いろいろ悩んだ末、私は再びタイへ渡ることを決意いたしました。５月のバンコク騒乱に始まり、いろんなことに翻弄されて、今年は実に３回もタイ武者修行の旅を断念いたしました。タイへは観光に行くわけではないので、修行の成果を得るに足るある程度の期間が必要です。そして何より、現地での過酷な修行に向けた準備、コンディション作りを日本で十分にやっておかねばなりません。今回は残念ながらどちらも満たしてません。特に、走り込む時間が全くとれていない、今の私の体調は過去最悪です。こんな体でちょっとだけ向こうに行っても、みじめな思いをするだけかも知れません。でも、私は行きます。それで自分の中の忘れかけているコアな部分が少しでも刺激されるなら、意味があると思うのです。そして多分、これが最後になると思うから、みんなにちゃんと会っておきたいのです。大きな海に弄ばれる小舟のような存在なれど、死ぬまで修練を続ける心を忘れないこと。格闘家は格闘家。
