南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

アカデミー賞に輝く『つみきのいえ』

2009-02-24 23:39:46 | Weblog
日本の映画『おくりびと』とアニメ『つみきのいえ』がアカデミー賞をW受賞したニュースは日本中を駆け巡った。
世の中がこんな時だからこそ久々の良いニュースとして感動を生んだ。
先日まではいやという程、アル中大臣の醜態「あの~ぅう、」という映像の繰り返しを見せられ続けてきた国民にとっては何よりの口直しである。
アカデミー賞を受賞したことで『つみきのいえ』のDVDが凄い売れ行きのようであるが確かにいいアニメである。
台詞もなくわずか12分のアニメであるが、物語に完全に引き込まれてしまう。
心から癒されるような音楽(担当近藤研二)の効果もかなりあると思う。
海底から海面までのつみきの家の各階ごとには、家族と過ごしてきた人生の喜びや悲しみがあり、それをひとつひとつ思い出す時の老人の表情がたまらない。
いつもは夕食の時に自分だけのグラスに注ぐワインも、その晩だけは亡き妻のグラスにも注ぎたくなった老人の気持ちを、乾杯したグラスの音が静かに表しているようにも感じた。
今回のアカデミー賞の前評判では作品賞の呼び声が高かった『ベンジャミン・バトン』を観た後の余韻と共通したものがこのアニメにもある。
『ベンジャミン・バトン』では若返ったブラピの顔はCG処理されていてメイクではなかったそうである。
CGを駆使せずアナログ的な作りの『つみきのいえ』はオスカーを獲得した。
やはり本当に人の心を打つものはアナログ的なものなのかもしれない。

アカデミー賞獲得で沸いている日本にはタイミングよくタロウ総理は訪米中で不在であるが、帰国したからといってコメントなんか出して欲しくない気持ちだ。
タロウ総理が語ることで、せっかくの賞の価値も支持率みたいに下がってしまうような気がする。
最悪、受賞した2作品のタイトルを読み間違えることは流石のタロウ総理でもあるまい。
だって2作品とも完璧に「ひらがな」だものね。







大麻でアンはっぴいえんど

2009-02-18 23:53:46 | Weblog
鈴木茂が大麻で捕まった。
鈴木茂といえば僕ら世代、特にティンパン系の音楽が大好きな人間にとっては憧れのギターリストである。
鈴木茂は知らなくてもあの伝説のバンド「はっぴえんど」は分かるということで、報道の中では元はっぴいえんどの紹介が詳細になされていた。
大滝詠一、細野晴臣、松本隆もまるで共犯者扱いだ。
それだけならまだしも、今回の件で「はっぴいえんど」のCDまでが販売停止になったことは納得行かない。
確かに大麻はよくないし許されないことだとはわかる。
しかし、鈴木茂が僕の最も大好きなギターリストの一人であることには変わりはない。
「バンドワゴン」を初めて聴いた時は正直ぶっ飛んだ。
山下達郎も自分の歌のように歌っているが「砂の女」をはじめ、珠玉の名曲の数々が収められているこのアルバムは日本の音楽史に残る一枚だと思っている。
あと好きな歌に「ソバカスのある少女」という歌があるが、これは南佳孝のスタンダードにもなっている名曲である。

鈴木茂を語る時にかかせないのが荒井由実の数々のアルバム。
ユーミンの名曲のほとんどは鈴木茂のギターで奏でられているわけで、何でユーミンの音楽が彼女のデビュー当時にすっと受け入れられたかというと、その演奏ミュージシャンの名前に鈴木茂、細野晴臣、林立夫などがはっきりと記載されていたからかもしれない。

高中正義やチャーみたいな派手さはないけど、確固たるファンを持ち続けるギターリストだけに今回の件は本当に残念である。
とばっちりを受けてしまったはっぴいえんどの他の元メンバーも「砂の女」の一節を借りて言うならば「冗談はやめてくれー」という気持ちかも。


