南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

宝の海、諫早湾

2007-11-25 22:30:35 | Weblog
諫早湾干拓事業の完工式が行われた。
2500億円を超える総事業費は税金の最悪の使われ方である。
我々の大事な税金を県庁の職員が公金横領したり自分たちの飲み食い事に使われる方がまだましかもしれない。
干拓事業に使われる我々の税金は、我々が守ってゆかねばならない大事な自然環境を破壊するために抵抗むなしく使われることになる。 
世界遺産に指定されるに値する豊富な自然環境を持つ宝の海を、何の意味があって破壊しなければならないのか。

今回の完工式はニュースでも全国に流れた。
いったん始まった工事をどうしても止めたくない人間たち、いわゆる政官民癒着と金にまみれた人たちは誇らしげにテープカットをしていた。
諫早湾干拓事業受注企業から自民党長崎県連への献金と農水省からの天下り人数を考えればこの工事の本来の意味が分かる。
「農地の拡大」とか「防災」などというのは真っ赤な嘘でしかない。 
地元長崎県民としてはこれ以上の恥はない。
観光都市長崎のイメージは今や殺人都市ギロチンのイメージに変ろうとしている。
僕がよその人間なら長崎のイメージ=環境破壊、ギロチン、裏金、税金の無駄使いが頭に浮かぶと思う。 
異国情緒とか歴史というのはイメージからはほど遠い実態である。 
全国の人たちに言いたいのは、心ある長崎県民はこの馬鹿げた工事に誰も賛成なんかしていないということである。
一部の罪深き人間たちによって引き起こされた取り返しのつかないことと嘆いている。

地球上に生きているのは人間だけではない。
魚や貝を絶滅させ自然環境を完全に破壊し尽すその行為には必ずしっぺ返しが来る。


 

 
 
 

記憶にございません

2007-11-17 21:30:02 | Weblog
国会での証人喚問では始める前にある宣誓をさせるべきである。
それは証人は発言の中で絶対に「記憶にございません」という言葉だけは使ってはならぬという宣誓だ。
もし使ったならば即刻偽証罪が成立するくらいの強いものにするべきである。
先日からも守屋前次官の証人喚問の際にも黙って聞いていれば「記憶にございません」の連発だ。
こんな都合のいい言葉はない。
やったのかやってないのか問われても「記憶にない」でかわせるのである。 
もともとはロッキード事件で証人喚問を受けた小佐野賢治が編み出した今世紀最強の逃げ台詞であるが、今では証人喚問に立たせられる奴らは「まずいと思ったら記憶にございませんって言っちゃえ」と身内からのアドバイス通り何のためらいもなく使ってしまい、証人喚問の専売特許みたいになってしまつつある。
オカマのイッコーが「どんだけー」をあたかも自分が編み出したギャグみたいに使っているがそれとはレベルがちょっと違う。
特に政治家は自分に取って都合が悪くなると「記憶にございません」で逃げ切る。
おかしいもので、やったかやらないかでやったと応えると即罪を認めることになるが、そのことを忘れると罪にはならないのである。 
僕なんかからしたら記憶を忘れることそのものが罪じゃあねーのと言いたい。
1億円もの金額の小切手を背広の内ポケットに入れたか入れてないかの記憶さえ、ございませんとのたまった政治家もいたが在り得ない話だ。 
もしそれが本当なら政治家をやる能力に欠けているという以前に脳疾患の疑い大であるので即病院送りにするべきある。 
そんな健康上問題のある人間に大事な国政なんか任せられるもんじゃない。
今回の守屋証人にしたって記憶にないと最初はいいながら、追い込まれると料亭の場所が神田や六本木だったことまで詳しく覚えていた。
ついでにもっと突っ込めばその時食った料理や飲んだ焼酎の銘柄まで、はたまたその時の焼酎とお湯の比率がロクヨンだったことまで吐いてしまうはずだ。
そこまで言われたら名前を出された大物政治家はここぞとばかりに「記憶にございません」しか逃げ方はない。 
しかし、さっきも言ったようにそのくらいのことも記憶に残せないあさましい頭脳じゃ政治家なんてやらない方がいいし、すぐに脳ドックでも受診することを家族も勧めてあげるべきだ。
おそらく先生と呼ばれるこの偉い方々の証人喚問も行われるのであろうが、どうせ低めの机に両手をつきながら前かがみになって答えるお決まりのポーズで「記憶にございません」と答えるだけなのは目に見えている。 
一日も早く国会での証人喚問の場ではこの「記憶にございません」を禁句にしてもらいたい。


 
 





53年ぶりの日本一

2007-11-01 23:57:04 | Weblog
日本シリーズでは中日ドラゴンズが日本一に輝いた。
ナゴヤドームでは落合監督が胴上げで宙に舞い、そしてMVPには中村紀洋が輝いた。
中村選手といえば今年はプロ野球選手として行くところがなく、へたすれば失業して野球界を引退するかもしれなかった運命にあったし、細木和子先生からはテレビ番組の中で「あんた5、6年のうちに自殺するよ!」ってなことまで言われた人物である。 
それを拾ってくれたのが落合ドラゴンズで、まさに波乱万丈の1年だったにちがいない。 
中村がまだこんなに使える選手だったらウチで取っとけばよかったなんて後悔している球団も少なくない。 
特にペナントレースでは優勝したものの日本シリーズにも出られず、今となっては優勝したことさえ記憶からも消えそうな読売巨人軍の首脳陣はそう思っているはずだ。
クライマックスシリーズから日本シリーズの中日ドラゴンズの活躍を見ていたら今年の優勝チームはドラゴンズというイメージしかなく、えっ?巨人が優勝したのは去年の話じゃなかったっけと錯覚してしまいそうである。
天下のナベツネさんが怒るのも無理はない。 

MVPの中村選手はお立ち台で涙していた。 
以前の中村は長い髪を金髪に染め今とは全く違っていた。 
今年の中村は黒髪に丸坊主姿で、見るからに純粋そのものの野球選手に見えたし、野球が出来ることの喜びがひしひしと僕らに伝わってきた。 
ボクシング世界戦で前代未聞の反則を引き起こし、詫びのつもりでやった丸刈りとは好感の持たれ方が全く違う。 
丸坊主といえば落合監督も坊主頭だし、こりゃあ来年は丸坊主がさらに流行りそうな気がする。

日ハムのヒルマン監督としては内心は有終の美を飾って、手土産持参でアメリカ大リーグに栄転したかっただろうけど、日本での実績のお蔭で大リーグの監督の座を手に出来たんだから贅沢は言わないことだ。
それに気持ちは既にアメリカへ飛んでいるだろうし、ベンチに座る腰つきも半分宙に浮いているようにさえ僕には感じたし、たぶん日本シリーズ早く終わらせて帰りたいっていう気持ちがどこかにあったのかもしれない。 
そういった意味では8日から始まるアジアンシリーズに出ていたらさらに帰り支度が遅れてしまうのを懸念していたヒルマン監督にとっては好都合だった。

今年のプロ野球王者は中日ドラゴンズという印象を残して日本シリーズも終わったわけだが、テレビを見ながら「ペナントレース優勝したの俺たちなのに・・・」と寂しくつぶやくジャイアンツの選手の声が聞こえてきそうである。