1月8日夜のBS朝日のザ・偉人伝では、昭和のヒットメーカー作詞家・阿久悠と岩谷時子、作曲家・浜圭介をクローズアップし、2時間にわたって、波乱と苦難の人生と人生を変えた出会い、人生を変えた歌を探る特別番組があり、馴染み深い曲ばかりだったので、ついつい最後まで番組を見た。
まず、阿久悠さんについては、父親が警察官という固い仕事であったが、全く異なる脚本家をめざし、上京し、その後作詞家に転向したようである。「白い蝶のサンバ(森山加代子)」「また逢う日まで(尾崎紀世彦)」「コーヒーショップで・みずいろの手紙(あべ静江)」、あべ静江の曲は、当時スランプにあった三木たかしとのコンビによるヒット曲で、「津軽海峡・冬景色(石川さゆり)」も二人のよる名曲である。他にも、「北の宿から(都はるみ)」「勝手にしやがれ(沢田研二)」「UFO(ピンクレディ)」さらに、浜圭介とのコンビによる八代亜紀の「舟唄」「雨の慕情」も大ヒット曲で誕生秘話も紹介された。
作曲家、浜圭介は、もともと歌手を目指していたが、ヒットせず、随分苦労を重ねた後、作曲家に転身し、奥村チヨの「終着駅」がヒットし、その後数々のヒット曲を作っている。「そして、神戸(「クールファイブ」、「雨(三善英史)」、「街の灯り(堺正章)」、「折鶴(千葉紘子)」やなかにし礼とのコンビによる「石狩挽歌(北原ミレイ)」や、前にも触れた「舟唄」「雨の慕情」も超有名な楽曲である。個人的に好きな「北空港」も彼の作品である。彼は、終着駅が縁で奥村チヨと結婚している。
3人目として、越路吹雪のマネージャーを務めながら、作詞家として大活躍した岩谷時子さんが紹介された。訳詞家からスタートしたが、オリジナルの名曲も数知れない。「恋のバカンス/ウナ・セラ・ディ東京(ザ・ピーナッツ)」「ほんきかしら(島倉千代子)」、「君といつまでも(加山雄三)」、「男の子女の子(郷ひろみ)」、「恋の季節(ピンキラ)」とあげればきりがないほどである。岩谷時子は昔テレビドラマがあったので、その生涯はよく知っていたが、それにしてもすごい才能である。
歌謡曲などのヒット曲は、歌手を中心に見がちであるが、作詞家や作曲家という視点で楽曲を見ていくとそれなりに面白いというかその背景に作り手の人生が隠れていることがわかり新しい魅力が沸いてくる。昭和歌謡は、日本の戦後の急速な復活を支えたもので、我々世代にとっては欠かせないものである。
「雨の慕情」: https://youtu.be/FZMWYN8pzG0
「ウナ・セラ・ディ東京」: https://youtu.be/rQ0-S6o82eM
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます