南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

もうすぐ北京オリンピック

2008-07-20 22:43:48 | Weblog
いよいよ北京オリンピックの開催が真近に迫ってきた。
星野ジャパンのメンバーも発表されたしオリンピック本番ムードも高まりつつある。
開会式には世界中を回ってきた聖火がスタジアムの聖火台に灯されるのだろうが、その聖火はいったい今どこにいったんだろう?
あんなに世界を騒がせて異常なまでの警戒態勢の中で繰り広げられた聖火リレーの近況はプッツリ途絶えてしまった。
「フリー、チベット!」と叫んでいた人々はどうしているんだろうか。
何かあの聖火リレーの出来事が遠い昔の話のように思えてくる。

オリンピックという世界の平和の祭典でありながら今ひとつ手放しで喜べないのはなんだろう。
おそらく中国という国に今ひとつ信頼がもてないからではないだろうか。
中国ギョーザの件だって未解決のままだし、中国産という食材の持つイメージがまだ悪すぎる。
野菜にしても鰻にしても中国産と聞いただけで引いてしまう消費者も多い。
玩具にしても塗装に鉛が混入していて危険というイメージ残っているし、偽装ディズニーランドのニュースは印象が強く、偽者ドラエモンや偽者キティーちゃんがオリンピック会場で出迎えてくれるんじゃないだろうかって想像さえしてしまう。
大気汚染のひどさは車の規制をしたからってそう簡単に改善されそうもないし、オリンピック後の選手や応援団の健康障害も心配される。
実際の競技にしても中国チームに日本チームが勝利でもした時には、厳戒態勢が必要であからさまに勝利を喜んでいいものかそこんとこも微妙である。
だってあの日本対中国のサッカーの試合を覚えている人なら正直思うはずである。
これが本当にオリンピックを開催しようとする国?

治安にしても本当に大丈夫なんだろうか。
チベット問題よりも気になるのは大地震のことである。
今話題の預言者ジュセリーノによれば中国で9月には100万人規模犠牲者が出る大地震が起きると発表されているが、日程が早まればオリンピック開催期間ということもありえるかも。
こんなふうにいろんなこと考えていたら北京オリンピックって何故か手放しでは喜べない何かがある。
日本の金メダルは欲しいけど、それよりかはみなさん何卒無事で帰国されることを願ってやみません。
気にはなっていたがフランスのサルコジさんは本当に開会式には行くようになったのかな?
いったんは開会式への不参加を真っ先に表明したサルコジさんのこと、中国の人ってしっかりと覚えているものである。






偽装教職事件

2008-07-11 21:20:05 | Weblog
大分の偽装教職事件。
かさ上げされてしめしめと合格した教師を特定して合格を取り消すと口では言っても無理な話。
て言うか、それが出来ないようにわざわざ試験の解答用紙を破棄したり、パソコンのデータを破棄してんだから用意がいいもんである。
調べるのに一番簡単なのは自己申告しかない。
商品券を贈って愛する我が子の合格をお願いした事がある先生や、実際に商品券をもらって誰の子供を頼まれたのか自白してもらうしかない。
それが出来ないなら先生をやる資格はない。
いつも学校の先生が「自分がやって悪いと思ったら正直に手を上げなさい」と生徒たちの前で言っていたあれは何だったの生徒は思うに違いない。

今回逮捕されたり、懲戒免職を食らったりした校長先生、教頭先生はみんな子供の頃から勉強ができ、成績優秀で、いい大学に入り教師というりっぱな職に就いた。
ところがそんなりっぱな人間の結果がこれだ。

学校ではもうすぐ夏休み、終業式では生徒たちになんて話すのだろう。
へたに隠すより本当のことを教えてやるべきだと思う。
特に「かさ上げ」については詳しく。
そしたら気の効いた生徒は「先生、それじゃ僕のテストの点が悪かった時は、先生に商品券を持って行けばそのかさ上げっていうのをやってもえあえるんですよね?」
そして終業式の最後には「生徒のみなさん!これからあなたたちは大人になって行きますが、くれぐれも今回逮捕されたこの学校の校長先生やあの学校やあの学校の教頭先生みたいな大人にだけはならないようにして下さい」
「ついこの間までみなさんに朝礼や体育祭などでためになるお話をしてくれていた校長先生のことはなかった事として忘れてしまいましょう」
「それからこの学校の若い先生たちが、特に自分の担任の先生がもしかしたら商品券で合格した先生じゃないだろうかという詮索もやめましょうね」
「あっ、たぶんアタシの先生かさ上げ合格にちがいないと確信しても、その時は運が悪かったとあきらめましょう」

