南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

新聞記事という暴力

2008-06-22 01:07:24 | Weblog
世界中の海の美しい珊瑚の映像を見る度に思い出す事件がある。
事件なんて単純な言葉では済ませられないほど世の中を馬鹿にした出来事であった。
忘れもしない1989年4月20日の新聞記事。
沖縄の珊瑚が何者かの手によってKYという文字で傷つけられていたことを写真つきで報道した。
百年単位で育ってきた尊いものを瞬時に傷付けて恥じない、精神の貧しさの、すさんだ心の持ち主である犯人に説教する記事まで載せる力の入れようだった。
しかしその犯人そのものがこの記事を書いた朝日新聞だったことが分かり当時の僕は怒りを覚えた。
以来朝日新聞を見る度にこの捏造事件を思い出す。
あの時傷つけられた珊瑚はいまだに傷は癒えていないはずだ。
どれだけ月日が過ぎて人々の記憶から消えかかろうとしても、朝日新聞は100年は償い続ける責任があるはずだ。
だって修復されるのに100年はかかるのだとご自分が正義感たっぷりに記事の中で説教たれていたし。

その朝日新聞は今度は法務大臣を死神呼ばわりして問題になっている。
鳩山法相が好き好んで死刑を執行したわけでもなく、大臣は自分の仕事を果たしただけのはず。
何の個人的恨みがあるのか知らないが、そんな憂さ晴らしを800万人もの読者が読む新聞記事の中でするんじゃないよと言いたくなる。
それよりもなにも、こんな事を平気で掲載してしまう朝日新聞のレベルの低さには驚くばかりである。
あれだけの珊瑚事件をやらかしてしまうだけの新聞社だったことがやっぱ分かる気がする。
鳩山法務大臣も「そういう軽率な文章を平気で載せる態度自身が世の中を悪くしていると思う」と述べていたが、全く同感であるというか、日本人のほとんどがそう思っている。
大臣の言うように今の歪んだ世の中をリードしているのは朝日新聞なのかもしれないね。
しかし、1国の法務大臣に向かって「死神」はないと思う。
そういえば昨日家にいたら、朝日新聞の勧誘の人が玄関先で「朝日新聞を取ってもらえませんか」と景品販売法にひっかかりそうな品物をちらつかせながら喋ってきた。
「朝日新聞が傷つけた沖縄の珊瑚が元通りになるまでは天と地がひっくり返ろうが朝日新聞なんて購読する気がないんですが」と応えたら、その人変な顔して去っていった。
そうそう、まるで死神の顔というのはあんな顔を言うのだと思ったところだった。






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