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帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

少しびびり

2006年08月09日 | ウインドサーフィン 

まあ、今年は木崎湖キャンプなど、やたらと有給休暇を消費しました。
残りわずかで下手な病気にもなれません。
まあ楽しむという事は悪い事ではありませんが、ちょっと使いすぎですね・・・・
やばい。

さて、昨日の夜、娘がこんなセイルとボードが欲しいということを始めて言い出しました。
さらにハイスピードさらに高性能なものを求める気持ちが強いわけです。
現実問題として高価な物ですので、おいそれと「OK!」は言えませんから、しばらくは今の
ボードとセイルで頑張ってもらうつもりです。

思えば本格的に娘がウインドを始めたのは3年前のことです、始めの一年は大きなボードの上に
立つ事すらも出来ず、無理やりやらせる私の目の中で、朝から夕方までずっと泣いていました。
もちろん楽しくもないし面白くもない、努力だけを親として強制していたわけです。

ウインド自体はウォータースポーツです、という事はいとも簡単に命を落とす事もあります。
普通、ウインドサーフィンを教えているジュニア教室では、少し風が上がれば浜へ、
少し練習すれば浜へ、少しぶつけて泣けば浜へ、嫌がる事は経営にダイレクトに結びつくために
とにかく辛い事や苦しい事をすべて排除し、遊びという空間だけをそこに作りながら行われています。
そういったやり方からすれば、私のやり方はあまりにも残酷です。

しかしウインドサーフィンは大人でさえも泣きが入る事がほとんどで、何度も辞めたくなるスポーツです。
その辛さを乗り越えた者だけに自然が与えてくれるご褒美である”輝くような楽しさ”。

日本にウインドの楽しさを心から悟れるまでに上達する子はほとんど皆無というのが絶対的現実で、99%以上の子は中学にあがると同時に遠ざかります。

無理やりやらせ、休みも取らせず、あざが出来ようがつめが割れて血が出ようがかまわず海に放り込み、練習は大人のクラスにしか出させず・・・・・そうした事を繰り返してきた私と娘。

不思議でならないのは、今こうして全く嫌がらずに自分で道具を儀装し、自分で判断して勝手に海へ出て、自発的にトレーニングする娘の姿です。
そういえばこの間、ハーネスラインの長さと位置についてかなり詳しく聞かれました。
「そんな事も感じるようになってきているんだ・・・・・・」

カタログを食い入るように見続けていた娘に、「何でウインドに乗っているんだ?」と少々おかしな質問を
してみました。 無理やりやらせておいてです。

それに対して返ってきた言葉は、「なんだかわからないけど、とっても楽しいという言葉」。
完全な反抗期に入り、私が何か言うたびにとりあえず何かしら言い返す娘、あまり口も利かなくなりましたが、ウインドに行く事、そしてウインドの後に交わされる風の事、波の事、ジャイブが出来たとか、どこで吹っ飛んだとか、そうした話のときだけは以前となんら変わることのない娘がそこにいます。

親子共通の話題があるということは、そこに必ず相手が存在しているという事でもあり、相手を意識する事でもあります。
話すたびに少しずつ見えてくる心の成長は、自分の行ってきたことが間違いなかったという確信だけを
今私の私にもたらし続けてくれてます。

このさきどう成長していくのかは、私にもわかりませんが、ストラップに足をいれ、ハーネスをかけ、セイルを引き込む走る娘の姿に未来の幸せを願わずにはいられません。