南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

民主主義、立憲主義、平和主義を壊す安倍政権

2015-09-23 23:31:50 | Weblog

安保法案が可決してしまった。

日本中では未だにこの法案に反対するデモが続いている。それぞれのプラカードには「安倍政治を許さない」「戦争反対」「憲法守れ」など今まで政治に関心がなかった若者や若いお母さんたちまでも立ち上がった。

しかしどれだけプラカードを掲げ声を上げデモを繰り広げたところで法案は簡単に決まってしまう。何百万人何千万人の国民が戦争反対と叫んだところでたった一人の権力を握ってしまった政治家がやると言えばそうなってしまうのが世の中だ。「安倍はやめろ!」と叫んだところで安倍は辞めはしない。

独裁者に数の原理を与えてしまうとこういうことになるのだ。今回の安保法案だけじゃない。原発再稼働だって、TPP参加だって、沖縄の基地移設だって、消費税大増税だって、議席の数を占めてしまった政党がそしてその党首が胸先三寸で勝手に決めることが出来るのが今の日本だ。

野党はあらゆる方法を使ってでもこの法案の成立を阻止すると言い放ったがあらゆる方法なんて最初から有るはずがない。あるとしたらそれは選挙による政権交代しかないはずだ。わずか17%の支持しか獲得していない自民党が政権を握りこの国をその党首の安倍晋三が好き放題にしてゆくことなど許してはいけない。

今回の安保法案には6割の国民が反対しているが4割の国民は賛成していることにもなる。人間の考え方にはいろいろあるのは分かる。中国が攻めて来たら誰が守るのか、攻撃したら許さないぞという抑止力を持つことは必要だとか、積極的平和主義は必要だといろんな意見もある。今の憲法は時代にそぐわないとかいう人もいる。

安倍晋三は国民の生命と幸せな生活を守る為に安保法制を何としても作ると意気込んでいるがそれは自己陶酔型の愚かな人間の言葉にしか聞こえない。

そもそも憲法とは権力者が暴走しないためにあるものでそれを自分が権力者だから何でも出来ると勘違いした馬鹿な政治家が安倍晋三だ。安倍の言葉はまるで私の家族を守るためには油断ならないご近所の奴らは殺してやると言いそれを正当化しようと、私は家族思いだと言ってる様なものだ。

時の権力者が憲法を解釈だけで勝手に変更出来ることなど有り得ない。それを憲法違反だと言うのに未だに理解できていない。集団的自衛権は我が国の憲法では禁じられているそれを勝手に盛り込んだ法案が成立させられる訳などない。どうしても安保法案を成立させたいのならば憲法を改正させてからのことだろうが。しかし憲法改正などハードルが高すぎて無理だと分かったこの男は解釈だけで閣議決定だけで独裁的に押し通そうとした。

内閣総理大臣だからと言ったって平和主義、立憲主義、民主主義を全て破壊していいという権限など与えられていない。それを国民のためだ国民のためだ私には責任があるとか口を開けば言い放つが、既に末期的症状が出ているとしか思えない。このような政治家にいつまでも権力を握らせたままにしておく事ほど危険なものはない。

共産党の志位代表の提言で野党が協力体制を組み政権交代を図り戦争法案を撤回させようとしている。国を守るためにも平和を守るためにも家族を守るためにも一番なのは選挙で勝つことしかない。

被爆地長崎でも原爆の悲惨さを語り継ぎ、平和の尊さを語り継ぎ二度と戦争を起こさないために平和活動と祈りが続けられている。確かにこれは大事なことであるかもしれないが、どんだけ平和を望み活動したところで選挙で投票しているのが自民党や公明党なら何の意味もない。現に原爆を憎み戦争のない恒久平和を望んでるはずの長崎県民が最も支持し投票するのは戦争法案に全国に先駆けて賛成する長崎県議会の自民公明の議員たちなのである。

はっきり言えるが平和を守り戦争を回避するには政権を取ることだ。次の選挙では野党連合が協力して政権を勝ち取り平和憲法を守ることだ。そして今回の戦争法案に賛成票を投じた議員たちを全員落選させることだ。全国各地でデモをするのもいい。戦争反対と叫び政治に目覚めるのもいい。ただ大事なことは主権者の最大の武器は投票権だということを忘れないで欲しい。安倍政権打倒を願い民主主義と平和を願う国民のパワーを選挙という手段に集中させなくてはならない。