米国務省は20日、バングラデシュへの渡航勧告を「レベル4(渡航中止)」に引き上げた。社会不安や犯罪、テロの危険性を挙げている。バングラデシュでは公務員採用の優遇枠をなくすよう求める学生のデモ隊と治安部隊の衝突が激化し、20日までに少なくとも104人が死亡した。英BBC放送(ベンガル語)が伝えた。治安の安定化を図るため、政府は20日、全土に外出禁止令を出し、軍を配置した。首都ダッカなどではインターネットが遮断され、通信環境が不安定な状況が続いているという。 日本の外務省も21日、バングラデシュ全土の危険情報を不要不急の渡航を控えるよう求める「レベル2」に引き上げた。
同国の政情不安については、テレビでも報道され初めて知ったが、政府は、減少する外貨準備の拡充を図るため債権者と国際通貨基金(IMF)の資金支援を取り付けようとしており、今回の抗議デモ激化は同国経済にとって極めて重要な時期と重なったようである。同国は、世界でも最も貧しい国の一つであるとも言われているので、心配される。ダッカといえば、1977年の起こった日航機ハイジャックのダッカ事件が思い出されるが、それ以外にはほとんど知られていない街ともいえる。
渡航制限や禁止が出るほど治安上の問題があるので、一般の観光客はまず行くことはないと思うが、個人的には、2012年3月に3泊4日でダッカに旅行する機会を得た。観光資源はそんなにないが、オールドダッカ、スター・モスジットやラールバーグ・フォート等の名所を始め、ローカル列車に乗り込み、近郊の街にも出かけた。首都といえども観光地としては整備されていないので、ホテルは、日本人女性が経営している和食レストラン併設の宿で、食事もそこで日本食を食べていた。街には蚊が多いのか、ホテルの部屋には日本式の蚊帳が吊ってあったのにビックリした。大人になってから、蚊帳の中で寝たのは初めての経験であった。あのホテルのおかげで、安心してダッカ観光ができたことはラッキーであったが、今はどうなっているであろうか?
Bloomberg ニュース(7/21): https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-21/SGYHV2T0G1KW00
バングラデシュ旅行アルバム: https://www.youtube.com/watch?v=KHCtOk9KWAM
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