南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

正義の代償は大きいかも

2010-05-29 23:53:22 | Weblog
自らの信念を押し通して大臣を罷免された社民党の福島瑞穂代表は今や時の人。
マスコミも鳩山首相を国民の敵みたいにとことん攻撃するためにも福島代表の罷免劇を大々的に扱っている。
確かにここまで自らの信念を貫き通す政治家はある意味立派ではある。
しかもそれが女性党首となると一層世論も盛り上がるのはよく分かる。
しかし福島代表が「女を上げる」ことと引き換えに、閣僚としての地位を失うことで当然の流れの如く社民党が連立を離脱して単なる弱小野党になることがいいことなんだろうか?
社民党の全ての人が「福島代表よく言った!」我々もこのまま野党になっちまうのが嬉しいですよなんて考えていないと思う。
今の日本を良くするために真剣に考えている社民党の人もたくさんいるはず。
しかもその人たちは政権与党という立場でいるからこそ発言力もあるし民主党と協力して今の日本がかかえる多くの問題を改善して行こうと思っていた矢先に、「普天間問題」で福島代表が信念を貫く姿に拍手を送るために、本当に実行しなくてはいけない数々の政治は投げ出して悔いはないのだろうか。
今の日本に大事なのは「普天間問題」だけなの?官僚システムや年金、医療、教育、環境、経済とこれから改革して行ってもらいたいことは山ほどあり、社民党の力を期待している支持者も多いのにこのまま野党に下野してしまっていいのと問いたい。
このままの流れで福島代表の罷免に続き、社民党が連立離脱となると党にとっていいことは何もない。
いいのは「女を上げた」福島代表だけで、彼女は夏の参議院選挙においても圧倒的な人気で当選することは約束されたようなもんだ。
もし社民党の中に本当に日本のことを考えている人がいるなら、今回は正義を貫いた福島瑞穂代表が閣僚から抜けることで事を納めるべきである。
福島代表も「私を罷免することは社民党を罷免すること」と言い切っているが、自分は大臣としての立場で曲げることは出来ないということにして、党のため、ひいては日本のために連立離脱は自らが止めるべきだ。
もしこのまま野党として参議院選挙に突入したならば、今回の正義の代償の大きさに気がつくことになるかもしれない。

福島代表の正義は別としても、自民党議員が正義ぶって鳩山首相を批判するのはとんでもない話だ。
それをテレビで垂れ流すマスコミも悪どい。
そもそも辺野古に移設することを決めたのは自民党なのに、何も事情をしらない国民は民主党が鳩山首相が最初から辺野古に決めたみたいにマスゴミの報道なんか見ていると勘違いさせられる。
しかもどのマスゴミも必ず売国奴小泉純一郎の息子に知ったような口ぶりを叩かせて民主党批判に使用する。
もし政権交代がなされずに自民党の悪政がそのまま続いていたら、沖縄の方々にも何の論議もさせることなく辺野古に移設されていたのである。

火事場泥棒と官房機密費

2010-05-26 21:21:02 | Weblog
世の中には不思議なお金が存在する。
何にいくら使ったか領収書も必要なく、誰にいくらくれてやったか記録する必要もなく使い放題のお金があるのだ。
しかも好きに使えるのは毎月1億円相当。
年間予算は今年だけで14億6000万円。
何故か予算はきれいに使い切らないといけない。
このお金の一部の4000万円は常に手元の金庫の中に現金で保管してあり、金庫からその日に出金した分は夜中の内に官僚によって補充されるので、翌朝には必ず4000万円の紙幣の束が金庫の中に揃っていることになる。
もちろんこのお金の原資は国民の血税である。
で、誰がそんな不思議なお金を握っているかというと内閣官房長官である。
普通の人間はそのようなお金が存在することさえ知らないし、そんなお金が政治家の手によって国民には知らされることなく好き放題使われていたなんて知る由もない。
ところがこの度、元官房長官の野中広務氏が大暴露してくれたことにより官房機密費の全貌が明らかになってきた。
しかも野中氏が暴露した内容はマスコミの多くの関係者に賄賂のように配られていたというもの。
日ごろ「政治と金」の問題で正義の味方のような新聞記事や社説を書いている連中やテレビでいかにも立派なコメントをたれている評論家やコメンテーターの多くにもその金が渡っていた事実が明らかにされた。
あいつも、あいつも、あの嫌な男も実はしっかり受け取っていた。
その金は何百万円単位で盆暮れやあるいは定期的に支払われていた。
一連の「小沢一郎つぶし」ネガティブキャンペーンで全てのマスコミのコメンテーターが理不尽なな発言をする訳である。
小沢一郎は説明責任があるとか自分らのことは棚に上げてよく言えたものである。
誰にいくら渡したのかはいずれ明確になるだろうが、こういう金を平気で受け取り世論を意図的に操作することが許されている今の日本は本当におかしい。
大田光やビートタケシやみのもんたが率いる低俗政治バラエティー番組に顔を並べるコメンテーターたちも年貢の納め時である。
これを機会に太田光やビートタケシにも偏見に満ち満ちた政治的発言は謹んで本業のお笑いの世界に戻ってもらいたいものだ。
つでに言うならビートたけしも暴力映画作って賞もらおうなんて馬鹿な考えは早く捨てて純粋にお笑いだけやっててもらいたい。

