悠歩の管理人室

歩くことは、道具を使わずにできるので好きだ。ゆったりと、迷いながら、心ときめかせ、私の前に広がる道を歩いていきたい

ロミオとジュリエット

2006-02-12 18:35:12 | Weblog
 「デフ・パペットシアター・ひとみ」という人形劇団をご存知だろうか。以前NHKで「ひとみ座」という劇団が「ひょっこりひょうたん島」をやっていた。その劇団が養成した、ろう者を中心とした人形劇団だ。
 私は以前手話サークルに関わっており、その縁で、古河に何度か招いて公演をした。その最初の演目に「手手と手と手」という手と簡単な小道具だけで演じるパフォーマンスがあった。その中のひとつに「ロミオトジュリエット」があった。
 黒い背景の前で、白い手袋をはめた二つの手だけで演じられる。小道具は、ギターとグラスと仮面だけだったような気がする。もちろん言葉はない。手だけで二人の男女が出会い、愛し合い、毒を仰いで死んでいくまでを、卑猥にならず、濃密に、男女の愛と苦悩をセクシュアルに表現していた。
 この後、追っかけではないが、古河でこの劇団を紹介する意味もあって、近辺各地の公演を見に行った。中でも、東京の「こどもの城」にある円形劇場での公演が秀逸であった。といっても中身は同じであるが、舞台と照明がかなり良いものであったので、手の白さがドキッとするほど妖しさを醸し出していた。古河にも、上質の文化会館がほしいと思った。
 神奈川県を根拠地としていた劇団だったので、そのうち劇団に顔を出し、当時代表だった庄崎さんに会いたいと思っている。

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