剣を突きつけてきた!!
大人気王道ファンタジーゲーム『グランブルーファンタジー』、待望の小説化!!

 以上が引用したあらすじですけど、近年稀にみるレベルの「ボーイ・ミーツ・ガール」なんですよねえ……。
 ここだけの話、僕は同じストーリーをソシャゲのほうで読んでいないとおかしいんですが、当初は『モバマス』のコラボ目的のためだけに流していたので、このへんの序盤のストーリーは全く知りませんでした(ノ∀`)
 ヴィーラが登場してから真面目に話を読み始めたので、ラカムやイオ、ロゼッタやオイゲンがどうしてPTに加わったのかということすら知りません(ゲス)
 なので、そういった読み飛ばしたストーリーをおさらいできるという意味では、すごくありがたいラノベだったと思います。

 まあ、肝心の内容が面白いかどうかと言われると、「普通」としか言えないんですけどね!

 んー、ゲームの特性上しょうがないことなんですけど、やっぱり主人公グランがあまりにも無味乾燥すぎて、ラノベとしては面白味に欠けるんだよなあ。
 ルリアやカタリナ、ラカムなども、すでにゲームを長いことプレイしているからこそキャラクター像が固まっているだけで、果たしてコレを読んだだけでどういうキャラなのか掴めるか、キャラとして魅力を感じるかというと、疑問符がつきます。
 敵キャラとして出てくるスツルムとドランクは「将来的に仲間になる余地を残そうとしているせいで中途半端な賑やかし」になっていますし、逆に帝国の偉い人たちは不愉快に感じるレベルのクズばかり。
 各々の動機付けに関してはしっかりと設定してあるようなので、その部分は大したものだと思いますけど、意地悪な言い方をすれば、それは最低限の作り込みですからね。
 結果として味方も敵もキャラクターが薄くなってしまい、そこにプラスαを見出すためには、イラストであったり、声であったり、自分で育成したという思い入れだったりといった要素が必要になってくるのかな、と思いました。

 要するに、特に珍しくもないRPGとかのノベライズそのまんまですわ!(´ω`)

 もっとも某『ストライクウィッチーズ』のノベライズみたいに極端に出来が悪いわけではなく、むしろ出来が良い部類だと思うので、これならゲームで使えるコードのオマケとしては充分だと思います。
 そんな感じで、小説目当てに買うのは止めておいたほうがいいですけど、コード目当てに買うなら是非ともオススメ! ということで一つ。

 あ、キャラ確定チケットからはコーデックスが出ました。


【ラノベ】ロウきゅーぶ! 14

2014-03-22 | ライトノベル
ロウきゅーぶ! (14) (電撃文庫) ロウきゅーぶ! (14) (電撃文庫)
価格:¥ 662(税込)
発売日:2014-03-08

 読了。

 うーん、ちょっと蛇足感が強い一冊だったかな、というのが正直な感想です。
 すでに本編が終わっているというのもありますし、キャラクターたちが基本的に素直で、昴との信頼関係が強固なものになっているので、大きな動きが作れないのは痛いですね。
 今回が短編集というのを差し引いても、どうしても「小話」的なエピソードになってしまうのは、ちょっと面白味がないです。そうなってしまうのは理解できるんですけど、なんか公式SSを読んでいるような物足りなさがありました。
 以下雑感。

・もー、とにかくてぃんくるさんの挿絵がキモイ(´・ω・`)ただでさえ絵柄がアレなのに、今回は表紙がパンチラ、中身もエロ推しで正直見ていられない……。ラノベなんて世間一般からみればどれも等しくキモイんだろうけど、その中でも飛び抜けてるよなあ。げんなり。

・内容に関しては最初に書いたのが全てかな。ぶっちゃけ、最終巻(13巻)で描かれた「昴たちのその後」には興味はあるけど、それ以前のエピソードに関しては新たな刺激がないのであまり楽しめない感じ。もし今後『ロウきゅーぶ!2』のような形で、昴の高二エピソードと、智花たちの中学生エピソードが読めるなら読んでみたいけど、小学生編はもうお腹いっぱいという結論に至る。

 好きな作品でしたよ、『ロウきゅーぶ!』。


【ラノベ】ハイスクールD×D 17

2014-03-16 | ライトノベル
ハイスクールD×D 17 教員研修のヴァルキリー (富士見ファンタジア文庫) ハイスクールD×D 17 教員研修のヴァルキリー (富士見ファンタジア文庫)
価格:¥ 672(税込)
発売日:2014-02-20