この官房機密費管理は歴代の官房長官の影の職務であったわけだが、現役の官房長官ならまだしも、選挙に破れ政権交代が実現した二日後にまるで火事場泥棒のように官房機密費から2億5000万円を持ち逃げした人物がいる。
麻生政権の官房長官であった河村建夫だ。
この行為こそ前代未聞の公金横領であり盗人である。
○○に刃物じゃないけど、危ない官房長官に官房機密費である。
既に市民団体から刑事告発を受けているが、こんな時こそあの権力乱用軍団東京地検特捜部が働かないといけないのにそんな気配すらない。
最近有名な検察審査会の謎の集団にしても小沢一郎に下した理不尽な「起訴相当」を火事場泥棒の河村元官房長官に突きつけることはまずありえない。



珠玉の名曲

2010-05-17 20:35:50 | Weblog
どんなに時代が変わろうと世の中には名曲として語り継がれて行く歌がある。
僕なんかにしてみれば、ビートルズの『イエスタデー』、サイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』、エルトンジョンの『ユアソング』、ギルバートオサリバンの『アローンアゲイン』、キャロルキングの『君の友達』みたいのがつらつらと頭に浮かぶ。
僕らは名曲と言うとどうしても洋楽をイメージしてしまうが、日本にも歌謡曲という素晴らしい音楽があることを忘れてはいけない。
昔は日本の歌謡曲も多くの国民から愛され、誰もが口ずさみ愛された歌が多くその時代時代を反映した名曲がたくさん存在した。
その中でも僕が一押しなのは、日本が誇る作曲家服部良一が作曲した「蘇州夜曲」という歌だ。
この歌は昭和15年、今から70年もまえに映画「支那の夜」の劇中歌として書かれた曲であるが、西條八十の詞といい、服部良一の曲といいこの歌こそ昭和歌謡史に残る珠玉の名曲といえる。
服部良一自身も何千曲もある自分の作品の中でも一番好きな曲であったらしい。
僕も今まで生きてきてこんな素晴らしい歌が日本にあったんなんて知らなかったのが恥ずかしい。

君がみ胸に抱かれて聞くは夢の舟唄鳥の歌
水の蘇州の花散る春を惜しむか柳がすすり泣く

花を浮かべて流れる水の明日の行くへは知らねども
今宵映した二人の姿消えてくれるないつまでも

髪に飾ろか口づけしよか君が手折りし桃の花
涙ぐむよなおぼろの月に鐘が鳴ります寒山寺

シンプルなメロディなのに一音一音に情感があり、その旋律の美しさには脱帽である。
しかも「夢の舟唄鳥の歌鳥の歌」の部分のコード進行Dm-Adim-B7-E7-A7-Dm7-Fm-G7は素晴らしい。
服部良一はこの蘇州夜曲の他にも数多くの昭和歌謡を残しているが、彼の功績は日本のポップスの創始者として今日の日本の音楽界に与えた影響力は計り知れないものがあると思う。
日本にもこんな素晴らしい作曲家がいたことを誇りに思いたい。
そしてこのような昭和の名曲は埋もれてしまわないように我々も歌い継いで行くべきじゃないんだろうか。
ショパンは生誕200年ということで今年は改めて脚光を浴びている。
服部良一もショパンの半分の生誕103年。
是非聴いて欲しいものである。




ソウルをお散歩

2010-05-14 13:54:22 | Weblog
先週ソウルに旅行に行ってきた。
ソウルに行くのは2度目だったが、今回は自由気ままにソウルの町を散策してみたいという思いで出かけた。
長崎空港からだと1時間ほどで仁川空港に着いてしまうわけで、外国に行くという感じがしないくらい韓国とは東京よりも近い外国なのである。
時差もないし、ソウルの中心部だけならほとんど歩いて回れるし、言葉だって「アニョハセヨ」と「カムサニダ」ぐらい言えたらあとはなんとかなるような気がする。
なんたって円高だから食事するにも買い物するにも物凄くお得感がする。
特にタクシーは非常に安い。
地下鉄だって100円程で安いのだが、出入り口から改札までがかなりあるため結構な距離になり、出口を間違えたりするとかなり歩かないといけなかったりする。
ソウル市内を移動するならタクシーが一番便利だ。
ただタクシーの運転手さんは韓国語しか喋れない人が多く、行く先を告げても分かってもらえない場合があるからそんな時は地図を指差すか、カーナビにお店の電話番号を入力してもらうのが一番早い。
ソウルの街を歩いて感じたのが、「チャラ男」がいないことだ。
日本だと都会の若いお兄ちゃんにはホスト崩れのようないかにも「チャラオ」という若者がうようよいるのに、ソウルの街中ではそんな人種を見かけないのだ。
女の娘にしても日本ほど馬鹿丸出しのギャルがいない。
中にはそんなお馬鹿な日本を真似するような連中もいるんだろうけど、少なくても僕の回りには姿を見せることはなかった。
だいたい韓国語で「チャラ男」って何て言うんだろう?
それには「チャラ男」のしっかりした定義が必要になるだろうな。

韓国の俳優はみんな美し過ぎると言われるが、韓流スターのほとんどが整形しているという噂もある。
肌はきれいだし、本当に韓流スターはみんな綺麗でしかもマッチョである。
イビョンホンにしてもどこでそんな肉体作り上げてんの?と聞きたくなるくらいの美マッチョだ。
今回ソウルの劇場に観に行った『JUMP』というショーに出演していた男性たちもみんな凄いマッチョで、おそらくこの人たちには体脂肪なんて言葉は無縁に違いない。
僕も今年の夏はピタッとしたシャツを身にまとい、割れた腹筋を披露できるような体を目指してみようかと密かに思ったほどだった。
今回の散策は北村の町並み保存地区と三清洞と仁寺洞がお目当てだったので心行くまで歩き回り楽しむことができた。
長崎発着の往復の航空券+ホテル2泊で、2万円ちょっとでしかも1時間くらいで来れるんだから何だか毎月来てもいいかなと思わせてくれるくらいソウルってのはいい街である。