南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

地味ん党総裁選の無関心度

2009-09-27 21:13:42 | Weblog
報道によれば明日28日は自民党の新しい総裁を選ぶ選挙の日らしい。
しかし、政権与党の座を追われ野党に下野した自民党の党首に誰がなろうがほとんどの国民には興味がない。
今回立候補している3人も「誰?この人」って印象が否めない。
どっかの市役所の市民課の窓口にいそうな谷垣氏にしろ、漫画のキャラクターにいそうな河野太郎氏しろ、本当に誰だか分かんない西村氏にしろ、全く盛り上がりに欠けるというか、党首を決める選挙があるなんて自民党議員ですら知らないんじゃないのと思ってしまう。
前回の総裁選挙の時には最初から麻生氏がなると100%決まっていたにもかかわらず、自民党の宣伝のために無駄な税金を投入しキャンペーンをやりまくったあの時の気力も今の地味ん党にはない。
あの偽装キャンペーンで客寄せパンダの如く立候補した与謝野、石原、小池、石破の先生方こそ今回の総裁に立候補して党を立て直す意気込みを見せなきゃならないんじゃないの。
この先生たちこそ本気で日本のことなんて考えちゃいないことがよくわかる。
この先生方が立候補しないんなら、政権を無責任に放り出しておきながらのこのこ国会議員を続けている安倍氏や福田氏が再度党の再生のために立ち上がればいいのに。
本当は将来有望な若手議員を蹴落としてまで比例で復活当選を果たした先生たちも償いの意味で立候補するべきだ。
じゃないと今の野党自民党で安倍、福田、麻生、森、中川、町村、与謝野、これらの先生方の存在の意味はいったいなんなんだろう。
自民党もいちいち選挙などせずに公明党みたいに教祖様の一声で党首や党執行部役員を決めたらどうだろう。
いずれにしても誰の関心もなく、誰もなり手がいないから仕方なくやる今回の総裁選挙ほど哀れなものはない。

キムタクがやってるギャツビーのCMじゃないけど早く終わらせて「すっきりしちゃってー」という多くの国民の声が聞こえる。




気になる目力のCM

2009-09-20 21:04:02 | Weblog
今流れている資生堂のCMに目が釘付けになる。
懐かしい「ヒッとパレード」のBGMに乗って目力のある女性がこちらを見つめる。
その目力はただものではなく、思わず引き込まれてしまうのである。
いったい誰なの?この女性はと気になってしょうがなかった。
何ていう女優さんか?新人モデルさんか?といろいろ考え結局ネットで調べてみたら、なんとあの真木よう子ではないか。
前から魅力的な女優だと思っていた彼女だが、今回のCMはまるで別人のキャラクターでそのみごとなまでのメイキャップには脱帽した。
昔懐かしい「ヒットパレード」を歌っているのはNOKKOであるが、映像をこれまた明るく引き立たせている。

CMっていうのは時としてとても気になって、「あのCMに出ているのは誰?」とか「あのCMソングを歌っているのは誰?」とか騒がれ出せば商品にも注目が及ぶことになる。
最近のCMではトヨタの子供店長の「子供なのに店長♪」を歌っているのは大御所前川清だとわかってびっくりしたし、ソフトバンクの犬のお父さんの声はが北大路欣也だと分かって驚いた。

この資生堂「インテグレート」のCMは世の男性に受けるのは間違いないが、実際は女性に受けないと商品は売れない。
ところが「あのCMの女性いいよね」という男性の声が女性の心を動かすのも狙いのひとつである。
しかもその話題の女性が、実は来年のNHK大河ドラマ「竜馬伝」で坂本竜馬の妻であるおりょうを演じる真木よう子だということであればなおのことである。
あの魅力的な瞳の奥には坂本竜馬の心までも虜にした目力がやはり存在していたのである。




