南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

約束を抱きしめて

2011-06-12 23:49:45 | Weblog
未曾有の大震災と津波で壊滅的な状況に苦しんでいる人たちにはこれからも僕ら多くの日本人が救いの手を差し延べ続けなければならない。
義捐金はしたものの、そのお金がまだ被災者の元へ届けられていないという現実がある。
毎年日本の夏を偽善的番組の電波が24時間も日本中に流れるが、あの番組でも分かるように善意で集められたお金はそのまま必要な人たちに渡っていないという事実が今の日本にはある。
ほとんどが中間搾取され実際に渡るのはその何%だという事実は意外と知らされていない。
本当の寄付とは直接目に見える寄付でなきゃならない。
それは困っている人に直接渡るような方法を考えないと善意は届かない。

今回の東日本大震災の被災者を支援するために直接物資を運んだりしている光景をテレビでも見た。
僕も日本赤十字社を通じて募金はしたものの、もっと自分が出来ることはないのかを考えた結果、チャリティーCDを制作する話が友人のSHINと進んだ。
SHINが詞を書きそれに僕が曲を付け歌をつくる構想を練った。
歌といっても単なるラブソングなどではなく、聴いてくれる人たちの心に残るような歌を作りたいと考え、特に今の日本人に必要な「絆」の大切さ、愛する人や家族を守り抜くことの大切さを感じてもらえる歌にしたかった。
そしてようやく歌が完成し、タイトルを『約束を抱きしめて』と命名した。
録音は僕の自宅で行い、ピアノ、ドラム、ギター、ハーモニカ、コーラスと全部僕が1人で行い何とか演奏音源が完成した。
最後は僕の歌入れであるが、ここで大事だったのは歌い方である。
従来の僕の歌い方というか声質はソフト系であるのだが今回の歌に関しては作詞したSHINの強い要望で心の底から切なくそして熱い思いが伝わるようにシャウトするよう言われたのだ。
その結果本来の僕ではないような張り叫ぶような感情が伝わってくる歌に仕上がった。

こうしてCDは完成し、これをチャリティーCDとして一枚500円で販売しその収益の全額を被災地へ持って行こうと計画したのである。
まずは友人知人に電話したりメールしたりして協賛を呼びかけた。
そして視聴してもらうために動画サイトのYouTubeへアップするために友人のYさんにお願いしてイメージにぴったり合うような映像を付け、歌詞まで付けてもらった。
そしてあとはツイッターでつぶやき、Facebookと考えられる手段を使いみなさんに呼びかけた。
お蔭様で全国各地からCDの注文がたくさん入ってきた。
本当に有り難いものである、全国から寄せられた善意の気持ちはしっかりと被災地の方々へ「やさしさつなぐ」の合言葉で届けたいと思う。
どんなことでも思い立って行動に起こせば必ず形になって実現して行くものだということを実感した。
何かをしたいという思いから詞が生まれ、曲が生まれ、歌が生まれ、それがCDになり義捐金を生み困っている人のためになる。
8月までには目標の1000枚を達成して協賛していただいた全ての方の名前を刻んだ目録と共に被災地へ届けたいと思う。

チャリティーCD『約束を抱きしめて』
http://www.youtube.com/watch?v=KxySXdDAyew