南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

クリスマスの約束

2009-12-26 01:44:42 | Weblog
毎年クリスマスになれば小田和正がいろんなアーチストと競演する「クリスマスの約束」を見るのが楽しみになっている。
今夜もいよいよその日がやってきた。
今回は小田和正が温めてきた初めての企画で、総勢21組34名に及ぶアーティストたちが、それぞれの代表曲を全員で歌い継いで行くノンストップの大メドレーで歌い上げる大企画であった。
それぞれがプロのしかも超有名実力アーチストであるわけで、そんな人たちがただみんなで人の曲もメドレーで歌い上げるのに何の意味があるのかと思われた企画ではあった。
しかし小田和正の頭の中には言葉を超えた語りつくせない何かがあることが描かれていた。
本番に至りつくまでの紆余曲折の道のりからを番組の中では紹介していたが、それがあったからこそ今回のステージの感動を倍増させたのだと思う。

今日の「クリスマスの約束」を見て正直感動してしまった。
歌番組を見てこんなに感動して涙まで出てしまうことなんてなかなかない。
22分50秒に及ぶメドレーが終っても会場のスタンディングオーベーションと拍手は鳴り止まないのだ。
日頃は自らのコンサートやライブで盛大な拍手というのはもらい慣れているはずのアーチストが体験したことのないような感動を自分たちも受けていたのが手に取る様に分かった。
大げさな言い方になるかもしれないが、日本の音楽番組史上で最も出演者も観客も一緒に感動した番組であったと言っても過言ではないような気がする。
歌の持つ力を改めて感じたし、歌とは歌う側の気持ちでここまでの感動を伝えることが出来るんだと思った。
そして、この壮大な構想を考え、形あるものとして作り上げた小田和正の実行力には敬服してしまう。
やはり彼はただ者ではない。
日本の音楽界にはなくてはならない人物である。
今回特に若いアーチストに混ざって財津和夫や山本潤子が出演していたのも僕的には嬉しかった。
特に財津和夫からラストを歌ういきものがたりの吉岡聖恵にバトンを渡す時の手の触れ方は印象的で、キャリアや年齢を超えた同じアーチストとしての深いつながりを感じた瞬間だった。
僕はテレビで今夜の感動を味わえたわけだけど、会場で生の感動を体験できたお客さんは本当に最高のクリスマスプレゼントになったのではないだろうか。
来年はどんな企画をしてくれるのか今から楽しみにしたくなる「クリスマスの約束」でした。

年末と年賀状事情

2009-12-17 16:16:45 | Weblog
この時期になると毎年年賀状作りに取り掛かり始める。
昨年まではパンナコッタ、やたら凝った年賀状をパソコンを駆使して作っていたが、今年はごくシンプル路線で行こうと思っている。
というのはやたら凝った年賀状というのはその分プリンターのインクも使う分けで、いつも途中でカラーインクがなくなり余分に購入しとかないといけなくなる。
よく考えてみるとインクもそう安くはない。
世の中、季節性のインフルエンザよりもむしろ不景気風の方が吹き荒れているぐらいで、年賀状にお金をかけ過ぎるのはご時世には合わない。
最近は年賀状を出さずにメールでという人が増えたため、郵便局でも年賀状が売れずに困っているようだ。
この寒いのにマッチ売りの少女じゃあるまいし、郵便局の前ではお姉さんたちが寒そうに年賀状を道行く人に声をかけながら販売していた。
メールなら書く手間も省けるし、だいたい一枚50円なんてお金もいらないしと若者なら特にメールで済ませてしまおうと考えるに違いない。
しかも文面は『あけおめ』『ことよろ』と、それこそ謹んで新年のお慶びを申し上げる気持ちのかけらさえ見当たらない定型句が絵文字と一緒に一斉送信されるだけである。
おそらく昭和生まれの人間がいなくなる頃には年賀状なんてものは姿を消してしまうかもしれない。

今でこそ僕も年賀状は自分のパソコンで簡単に作れ、自分で印刷も出来るけど、一昔前は印刷屋さんに注文していた時代も確かにあった。
それから一斉を風靡した「プリントゴッコ」なる世紀の発明品が出現した時には、家族中が年賀状製作のために体重をかけて電球をバチッとやりの、チューブからインクを出しーの、それから出来上がったのを並べーのとそれはそれは大仕事であった。
年末は全国津々浦々の家庭では同じ作業が繰り広げられたのが当時の日本だ。
パソコンや携帯の普及で今ではその影を見ることもないが、あれはあれで楽しい思い出のひとつである。

年賀状の思い出と言えば小学生の時である。
もうすぐ冬休みも近づいてきたある日僕はクラスの友達から言われた。
「昨日年賀状着いたよ」そしたら他の子も「僕にも届いていたよありがとね」
仲の良かったクラスの友達に僕の年賀状が、正月どころかクリスマス前に既に届いてしまっていたのだ。
僕が年賀状に使用したのは「年賀ハガキ」ではなく「普通のハガキ」で、当然郵便屋さんは普通に配達するわけである。
子供だった僕は文面に「あけましておめでとう」が書いてあんだから郵便屋さんもちゃんと気効かせてお正月に配達してくれるものと勝手に思い込んでいた。
正月前に年賀状が届き、そのお礼を面と向かって学校で言われる程恥ずかしいものはなかった。
結果的にその年に僕は同じ友達に2度年賀状を出したことになる。