なんかこう、夏の終わりに

2009-09-05 09:40:22 | Weblog
総選挙も終わり、予想通り民主党の圧勝で待望の政権交代が実現した。
っと気がついたらもう8月も終わってしまっていた。
まだ残暑は厳しいが確実に夏は終わりに近づいている。
その証拠にスーパーや果物屋にはスイカがもう見当たらない。
お店の果物コーナーからスイカが消えると僕は夏の終わりを実感するのだ。
政権交代の行方を必死に気にしていたものだから、このブログでも相当熱く語らせてもらったように今年の夏は政権交代の夏って感じだった。
こんな時は夏の終わりを感じつつスローに映画でも楽しみたいということでピッタシなのが『めがね』と『ジャージの二人』である。
この二つの映画に共通しているのは携帯電話が圏外ということ。
それから特別な何かが起きるわけでもなく、ただたらたらとひと夏の時間が過ぎてゆくという話であはあるが、そのゆるやかさが意味もなく心地いいのである。
特に『ジャージの二人』は個人的笑いのツボに完全にはまっており、ゆるさの中における笑いという果てしない幸福感を感じずにはいられなかった。
それから両方の映画を見終わるとなぜか前向きな気持ちになれるのが嬉しい。
現実逃避的映画ではありながら現実社会で生きて行くための勇気と言えば少し大げさだけど、それに似たようなこれまた不可思議な応援メッセージが込められているような気がする。
日ごろ携帯電話に縛られて、それなしでは生きて行けないような生活に慣れ過ぎてしまっているが、携帯電波の立たない場所での生活もありだなと思わせてくれる。
ところが『ジャージ』の中では村で唯一携帯電波が3本立つ場所が見つかるわけだが、そんな何でもない場所がまるで夢の場所のように描かれている。
地元の女の子が毎日のように電波を探す場所。
父の友人をわざわざ案内する場所。
そして、妻から折り返しの電話を待つためにも離れられない場所。
まわりを山に囲まれたキャベツ畑の真ん中のなんでもない場所さえもこの映画のポイントでもあった。
『めがね』は毎日かき氷食って、体操やって、たそがれるわけだし、『ジャージの二人』ではトマト食って、テレビゲームやって、ジャージを着るだけじゃないのと言われればそれまでであるが、それは見る側の問題であり、何を幸せと幸せと感じるかは人それぞれなんだし、少なくとも僕にとっては素晴らしい映画に感じた。
なんかこう、夏の終わりには見たくなる映画だと思う。

福山竜馬で長崎が燃える

2009-09-03 00:49:19 | Weblog
長崎は来年から始まるNHKの大河ドラマ『竜馬伝』のヒットに懸けている。
しかも竜馬役の主人公に長崎出身の福山雅治が抜擢されたとなると政権交代どころの騒ぎではない。
亀山社中も新しくオープンしたし、ドラマによる経済効果は計り知れないものがある。
すべては福山竜馬の出来にかかっていると言っても過言ではない。
その福山雅治は先日、稲佐山での野外ライブコンサートを大成功させ、いまや長崎での支持率は限りなく100%に近い。
しかもその人気ぶりは幅広い年齢層にまで行き渡り、長崎が生んだ巨人、さだまさしの存在を超えてしまった。
長崎の人間は必ずどこかで福山雅治と関係がある話をしたがる。
今までそんなこと言わなかった人間までもが、「実はおい、長崎工業高校卒業さ」とか「あたし淵中学卒業よ」、「俺も割烹ひぐちでアルバイトしたことあるよ」「福山が一時勤めていたシステック井上という会社に知り合いがいるよ」「福山の兄さんと俺の兄貴が同級生」とかそれはそれはどうでもいいようなつながりまでいれると相当なものである。
数年前、長崎である高層のマンションが建設された時には、その最上階は福山雅治が購入したという噂が流れ、あっと言う間に長崎中に広まったことがある。
一度タクシーに乗ってそのマンションの前を通った時なんか、いきなり運転手さんから「ここのマンションの最上階は福山雅治が買ったらしかですもんね」と宣伝されてしまった。
ある種の都市伝説みたいに誰もが知っているここだけの話は驚くほど一人歩きをしていた。
たまたまそのマンションの管理会社の人と会った時に噂の真相を確認してみたら、まったくの作り話であったことがわかった。
しかし、マンション会社にしてみればいい宣伝になるわけでちゃっかりと福山効果を利用している分もあったそうである。

福山が長崎に帰ってきたら必ず食べに行く店『思案橋ラーメン』があるが、そのラーメン屋は今では行列の出来る店になってしまい、観光シーズンともなれば驚くほどの長蛇の列が朝から晩まで続く。
店の奥には「福山席」というのがあって、テレビ番組のロケで久本マチャミがその椅子に抱きつきながら感激していた。
僕ら地元の人間から言わせるともっとおいしい長崎ちゃんぽんの店もたくさんあるのにとお節介に思いたくなる。
おそらく福山雅治が自分のラジオ番組の中でも喋るもんだから異常に流行るお店が出てくるんだろうが、そうなると自分の店を福山にちょいと番組の中で喋ってもらえないかなって考えている店主はざらいるだろうな。

今年の8月9日の長崎原爆の日の放送では番組の中で福山自身が被爆2世であることを発表して話題になった。
雑誌や新聞では福山雅治が特別なカミングアウトをしたような扱いであったが、長崎の人間にしてみればほとんどの人間が被爆2世なのである。
僕が小学校の時、クラスメートの9割は被爆2世だったし、それを隠さなければいけないなんて思ったこともなかった。
ただ今回の福山雅治の発言は長崎と原爆は切り離せない関係にあることを若い世代の人たちにも、そして県外の人たちにも印象つけることができたこともまた福山効果である。
今長崎ではドラマが始まる前から坂本竜馬&福山竜馬で活気ついている。
これが来年の1月にドラマが始まったらどげんしこーってくらいの騒ぎになりそうである。
ちなみにカステラの老舗文明堂は『海援隊』という竜馬が食べたカステラを再現して売り出している。