Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

パワー管のUY→US8ピンタイプの球と初段管の変更(1)

2022-08-13 18:44:31 | 自作真空管アンプ

真空管アンプの球をそろそろ違うものに変更しようと、パワー管と前球を異なるものに変更しました。

まず、初段管ですが、これは以前は”6688(E180F)”という球を使用していたのですが、これをNECの6R-R8に変更しました。これらの球を写真に示します。

写真左手側の2つの球は、E180FやE186Fですが、両方ともほとんど同じ特性で、以前使用していた球です。gmは15mS前後あります。一方、今回変更するのは写真右手側2本の6R-R8です。こちらも同じく、ハイgm管で12mS前後あります。6R-R8はWE404Aに類似した球で、知る人ぞ知る球かもしれません。今の内買っておいた方が良い球かも。かつては、電電公社の定期交換で放出されたものが、各地のジャンク屋に大量放出されたようで、私も中学生ぐらいの時、名古屋のアメ横でこの球を最初に見つけ確か50円で売られていましたが、同様に6R-P10も一緒に100円で売られており、悩んだ挙句、6R-P10を購入し、当時、初版の「オーディオ用真空管マニュアル」(ラジオ技術社、一木吉典著)を片手に出力1Wのアンプを組んだ記憶があります。しかし、6R-P10のマイクロフォニックノイズの多さと音の硬さが気に入らず、すぐに解体してしまいました。

6R-R8は、その数十年後、ヤフオクでもたくさん出品されることがあり、あの時の球だと懐かしく思い落札したものになります。

因みに6R-R8は、「広帯域増幅用通信管」で、1954年に開通した東京ー名古屋ー大阪間の超多重電話とテレビ中継器で、70MHzの中間周波の増幅用として使うために開発された真空管だそうです。6R-R8や6R-P10はこれまでになかった新しい工夫が取り入れられているらしく、代表的なのはフレームグリッド構造を持つ5極管だそうです(*)。

*参考文献:電子管の歴史 日本電子機械工業会 電子管史研究会 編 p.97 

フレームグリッドで思い出すのは、6DJ8も同様の構造です。6DJ8もgmの高い球ですが、どうやらこの構造がハイgm管の特徴なのでしょうか。

ま、オーディオ用には、音がよければそれでよいのですが。

そして、パワー管のソケットをより汎用性の高いUS8ピン(GTタイプ)のものに変更し、もう少しいろんな球を試したいと思います。下記は、改造前のパワー管のソケットです。茶色の大きいのがUYタイプのソケットになります。

これを下記のように変更しました。

既にパワー管の配線も済ませてますが、搭載する球はまだ内緒です。それは明日のお楽しみということで。

つづく。

 


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