 読了。

 ようやくやってきたロスヴァイセメイン回! ……内容はイマイチでしたが!/(^o^)\

 以下雑感。

・少し前に危惧していたとおりになったというか、基本的に『ハイスクールD×D』のバトル描写はあまり面白くないわけだが、辛うじて読めていたのは「イッセーの大逆転が熱い」、「唐突におっぱいなどの要素で力関係が変わる」という二点によるところが大きいのに、ソレがすでにマンネリになってしまったのは非常に痛いと思う。何度も似た展開を使い回すうちに「苦戦してもどうせなんとかなるんだろ」、「また下ネタギャグでシリアスをぶっ壊すんだろ」という思いが頭をチラつくようになってしまった。こうなるとバトル描写はかなりヤバイ。

・で、つまらないバトル描写に更に拍車をかけるのが、展開に作者の意図が透けて見えすぎるという点。今回はぶっちゃけ匙とサイラオーグを書きたかっただけですよねーみたいな。それはそれで悪くないが、あまりにも〝そのためだけ〟の舞台を用意されると萎える。シトリー眷属との最初のレーティングゲームのときも同じことを感じたが、まさかまた似たような展開を見せられることになるとは。イッセーが結界に封じ込まれたあたりでゲンナリしてしまった。

・そしてこれが一番よくない点なんだけど、敵キャラがあまりにも魅力なさすぎ。以前から「ド外道かキチガイしか出てこないなあ」と思っていたが、今回もそのパターンから外れていないのはそろそろキツイ。ユーグリッドとリゼヴィムみたいな敵キャラは、出てくるとイラつくし、倒しても爽快感がないからホントに嫌。某『スパロボ』も最近のオリキャラがそんな感じで、なんかもう世の流れがそういうふうになってしまったのかなと思うと少し憂鬱になる。

・そんな感じで、わりと悪いところばかりが目立つ一冊だった。唯一、ロスヴァイセがヒロイン枠に食い込んでくる気配を見せたことだけが収穫。ヒロインたちの掛け合いを見ていると、やはり面白い作品なので、今後はどうやってつまらないバトルを乗り切るかというのがポイントになるだろうなあ

 石踏さんが身体を悪くされてるとのことで、どうかご自愛くださいという感じで一つ。


【ラノベ】ハイスクールD×D 16

2014-03-04 | ライトノベル
ハイスクールD×D 16    課外授業のデイウォーカー (富士見ファンタジア文庫) ハイスクールD×D 16    課外授業のデイウォーカー (富士見ファンタジア文庫)
価格:¥ 672(税込)
発売日:2013-10-19

 読了。

 すでに17巻が発売し、いつの間にかアニメの第二期も終わっていた!

 遅きに失した感がありますが、『ハイスクールD×D』の16巻の感想をば。
 まあ、僕が積んでいたせいなんですけど、一冊短編集を挟んだこともあり、ブランクがかなり空いてしまい、ぶっちゃけ直前の話がどんな内容だったか忘れかけていました。
 そのへんはノリで何とかなってしまう作品なので、わざわざ読み返したりしなくて済むというのはありがたいです。
 つーか、そうじゃなければ続きを読むのを諦めていたかもしれません。あぶねー。
 以下雑感。

・かなり意識して「感じ悪いやつら」として描かれていた吸血鬼絡みの話は、いちおうこれで一段落したのかな。『ハイスクールD×D』自体は、わりと「昨日の敵は今日の友」という軽いノリでどんどん味方勢力が増えていく作品ではあるのだが、同時に一度敵として設定された存在は容赦なくゲスっぷりが強調して描かれる、という印象を持っていたので、ヘンにギャスパーを父親と和解させたりしなかったのは好印象。

・全体を通して見るとシリアス分多めの16巻。それはそれで悪くないが、やはりこの作品のウリは導入で描かれるヒロインたちとのイチャイチャだと思う。ただ、お約束でもあるソレを読んだことで再確認してしまったのだが、ゼノヴィアとイリナはヒロイン力が低すぎる……! かねてから頭の片隅をチラついていた「ひょっとしてこの子ら、アーシアのバーターなのでは」という疑念が半ば確信に至ってしまった。ただ、ゼノヴィアとイリナが登場したアニメ二期の補正により、かなり魅力を感じるようになってはいるので、あと一押しという感じかなーといったところ。次回以降に期待。

