社会現象にもなっているディズニー映画『アナと雪の女王』が年末恒例NHK紅白歌合戦でどうなるのかという問題で俄かに騒動が巻き起こっている。
世界中で大ヒットした映画『アナと雪の女王』は日本でも記録的なヒットになった。映画館の中では観客が全員で「ありのーままのー♪」と大合唱をするという異様な現象が起こるそうだがどんな面して観客が歌っているのか実際に見てみたい気持ちもあるが、なんか新興宗教の集まりを想像してしまう。やはりこの映画ほとんどが女性が見ているらしく男性にとってはツボにはまんないのかもしれない。僕の親戚の叔母さんなんかこの映画の熱烈なファンでもちろん映画館でも歌うし、自宅でもYOUTUBEを連続再生させてはこの世界に酔いしれている。
この夏、日本中で「ありのままのー」という言葉がどんだけ使われているのか分からない。「ありの」で歌うか「レリゴ」で歌うかはどうでもいいのだけど、この歌も劇中で吹き替えをやっている松たか子が歌うやつと、エンディングでMayJが歌うやつとがあり、どちらがいいのかという問題に発展している。もちろん映画の中で歌っている松たか子の方がディズニー公認でありYOUTUBEの動画で聴く歌は松たか子バージョンなのである。しかしほとんどのテレビ番組では「アナと雪の女王」の歌といえばMayJの露出が多く、イメージ的にもMayJが完全に乗っ取ってしまった感じがある。確かに歌唱力はあるのだが映画で歌っているのは松たか子だし妙な違和感は感じていた。日本人というのはおかしなもので、アピールし過ぎると少々引いてしまうところがあるし、隠せば隠すほど見たい気持ちが強くなってしまうところがある。それがMayJと松たか子に対する評価につながりつつある。
頻繁にMayJはテレビに出ている割には松たか子は全く出ない。しかし映画を観た人たちは松たか子の歌を本当は聞きたがっている。だけど出てくれない。するとますます見たくなる。その分MayJが松たか子の分まで出まくり、挙げ句の果てには今年の紅白歌合戦のスケジュールまで仮で押さえてますみたいな発言がトドメを刺してしまった。今の世の中、ちょっとした発言がその数秒後にはネットで拡散され、あっという間に炎上してしまう恐ろしい社会になっちまっているから相当気をつけなければいけない。MayJもそこいらへん上手に芸能界を生きてゆく必要がありそうだ。
今年の流行語大賞には間違いなく「アナと雪の女王」もしくは「レリゴー」「ありのままの」が選ばれるであろうが大晦日の紅白の扱い方が気になるところだ。一番いいのはMayJ、松たか子、そして神田沙也加がみんな揃ってしかも会場みんなで大合唱ってのが波風立てずにいいかもしれないが、それはまるで昨年のあまちゃんコーナーみたいになってしまい歌合戦という意味合いからは大きく離れたものになるんだろうね。