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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

EUREKA ユリイカ

2011-01-19 | つまらん
なんか海外で賞をもらったとかなんとかで、芸術性の高い佳作だとは聞いていた。どんな話かは知らなかった。役所広司主演のはずが、当時15歳くらいだった宮崎あおいちゃんの方が注目集めてたのは知ってた。そんな感じで観てみた。


上映時間を観ただけで、嫌な予感はしていたのだが、これは長い。長すぎる。217分。3時間半強。これはもうおもろいつまらんのカテゴリじゃない。カテゴリ「長い」だ。大体連ドラ1話が実質42分くらいと考えて、なんだ、5話分くらいになるのか?強烈だな、これ劇場で観た人達は、途中でトイレとかどうしたんだろう。きっと諦めて途中で平然と中座したんだろうな。中には一旦外に出てタバコでも吸って一服してた人もいたかも知れない。


長いんだが、なんで長いかというと別に物語がギュウギュウに押し詰められているからというワケではなく、ただ1カット1カットが長いのに尽きる。良く言えば「間」なんだろうが、それが積み重なって3時間半になっちゃダメだろう。スリムクラブだってあれだけ「間」を使いながらもきちんとM-1の制限時間内に収めていたじゃないか。


このセピア的なモノクロ映像も、最初5分くらいは新鮮に感じるが、途中から観にくさの方が先に立ってくる。ラスト2分くらいでセピアからフルカラーに変える「劇的な演出」のためにそれを3時間半観せ続けられるのは、いくらなんでも視聴者に優しくなさすぎる。


それと、ただでさえ方言な上に、録音が悪いのだろうか。セリフがとにかく聞き取りにくい。字幕付けてくれよと思うくらい。



「バスジャック事件による心の傷から立ち直る人達の葛藤と再生」と一言で言えてしまう案外希薄なストーリー。「間」ばっかでセリフが少ない上に、そのセリフが聞き取りにくい。無駄に凝ったセピア的モノクロで目が疲れる。とにかく果てしなく長い。そして観終えた後に、感じるものは「はーー、、やっと終わった、、、。」。これは辛い、実にドMの方向けの映画です。


なかなか観てくたびれる映画でした。これが「芸術」だとするのならば、そんなもん分からなくてもいい。


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