・あとがきにあったように今回は成長の遅れているヒロインたちのパワーアップ回という側面もあったようで、リアス、小猫、あと自分が闘うわけではないけどアーシアの戦闘力が向上しているというのが示されていた。元々インフレに次ぐインフレで展開していく作品なので、ある程度はどんぶり勘定になるのは仕方ないとして、時折こうやってバランスを取ろうとする試みが感じられるのは(この手のラノベでは)珍しい気がする。一度メインストリームから脱落したヒロインがそのままフェードアウト気味になるハーレムラノベは珍しくないだけに、石踏さんのハーレムにかける並々ならぬ想いが伝わってきた。しかしまあ、成長した小猫は好みです

・最後は余談。ギャスパーは別に嫌いじゃないし、今回みたいにギャスパーメインで成長を描写するのは全然構わないので、とりあえず女装は辞めさせてもらえないかなあ。身も蓋もない話、僕は男の娘っていうのがすげぇ嫌いなので。ホラ、成長したってことで、もう女装辞めちゃいましょう。ね?

 つーわけで、各勢力が手を結ぶことになった……という導入編が終わった感じでした。
 17巻はロスヴァイセがメインのようなので楽しみですということで一つ。


【ラノベ】ミスマルカ興国物語 11

2014-02-23 | ライトノベル
ミスマルカ興国物語 (11) (角川スニーカー文庫) ミスマルカ興国物語 (11) (角川スニーカー文庫)
価格:¥ 651(税込)
発売日:2013-12-28

 読了。

 くっそ面白かった!

 長く続いているシリーズものを追いかけるのが辛くなってきて久しいですが、これは読み続けていてよかったと思える内容でした。やっぱ『ミスマルカ』は面白いです。
 一つ前の『エックス』において、じわじわとブレていたように思えたマヒロのキャラクターがリセットされ、初期の〝凄味〟を取り戻すことを期待していたんですけど、今回はまさしくそういった内容でした。
 そうそう、これですよね。こういうのが見たくて、こういうカタルシスが味わいたくて、僕はこの作品を読んでいるんだよなーと。
 以下雑感。

・かなり前に「ひょっとしたら作者さんはパリエルをもう一人の主人公的な立ち位置のキャラとして動かしたいのかもしれないけど、現状すべてにおいて役者が不足しているから無理だと思う」というような感想? 推測? を書いたが、11巻や最近の流れを見ていると、その予想は当たっていたのかなと。ただ、実力も魅力も欠けるパリエルをどういうふうにメインストリームに絡ませるのかと思ったら、主人公であるはずのマヒロすら凌駕する主人公補正でしかなかったというのは、悪い意味で斜め上を行かれた感じ。まさかルナスに匹敵する戦闘力を身につけているとはなあ……たまげたわ。ご都合主義ッスなあ。

・誤解を恐れずに言うと、僕はあまりパリエルが好きではないので、今回みたいに「パリエルすげえ!」的な持ち上げが続くと相当キツイ。パリエルの主義主張に、いわゆるSEKKYOU的な押しつけがましさがないのが唯一の救いなので、あの身も蓋もない主張は今後もブレずに持っていてもらいたい。今がアンチに傾くボーダーライン上なので。

・で、11巻で一番盛り上がったのは、マヒロが交渉の座について「全面降伏、イエスかノーでお答えください」と言い放ったシーン。もーここは最高。このシーンは各々の立場の絡み方が秀逸で、綺麗事を持ち出そうとする連中が次々と正論でぶちのめされていくのは爽快の一言。久しぶりに1巻を読んだときのカタルシスを思い出した。

・なんつーか、マヒロと対峙し敵対しているはずのチカの言葉が、〝味方〟陣営の痛いところをずぶずぶと突きまくるのはホントにすごい。「対岸の火事」、「姉を目の前に吊し上げられても同じことが言えるか」、いやー、ホントね、この手の交渉で綺麗事を持ち出して有耶無耶のうちに解決してしまう物語が多い中、ここまでガッツリ言いたいことを言ってくれるラノベはなかなかないと思う。そして、最後にマヒロが「そもそも、そのカネはミスマルカが滅びたときの戦争で稼いだカネだろう」と指摘するあたりが、もう、もうね。あー、スカッとした。

・何気にシャルロッテがガチでマヒロを信頼してるっぽい描写が出てきてニヤニヤ。うーん、やっぱ帝国側の子がヒロインでいいんじゃない、コレ。

 いよいよ次巻で第二部完! らしいですが、作者の林トモアキさんはしばらく入院なさってたそうなので、お体には気をつけて続きを書き上げてもらいたいと思います(畜生じみた発言)。