もしも小泉と麻生が今対談したら

2009-02-13 22:25:23 | Weblog
小泉「怒ると言うより、ただただあきれちゃうよあんたの発言は」

麻生「叱咤激励として大いに感謝してますよ」

小泉「馬鹿にしてんのか?」

麻生「別に馬鹿にしてやしませんよ、いや馬鹿にしているのかもしれないし、そうでないかもしれないし・・・」

小泉「いつもながら発言がよくぶれる男だな」

麻生「お言葉ですが、いいとこ取りだけしてとっとと引退を決めたあんたにゃあつべこべ言われたかねーな」

小泉「何を言うか、私は見るに見かねて重い口を開いたんだ。そんな言い方するんなら定額給付金反対しちゃうけどいいのかな?」

麻生「ずるいしー。ここに来て今さら反対だったなんて」

小泉「それはこっちの台詞だい」

麻生「森ヨシロウだって小泉以外は本当はみんな郵政民営化に反対だったって言ってんじゃねーか」

小泉「あんなバカ鼻から相手にゃあしてないよ。ところで私のどこが奇人変人なんだ、あんたよりかよっぽど常識はあるつもりだよ。漢字だって私の方がちゃんと読めるし」

麻生「漢字が読めりゃえれーのかい」

麻生「こうなりゃ定額給付金何が何でも実現して、受け取ったあんたにこう言うんだ」「さもしーい!」

小泉「あんたみたいなのが総理かと思ったら政界に残すかわいい息子が心配だわ」

麻生「小泉の息子、これがホンマの小泉チルドレン!略してコイチルですな」

小泉「怒るというより、ただただあきれるねあんたには」







泳げ白い鯛焼き君

2009-02-12 21:58:59 | Weblog
最近巷で流行っている白い鯛焼きを初めて買ってみた。
全国的に話題になっていて行列までできているらしいとは聞いていたが、何で鯛焼きが白いだけでそんなに売れてんのと不思議だった。
こうなりゃ実際に買ってみるしかないとお店に出向いた。
げっ、並んでいる。
噂は本当だったんだ。
何で鯛焼き如きに並ばなきゃならないんだと思っては見ても購入するためには並ぶしかない。
一応いろんな味を確かめるために4種類の鯛焼きを注文した。
ふと斜め前を見ると「ご自由にお持ち帰り下さい」という文字が目に入った。
なんと鯛焼きの切り端をただで提供しているではないか。
学生時代に金がなかった友人が、パン屋から食パンの耳を袋にたくさん入れてもらってきていたのを思い出した。
鯛焼きが来るまでの間、その鯛の切れ端ならぬ、鯛の耳をつまんでみた。
「うまい!」なるほどこの白い鯛焼きの人気の謎が解けた。
秘密はこの鯛生地だ。
食パンの耳なんかよりもはるかに美味いのである。
で実際の鯛焼き君のお味はというとあんこやクリームはそこそこの味かなって感じ。
今は確かにブームに乗ってしばらくは売れると思うし、130円という手頃な値段が受けがいいはずだ。
この白い鯛焼き君がどこまで泳ぎ続けるのかは神のみぞ知るところだ。

