The Phantom of the Opera / Gaston Leroux

ガストン・ルルー原作「オペラ座の怪人」

テ・デウム

2010年12月03日 | 映画について

 

テ・デウム(Te Deum)はキリスト教カトリックの聖歌の一つ。テクストの冒頭の一文“Te deum laudamus”(われら神であるあなたを讃えん)からこの名称で呼ばれる。

「王は踊る」の冒頭の音楽なので、イメージとしては「王を讃える音楽」だったのですが違っていたんですね。先日偶然、合唱付きの動画を発見。なるほど合唱が入ってくると俄然宗教音楽っぽくなりますね。

「王は踊る」は大好きな映画でフランスに行くのに絶対持って行くDVD入りしています。リュリの14世への愛が痛々しいです。しかし映画の中ではそんな熱烈な愛の根拠は描かれていません。単に美しく、権力者である王を偶像のように愛していたのかもしれません。その陰には虚栄も見え隠れするような気がします。

「カストラート」のような「和解」「許し」というオチもないです。「オペラ座の怪人」のように出世欲の入り乱れた愛が純化すると言う事もなく、リュリの「ルイ14世、愛してる」で徹頭徹尾終始する映画ですが、そんなあほなリュリと王様の美しさとバロック・ダンス目当てに繰り返して見てしまいます。音楽も最高です。

王様には愛想を尽かされて、嫌われてるのに、「それでも彼を愛している」なんてやはりある意味純粋なのかもです。嫌われても、疎んじられても愛し続ける、そんな姿を監督は描きたかったのかもしれませんね。
冒頭の音楽会への王の不参加、それでも「(演奏が始まるのだから)静かに!!!」と苛立ち、仰け反るように怒鳴るリュリ様w
時々、滑稽ですが…可愛いです。

この映画原題は「リュリ、もしくは太陽の音楽家」だそうです。

 

不思議だな、と思うのはパリ・オペラ座にはリュリやガルニエの彫刻はあってもルイ14世の絵や彫刻がありません。もしかしたらてっぺんの「太陽神アポロン」はルイ14世とダブっているのでしょうか?だとしたら素敵なんですがw

 

 

 


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