試合が終わりました。キックボクシングのデビュー戦でした。大勢の人が見守るリングの上で２試合しました。初戦は左右のパンチと右ローでペースをつかみ、右ストレートで二度ダウンを取ってＫＯで勝つことができました。これでイケると思いました。そしていきなり決勝戦。左ミドルで攻めてくる相手にパンチの連打で応戦し、相手をロープ際まで詰めたところでカウンターの右をもらいダウン。立ち上がって構えましたが、試合を止められました。人生初のＫＯ負けでした。攻めていってガードが下がったところにもらうという一番警戒していたミスでの惨敗でした。試合が決まってから、もう頭の中で闘いが始まっていました。勝つイメージと負けるイメージの果てしない葛藤。一週間前になると緊張の度合いも高まり、試合前日は正直ほとんど眠れませんでした。試合までどれだけ時間を長く感じたことか。それでも当日のコンディションはベストだったし集中もしていたし、最後まで勝つと信じて闘いました。結果、優勝はできませんでした。甘くはなかった。ＫＯ勝ちとＫＯ負け、まさに天国と地獄。でも、本当に一人苦しむのはこれからです。それは自分の中でわかっていること。試合が決まってから、応援のメールやお電話をたくさんいただきました。眠れない時、心が弱くなりそうな時、何度も読み返しました。どれだけ励まされたかわかりません。本当にありがたかったです。そして当日会場に観に来てくださった方々、セコンドについてくださった方々、本当にありがとうございました。期待にこたえられず、すみませんでした。どうしても勝ちたかったけど、力及ばず本当にすみません。悔しいです。昨日は悔しさで眠れませんでした。ここで終わるわけにはいきません。僕はまた闘います。今は少し疲れてしまったけれど、ゆっくり休んでよく考えて、やり方を変えて、また闘います。