長崎には美味いものとして全国的に有名になった「角煮まんじゅう」というのがある。
元々中華料理のコースには必ず豚の角煮をまんじゅの皮で挟んで食べるのはあったが岩崎本舗という会社がこのまんじゅうのイメージを新しいお土産ものとして定着させた。
ところがこの角煮まんじゅうを越えるさらに美味しい「角煮バーガー」が登場した。
「角煮バーガー」とネットで検索してもコンビにローソンのまんじゅうみたいな奴や割烹屋が売り出しているまんじゅう系の角煮バーガーしか表示されない。
一度食べたら忘れられないような「角煮バーガー」を手作りで売ってる店が長崎にある。
その店は諫早市飯盛にある「古民家レストランどんぐり」という店である。
どんぐりでは豚の角煮の味付けに秘伝の調理法を使っているから味のしみ込み方が違う。
おまけに角煮を包むのは普通のパンじゃなく、イングリッシュマフィンなのだ。
これがまた飛び切りおいしく、豚の角煮と絶妙なコンビネーションを見せている。
これなら3個は軽く食べられそうな気がするくらい美味い。
長崎のお土産として一番の人気を誇る桃太呂のブタマンや岩崎本舗の角煮まんじゅうはこの角煮バーガーの前にはひれ伏すしかない。
今年の長崎ランタン祭りではどんぐりも特別に店を出し「角煮バーガー」を販売したが、今ではわざわざ飯盛のお店まで行かないと買えないのである。
しかし、わざわざ買いに行くだけの価値は絶対にある。


創刊号 『週刊MEIYO KISON』

2009-02-07 17:53:07 | Weblog
長いこと電車に乗ったりするとたまに週刊誌を読んだりする。
読みながらいつも思うことなんだが、よくもまあこんないい加減なこと平気で書くヨネーって記事ばっかり。
要するに僕みたいに読む奴がいるから書くんだろうけど、売れりゃ何でもありかい?そりゃ第3者として読むから「こいつひどい政治家だなー」「とんでもない芸能人だなー」「鬼のような人間だなー」とか興味本位だけで読んでいるけど、書かれた当人にしてみればはらわた煮えたぎる思いかもしれない。
かといってクソ週刊誌相手に訴訟を起こしたって時間も金もかかるし誰もかれも行動には起こせず泣き寝入りしてるんだろうね。
週刊誌側にしたって裁判に持ち込まれたって痛くも痒くもない「経費」で落とせるんだし、それよっか嘘でも何でもいいから今の世の中儲けりゃいいのさとばかりに馬鹿が飛びつく記事を書きまくる。
その馬鹿とは中刷り広告だけで週刊誌を買ってしまう奴だ。
しかし、その読者の中には僕みたいに週刊誌を暇つぶしの材料としかとらえず信憑性や品性などかけらも感じずに読んだ後は速やかにゴミ箱に捨てるという人間もいるはずだ。
最近はインターネット上で誹謗、中傷をしたとして問題も多くあるし、学校などでもいじめ問題に発展している。
しかし週刊誌はこれと似たことを何十年もやり続けている。
その週刊誌がインターネットに誹謗中傷を書き込む人間を正義感を振りかざして批判したりするが、「オマエには書かれたくないよ」と思われても仕方がない。
確かに本当に社会悪みたいな奴らを糾弾する記事はいいとしても、間違ったいい加減な情報で味噌もクソも一緒にして書いちゃだめだね。
もう少し勉強して味噌とクソの区別くらいつけて欲しい。
でないといつまでもクソ週刊誌としての扱いしか受けない。
いっそのこと、「週刊MEIYOKISON」みたい雑誌発刊して、すべて訴訟につながるような記事のみ載せて行くってのは人気を呼ぶかもしれない。

最後に、今巷で週刊誌の犠牲になっているJJサニー千葉さんにはお気の毒としか言いようがない。
あんなでたらめ書かれたらJJサニー千葉が怒るのも無理はない。
ついこの前も年間に4億円もの社会貢献し続けてているような善良な企業を、広告主から頼まれたのか知らないが「マルチ」呼ばわりして鬼の首とったような記事を書き上げていた。
文春という週刊誌も懲りない誌である。




