オーディオアンプなどの製作を趣味にしている人にとっての楽しみの一つに、ジャンク品の解体による部品取りがあります。特に真空管アンプを製作する者にとって、アンプ製作に使える部品がたくさん入っていたり、思わぬ高価な部品やレアな部品が入っていたりすると、もう宝くじにでも当たったような気分で、自分の運の良さを実感します。これはある意味、年末の福袋をほじくるような感覚に似ているのではないでしょうか。
また、最近はオークションなどによりそういう物が手軽に入手でき、ある種中毒になったような感覚さえあります。奥様に言わせると、またごみを買って・・・とあきれられてしまいますが。
さて、先日そんなジャンク品が届きました。
当初は、このジャンク品は、3-4千円もしていましたが、誰も落札者はなく、だんだんと値が下がってき、ついに千円となりました。外見からはあまり良さそうな部品は入っていそうになく、また、高周波系の製品のようなので、低周波系の真空管アンプに使えそうな部品は少なかろうと思っていましたが、先日来製作していたコントロールアンプでケースが使えそうだと思い、安くなってから購入しようと狙っていたものです。ついに千円となったところをポチってしまいました。
それがこういう外見です。
上述したように高周波系の製品ですが、どうも、放送設備の一つでワイヤレスマイクの受信機のようです。製造は1970年で、このころは部品の主体が真空管からトランジスタに変わった頃になり、あまり良い部品は少ないかなという気はしていましたが、放送機器というのは一定の信頼性を担保しなければいけないので、結構高価な部品が使われていたりします。
ということで、はやる気持ちを抑え、早速解体開始。
高周波製品らしく、中にはシールドケースが入っています。
中身は、高周波部と電源の2層構造のようです。しかし、シールドケースは、あっさりと外れました。
このシールド部には何が入っているのか。ワクワク感一杯です。さてどうだ!
う~ん、若干期待外れ。基板は、高周波用のトランスがたくさんついており、どれもオーディオ用に使えなさそうです。しかし、唯一、右上の赤丸の中に低周波用のトランスが!これは少しラッキーです。
結局、中身は下記のもので一番良かったのは低周波トランスでした。次に電流計あたりですかね。
ま、千円+送料で合計二千円なら、トントンというところでしょうか。
ちなみにこの低周波トランスは、タムラのK-113というもので、以前も同じように入手した別のジャンク品から取り外した物のストックがあり、今回運よく、2つ目の取得となりました。普通オーディオアンプはステレオなので、音響系の部品は基本2つ必要で、ちょうどよかったです。ちなみに左側が今回入手のものです。
めでたしめでたし。
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