Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

新しいアンプの実験(2)

2021-11-21 21:39:50 | 実験

今日は以前の実験の続きをしました。

まずは、音質確認のため、下記のようなボード上への組み込みを行いました。

そして、いざ音質を確認してみます。

とりあえずの電源は、真空管のヒータはトランスで交流点火、B電源は安定化電源を使用。

CDプレーヤとパワーアンプの間に本機を挟みます。

実はラインアンプの実験をしていたのでした。それも真空管とトランジスタを使ったアンプになります。ステレオアンプですが、真空管は双三極管を1本のみ使用。経済的です。

下記のように、真空管にもかかわらずものすごく低電圧で動作可能です。なんと供給電圧は30Vのみ。

一応、最終的には50V程度になる予定ですが、30Vでも動作します。

オシロで正弦波を入れたときはこんな感じで出ています。本機ではゲインを約20dB(10倍)としています。

矩形波を入れたとき、下記のように少しサグが出ていました。

また周波数特性は低周波用アンプにしてはものすごく帯域が広く、10Hz~600kHzほどもありますので、高域側はそんなにいらない。サグも出ているのでどこかで落とそうかとは思います。

さて、肝心の音質ですが・・・

いつも実はCDPからダイレクトにパワーアンプにつないで音楽を楽しんでいましたが、わけがあり、コントロールアンプが必要になってきました。コントロールアンプに使うアンプはあまり色付けされない方がいいなと思っていますが、どうなのか気になります。

まずは感想ですが、ラインアンプを使用したら音はこんなに量感が増すものなのか、と少し驚きました。音にふくらみがあり、情報量も増えた感じがします。しかし、一方で少々音が固い。恐らくこれは、こういうことなんだろうなと、写真で見えている緑のトランジスタを変更することにしました。このトランジスタは、内部でダーリントン接続されているもので、なんとhfeが10000ほどもあり、アンプとしては増幅度がかなり大きくなりますが、ゲインを20dBとするため大量のNFBがかかっています。そのため、音が固いのだろうと思い、一昨日秋葉で仕入れた別のトランジスタに差し替えてみました。このトランジスタは普通のものでhfeが200ほど。これで音質はやはりがらりと変わり、音はいっぺんに聞きやすくなりました。

さて、これでどうなのか、音的にも回路的にも問題ないのかしばらく確認したいと思います。

 


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