今だから言うけど実は反対だった

2009-02-06 00:32:09 | Weblog
「エーッ、今さら何言ってんの!」
麻生総理があの郵政民営化に実は反対だったなんてそれはないだろうと誰もが思ったはず。
これじゃまるで子供じゃん。
さんざんイタズラしまくって、捕まったら「実は僕は最初からこんなことするつもりはなかったんだ」と子供時代の麻生太郎が目に浮かぶ。
首相という仕事を「僕ちゃんもうやーめた」といきなり放り出した安倍ちゃんにもあきれたが、今回の「実は反対だった告白」にも開いた口がふさがらない。
小泉と竹下がやらかした事で俺には何の責任はないと言いたいのだろうけど、それならその時に反対の態度を見せないと男じゃないし、そんな人が今日本の総理大臣をやってていいんだろうか。
こんなんじゃ誰もが反対したばらまき定額給付金だって、実施した後に何の効果もないことが分かり槍玉に挙げられたら「今だから言うけど実は定額給付金には反対だった」なんて言ってのけるような気がする。
そしてその時には声を大にして言うんだろうね「その証拠に私は定額給付金は受け取っていない!」と。
こんな大人だけにはなってはいけないよという見本が歴代の総理大臣である。
安倍、福田、そして麻生。
たぶん総理大臣が実は郵政民営化に反対だったことを告白したんならと、実は私も私もとあの時賛成票を投じた議員からもカミングアウトが始まるかもしれない。
で、結局本当は誰も心から賛成していた議員はいなかったということになりかねない。
当の小泉、竹下にしても「今だから言うけど実は私だって反対だった。だってアメリカが330兆円のお金を指差してやれやれってせがむものだから・・・」
ある意味今日の麻生総理の発言は多くの国会議員の声を代表するものだったのかもしれないが、普通は思ってても今さらは口には出せないものだ。
「今さらジロー」ならぬ「今さらタロウ」である。





松下幸之助が悲しんでいる

2009-02-04 19:50:57 | Weblog
最近の新聞記事では毎日のように大企業の赤字のニュースである。
トヨタがソニーが日立がNECが・・・と赤字決算のオンパレードだ。
こうも連日赤字の報道がなされれば最近は慣れっこになってしまい驚きもなくなりつつある。
今日はパナソニックが3800億円の赤字と発表された。
それに伴い15000人の社員がクビを切られることになる。
パナソニックといえば17歳プロゴルファー石川遼のスポンサーであるが、折りしも彼のマスターズ初出場で盛り上がっている時に、スポンサーが大赤字でしかも大量の社員の首切りを発表した。
石川遼クンには5年契約で5億円ものお金が払われるのであるが、「そんな金使うんだったら俺たち社員を救ってくれよ!」と削減される社員の心の叫びが聞こえてきそうである。
パナソニック、いわゆる松下電器産業はあの経営の神様、松下幸之助が作ったわけであるが、どんなことがあっても社員を守り通した松下幸之助が今回の処置を知ったらどんなに悲しむことか。
よりグローバル企業に成長するために社名も松下からパナソニックに変えたばかりなのに残念としか言いようがない。
世界のTOYOTAだって巻き返しを図るために原点回帰を試みている。
創業の精神を呼び起こすために豊田家の人間に首をかえてみるらしい。
TOYOTAが原点回帰ならパナソニックもやるしかない。
変えたばっかりだけど、もう一度社名を松下に戻してはどうか。
ただ松下に戻しても芸がないし、「マツモトキヨシ」に習って「マツシタコウノスケ」くらいやるとインパクトもあるかもしれない。
社名が「マツシタコウノスケ」になることで全社員が創業時の精神で巻き返しが図れる。
そしてもちろん、今は倉庫の中になおし込んでしまわれた「ナショナルボーイ」を今一度カンバックさせることだ。
パナソニックはこんな状況でもプライドと面子があるから、突然石川遼クンのスポンサーから降りたりはしないと思う。
ただ石川遼クンの方は、自分がもらう億というお金はクビを切られるパナソニックの社員15000人の血と汗の賜物だということを知っておく必要がある。

今年の後半にはサンバイザーに新社名「マツシタコウノスケ」の文字が光る石川遼クンの雄姿が見られるかもしれない。