南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

戦後71年で最も大事な選挙になる

2016-06-29 21:20:28 | Weblog

7月10日は参議院選挙。

今回の選挙ほど重要な選挙はないと思う。

今回の選挙で自民公明に三分の二を取られてしまうとその後には憲法改悪が待っている。いよいよ戦後71年もの長い間守り続けてきた平和憲法が破壊されてしまうのだ。

有権者の半数は自分が投票したからといって何も影響はないし、誰がなっても同じだし、そもそも政治のことなんて興味もないし、なんて考えで投票には行かない。

しかし、今回の選挙結果で憲法が変えられてしまうとなると話は違う。棄権者に影響がないことはないし、誰がなっても同じではないし、興味がないなんて言ってられる世の中ではなくなってしまうのである。

自民党の憲法草案がどのような内容なのか分かっていれば選挙に行ったのになどと後悔してもどうにもならない事態が始まるのだ。

イギリスで行われたEU離脱か残留かの国民投票では離脱派が勝利したが、選挙が終わるや否や何百万人の国民が後悔して国民投票のやり直しを求めている。こんな内容なら離脱に賛成などしなかったのにと多くの声が聞こえる。離脱を先導した党首たちもいきなり違うことを言い出し、そんな事は言った覚えがないなどとまるで安倍晋三のようなことを言い出す始末。

今回の選挙に半数以上の有権者が棄権してくれれば自民公明にとっては思う壺である。投票率が低ければ低いほど自公に有利になる。そのためにマスゴミを使い「自公既に三分の二に迫る勢い」なる新聞報道を使い世論操作を行う。テレビなどの党首討論でも安倍晋三の持つ時間は以上に長く、山本太郎などの発言は短く、途中で話を遮断されてしまうこともよくある。

安倍晋三は今回の選挙での争点をアベノミクスを後戻りさせるのか加速させるのかなどと言うが、この言葉になど騙されてはいけない。そもそもアベノミクスは破綻した経済政策であり今更信を問う問題ではない。しかも消費税増税を延期することにも信を問うとか言ってるが消費税増税延期はアベノミクス失敗のせいでありこれも今回の選挙の争点にするのはおかしい。

世論調査では安倍晋三の消費税増税延期を評価するが多数を占めているとマスゴミは報道するが、これも完全に狂っている。そもそも消費税増税など誰も望んでいないし絶対反対だったのだ、それを権力にもの言わせて強引に実施しようとしたものを中止することを評価するとは言わない。殺人を犯そうとしていた犯罪者が殺人を思いとどまったのを誰が評価するというのだろうか。しかもどんなことがあろうとも断じて実行すると政治生命を賭けたような言いぶりで断言したのだからそれが出来なかったことに対する国民への謝罪と辞任するなどしてケジメを付けるのがまともな神経の持ち主のすることだ。

選挙では本丸の憲法改定のことには全く触れないが、安倍晋三らの腹の中には憲法改正しかない。選挙後に憲法改正に着手しても我々は国民からの信を得たからと声高々に言い張る姿が目に見える。憲法改定が行われれば個人的人権はなくなる、国民主権でもなくなる。平和も維持できず国防軍が創設され戦争の準備が着々と整えられて行く。一番恐ろしいのは緊急事態条項が盛り込んだ憲法になると内閣が法律と同等の決まりを作れてしまい、場合によっては選挙も行われなくなりヒットラーの全権委任と同じくすべての権力を安倍晋三が握ってしまうことになる。まさかそんな恐ろしい憲法が制定されるなんて思ってもいなかったなどと後から分かっても遅過ぎるのである。

衆議院でもそして参議院でも過半数、三分の二を取ればどんなに野党が反対したところで数の原理ではかなわない。戦争法案でも特定秘密保護法でも武器輸出法でも増税でもそして開戦でも全て内閣の閣議だけで決まってしまう。つまり日本の将来、国民の命も安倍晋三閣下様の胸先三寸で決まってしまう世の中になる。

憲法とは権力者が暴走しないようにそれを縛るためのものであるのに、その憲法を無視し憲法違反を堂々と犯し集団的自衛権の行使容認を決めてしまい、力にものを言わせ安保法案を決めてしまう行為を暴走、独裁、悪政と呼ばずになんと呼べばいいのだろうか。そして挙げ句の果てに日本国憲法そのものを変えてしまい世界中のどこまでも軍隊を派遣し、獲られた領土を軍事力で取り返す戦前の日本に戻そうとしているのである。

民主主義、立憲主義、平和主義の日本が根底から崩されようとしているのが今なのである。唯一この動きを止められるのが我々国民が持つ選挙権なのだ。今ならまだ選挙があり不正選挙が行われない限り民主主義が行う事ができる。今ならばまだ止められる、今ならばまだ間に合うかもしれない。だから今回の選挙は日本が終わるのか救えるのかの重大な選挙なのである。我々が本当に望んでいるのは安倍晋三が作ろうとしている日本ではないはず。多くの国民が本当に望んでいるのは戦争のない平和な暮らし、原発のない安全な暮らし、TPPなどない安全で安心で主権をなくさない暮らし、米軍基地のない沖縄の人の幸せな暮らし、そして格差のない社会のはずだ。これら全てのものを真逆に行おうとしているのが今の政権である。

今の憲法なら主権は国民にある。独裁者にこれ以上日本を破壊させないために国民が立ち上がらなければならない時がきたのである。我々ひとりひとりの声は小さいかもしれないが同じ考えの人たちとは深い深い無意識層では繋がっており必ずや大きなうねりを起こして何かを変える事ができると信じている。

今回の選挙から18歳以上の若者も国民最大の武器投票権を行使できる。日本の未来はそんな若者たちのためにある。自分たちの未来が自由も人権も平和もない世界で良いのなら棄権してもいいかもしれないが自分がやったことは全て自らに降りかかってくるということを理解しておかねばならない。

7月10日参議院選挙の日、僕は必ず選挙に行って1票を投じる。主権者として。