書くのは面倒だけど、もらって嬉しいのはやっぱり年賀状だ。
元旦の楽しみは何といってもこれなしには語れない。
メールもいいけど、年に一度くらいは手書きの年賀状をもらいたい。
ということは僕も書かなきゃいけないということだ。
まだ2010年になってもいないのに「今年もよろしく」とか「旧年中はお世話になりました」と文面では書くわけだから変といえば変だけど、年内に届いてしまう恥ずかしさに比べれば何でもないことである。






『深夜食堂』は最高のドラマ

2009-12-13 01:33:12 | Weblog
完全につぼにはまってしまったいいドラマに出会えた。
それも深夜の時間帯で、その名も『深夜食堂』
どこか懐かしいギターと歌(鈴木常吉の「思い出」)が流れナレーションが始まる。

一日が終わり人々が家路へと急ぐ頃俺の一日は始まる。
メニューはこれだけ、あとは勝手に注文してくれりゃ出来るもんなら作るよってのが俺の営業方針さ。
営業時間は夜12時から朝7時頃まで。
人は深夜食堂って言ってるよ。
客が来るかって?それが結構来るんだよ。

新宿の片隅にあるなんでもない小汚い食堂なんだけど、そこには毎回胸を熱くさせる物語があり、小林薫扮する店主が毎回作る料理が主人公なのだ。
ドラマが終ると何故か無性にそれが食べたくなってしまうからもうたまらない。
それもそのはずこの番組のフードスタイリストは「かもめ食堂」「めがね」を手がけた飯島奈美さんである。
この二つの映画の持つ世界観にも似たものをこの深夜食堂にも感じるのはそういうところもある。
出演者には小林薫はじめ、オダギリジョーや層々たる俳優人が毎回出演し、深夜の時間帯にひっそり放送されるのがもったいなくてしょうがない。
架空のお店ではあるが、この深夜食堂に行ってバターライスや猫まんまを食べながらビールを飲みたくなったという視聴者はそれは多いと思う。
このドラマの存在を知らない人には絶対お勧めである。
来春には全9巻分のDVDが発売される予定らしいが、ネットで全巻観ることもできる。
http://dramato.blog98.fc2.com/blog-entry-11304.html
こんな素晴らしいドラマを作り上げておきながら、あえて深夜の時間帯にやってしまう粋な贅沢さに参ってしまった。



長崎県知事選挙に大仁田厚参戦

2009-12-05 14:35:50 | Weblog
来年の2月に長崎県知事選挙が行われる。
これでやっと長崎も新しく生まれ変われるかもしれない。
長崎県といえば全国的にも有名になった「県庁裏金事件」は県民の脳裏に今も深く焼きついている。
その裏金作りののCEOであった金子知事がやっと辞めてくれるということで県民も長い呪縛から開放されるような気がする。
少なくとも今度の新知事のもとでは「県庁裏金工作」なんてことが起こらないようにしてもらいたい。

県知事選挙の新しい話題は元参議院議員の大仁田厚が参戦、いや立候補することだ。
確かに今の知事に比べたらましかもしれないが、彼の立候補には賛否両論があるようだ。
たぶん「あいつどこまで本気やろか」という県民が多いのだ。
何のかんの言ってもただのパフォーマンスじゃないの?という声も多い。
確かに彼自身「俺はパフォーマンスで生きてきた男だ」と言い切っているが、
はたして県知事はパフォーマンスだけでやって行けるものなのか。
彼は東国原知事がうらやましいと盛んに口にしているところを見ると、全国からも注目されてテレビにはバンバン出るし、宮崎県の観光大使役もこなし、県庁を訪問する観光客からはアイドル並みの扱いを受け、政治的にも常にコメントを求められる存在に自分もなりたいのだと思う。
おまけに今年はいかさまの代名詞みたいな森田健作でさえ千葉県知事に当選してしまうほどの世の中の甘さを見てしまったからには、俺だってと思い込んだに違いない。
パフォーマーらしく出馬宣言も長崎の坂本龍馬像の前でわざわざ行ったが、その言葉の中には「長崎に恩返しをしたい」という気持ちを強調させていた。
その時点で長崎が生んだ大スターで今や人気も高感度も絶頂期の福山雅治の何かしらの影響力を見方にしたい気持ちが見え見えではある。
おまけに今年の夏、福山雅治が自ら被爆二世であることを公表したからなのか大仁田も今回わざわざ被爆二世であることをブログに書いている。
あわよくば来年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」にでも大仁田が出演していたらどんなにか良かっただろうに。
その昔、NHK大河「秀吉」には蜂須賀正勝役でしっかり出演していただけになお悔やまれるところである。

今回の立候補の顔ぶれをみてもあまりよく分からないというのが正直なところだけに、知名度的には大仁田厚のポイントが高いのは事実だ。
しかし彼の選挙スローガン『かえんば、長崎』にはどうもいまいち真実味がない。
たぶん東国原知事の『宮崎ばどげんかせんといかん』をもじったんだろうが、どっか二番煎じ的でインパクトに欠ける。
どうせ掲げるんなら今年の流行語大賞にも輝いた「政権交代」にちなんで「長崎、しぇーけん交代!」くらい叫んだらいい。
彼の掲げている政策を見ると「県庁移転中止」「長崎新幹線中止」と大胆に宣言しているが勢い余って大風呂敷を広げ過ぎないようにはしとかないといけない。
なにせ大仁田厚の実家といえば長崎でも有名だった老舗大仁田風呂敷店だったしね。