文部大臣が全国の教員採用についても調査の必要があるとコメントを出した。
おそらく46都道府県の教育委員会も今夜から徹夜だ。
教員採用試験の解答用紙の破棄とパソコンデータの処理を急がねばならない。
ミートホープや吉兆を鼻で笑っていた方々の暑い夏が始まる。


 

学校では教えてくれないこと

2008-07-08 23:56:29 | Weblog
学校の授業の中で家庭科は女子だけが受けるというの以前の常識だった。
ところが最近では高校の授業でも家庭科は男女が揃って受講する学校も出てきた。
テレビ番組でも紹介されていたが、長崎北高では男の先生がその授業を行っている。
家庭科というから料理や裁縫かと思いきや、その日は「クレジットカード」についての授業をやっていた。
なるほどと思った。
料理や裁縫なんて卒業してからだって充分練習できるが、賢く生活して行くための授業って非常に大事であるのに学校では意外と教えてはもらえない。
勉強もそりゃあ大事だけど、実際に生活して行く中で使うことはない。
買い物するのに2次方程式も関数も用はない。
それよりかお金に関することとか、賢く生活する具体的方法などを教えてもらった方がどれだけ実社会で役に立つことか。

学生時代に何も教わってないくせに、卒業していきなりクレジットカード作ったりして深みにはまっちゃって結局は親に迷惑をかけてしまう実例は山ほどある。
学校では数学なんかでもいやと言うほど数字は叩き込まれるが、一番大事な「お金」に関しては何も教えていない。
特にこれからは詐欺にひっかからない心得とかお金が持つ魔力に至るまで教えておくべきだと思う。
それと賢く生きるためにも「保険」については家庭科でしっかり教えてもらえばこんな有難いことはない。
学校卒業したら必ずみんな生命保険会社の餌食になるわけだから、保険のカラクリや入り方は絶対学校で教えてあげるべきだ。
どんないい学校出たり、いい会社に勤めていようが、どんな地位や名誉や学問を持っていても、こと生命保険に関してはほとんどが小学生以下の知識しかない。
自分が入らされている保険の内容を把握している日本人なんてほとんどいないのが実情だ。
しかもそれが家の次に高い買い物だということも知らずにやっているから最悪だ。
今の予定利率も知らずに積み立て型の保険に入っている若者もいれば、まだ独身でありながら意味のない高額な死亡保険に入っているかわいそうな若者もいる。
これはすべて無知からくる結果である。
学校では誰も教えてくれないし、仕方がないと言えばそれまでだ。
変な儲け話やマルチマガイ商法に多くの若者が引っかかるのもみんな何も知らないからである。
是非これからの家庭科ではこんな内容の授業も増やして行って欲しいものである。
しかし、現実問題として教える側の先生たちにその知識がなければどうしようもない。
それにお金のことを教えるといったって、今話題の大分の教育長や先生たちみたいに賄賂やお金を汚く使っている事件でも起こされちゃあもともこうもない。
きっとこの学歴も経験もりっぱな先生たちもこう言い訳するに違いない。
「これが悪いことだなんて学校では教えてくれなかったもん」





N響アワー

2008-07-08 00:36:24 | Weblog
長崎市民会館ホールであった室内楽の夕べに行ってきた。
本日の出演はなんとNHK交響楽団、通称N響の主要メンバーによる演奏で、しかも入場無料のコンサートであった。
特に本日のお目当ては何と言ってもN響の主席ビオラ奏者である佐々木亮の演奏であった。
佐々木亮は東京芸大からジュリアード音楽院という経歴の持ち主であり、今やN響を代表するビオラ奏者である。
そしてどういう訳か僕の従兄弟でもある。
小さい頃からバイオリンの英才教育を受けていたのは知っていたが、内心、バイオリンばっかやって本当はつまんないんじゃないんだろうかとか、本当にバイオリンで飯が食えるようになるのとか余計なお世話的考えばかり持っていたものだ。
しかし、ひとつのこともやり続けると道を極めることが出来るのである。
今日は彼が長崎で演奏するということで親戚一同(10名)が集結しコンサートを聴きに行くことになったのである。
もちろん楽屋にも全員で訪問して長崎土産といえば定番の福砂屋のカステラを渡してきた。
で、コンサートはどうだったかというと、それはそれは素晴らしい演奏であった。
特にショパンの夜想曲遺作・嬰ハ短調のソロ演奏は良かった。
ビオラという楽器があんなに優しい音色のする楽器だったことを初めて知った。
もともと佐々木亮はバイオリン奏者だったのがN響に入ってビオラに転向したらしい。
恥ずかしながらついこの間までは、僕はバイオリンとビオラの違いなんて分からなかった。

梅雨明けして早くも真夏日な長崎だが、涼しい室内で室内管弦楽を聴くのも悪くはないね。