南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

生保詐欺

2007-10-08 01:24:09 | Weblog
万が一の時のために入っている生命保険がそう思っているのは契約者だけだった。
報道では「不払い」とか表現しているけど、これは完全に企業ぐるみの詐欺である。 
普通ならちょったした詐欺事件でもすぐ逮捕されるのに、これが生保の場合は逮捕されない。 
910億円という巨額のお金を自らの利益のために善意の契約者から騙し奪ったのに、毎度お決まり謝罪会見を各社長が開くだけで軽く済まされてしまう。
会見では「不退転の覚悟で今後は信用回復に向けて・・・」とか各社心にもないその場しのぎの言葉を似たように発するだけ。 
毎回毎回のこの光景にはあきあきする。 
次回は1500億を超えた時点でまた同じ光景を見なくてはいけないかと思うとうんざりする。 
そしてその次は2000億を超えた時点と、いったいたたけばどこまで出てくるのか気が遠くなる。 
そのくせ朝から晩まで流れる生保のCMでは有名タレントを使い、偽善を絵に描いたようなイメージCMを山のように流す。
最近のN社のCMは「何かあったらあなたに連絡すればいいんですね」と生保レディに契約者が語りかける奴があるが、何かあった時は既にその生保レディはとっくに辞めていないというのが現実である。 
他にも「掛け捨てじゃありません!」とわざわざ強調しているCMもあるが、払った保険料を払うだけ払わせて詐欺やって自分たちがせしめるんだからそりゃあ掛け捨てじゃなくて掛け金詐欺と呼ぶのが正しいかもしれない。 
「一生涯保障します!」という言葉もあるが、これにしたって「一生涯カモにします!」と言ってるようなものである。 
テレビのニュース番組でも今回の詐欺事件に関して各局一応に取り上げて、さも契約者の立場にたった正義の味方みたいなコメントをたれるが、それに騙されてはいけない。 
年間数百億円といわれる莫大なCM料がマスコミに流れているということはどういうことかと考えればわかること。 
おまけに生保には天下りもたくさんいるし、自分のことだけしか考えない政治家とお金の流れを考えれば一連の今回の事件も「咽元過ぎれば75日」で終わらされるはずだ。 
結局は善良な契約者、庶民が泣きをみるだけである。 
払ってきた年金は宙に浮かされ、その上社会保険庁や市町村職員に横領され、挙句の果ては生活費を削ってまで払って受け取るはずの保険金を詐欺されとあまりにも理不尽な話である。 
生保のこういった体質は変わるはずはない。
今後も利益最優先主義は貫くだろうし、厳しいノルマから営業員は従来通り架空契約や非常識な契約を取り続けるだろうし期待するのが無駄である。 
しかし、せめてもの願いであるが、当分CMだけは自粛していただきたい。
これだけの社会悪の詐欺行為を堂々とやってきたのだから、偽善者ぶったイメージの、しかもお涙頂戴的なCMは世間に流してはいけない。 
少しでも良心のかけらがあるんだったらこれ以上庶民を馬鹿にするのはひかえるべきである。
これからは多くの国民は生保のCMを鵜呑みにせず、自分の財産は自分で守るくらいの防衛策を講じることである。 
今回のことでもはっきり言えることは生命保険会社が考えているのは契約者のことではなくて自分たちのことである。 
少なくとも生保大手4社の社長さんたちの謝罪会見の時の顔にはそう書いてあった。
 


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