漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

27-2 WEB発表

2015-11-16 11:33:25 | 本試験
 何度受けても、見る瞬間は緊張します。



凛太郎 さんの
結果は以下の通りです。

検定名:漢検
検定日:平成27年度第2回10月25日
会場番号:2433073
受検番号:100019
受検級:1級
判定:合格おめでとうございます。
合格認定日:2015/11/11

「本試験型」 第1回・第2回

2015-11-15 00:01:05 | 雑記
 「本試験型」'17年度版、さっそく第1回・第2回をやってみました。

 古い版(私が所有する'11年度版)との比較では、第1回については、(一)の読み問題が1問だけ入れ替わっており、(二)~(九)はそのまま。(十)の文章題は丸ごと変更になっていました。第2回も、旧版の第6回の問題がベースで、(十)はやはり新しい問題のようです。第3回以降も見てみると、(十)の文章題は第1回、第2回だけでなく、17回分すべてが新しい問題になっているようです。これは嬉しいですね。ずっと見ていなかったのでいつから改定されていたのかわかりませんが、もっと早く確認して買えば良かったです。

 本試験宛らに解答してみて、結果は198点と196点。必ずしも過去問ばかりというわけでもありませんが、ものにしておくべき基本的な問題が多く、やはり良い問題集だと思いました。特に、初合格を目指される皆さんが本試験に備えてご自身の力を確認するには最適ではないでしょうか。

 第1回での私の誤答は(一)(十)の読み問題それぞれ1問ずつでしたが、できなかったのは 【罧(ふしづけ)】 と 【良(やや)】 で、いずれも「漢検漢字辞典 初版」にはない読み(第二版にはあります)。「辞典 第二版」が出版されて1年になりますが、本試験では未だに「初版」にある読みしか出題されておらず、第二版で追録された読みは、こと漢検対策としては学習する必要なしとの私の考えは変わっていませんので、個人的には、これはできなくても仕方のないところです。初合格を目指す皆さんも、こうした問題(「辞典」初版に記載のないもの)は無理して覚える必要はないと思います。

 他で目に付いた問題としては、旧版と同じ問題ですが、熟語の読み・一字訓読み問題で、

【橦城/橦く】  しょうじょう/つ・く

というのがありました。

 【橦城】 は「辞典」にない熟語で、「大漢和」によると意味は「城をつき破る」。この場合の 【橦】 は、「敵陣を攻撃する戦車(漢辞海)」「敵陣をつく車(大漢和)」という意味のようです。「大漢和」に載っている用例は「後漢書 光武帝紀」の中の一節ですが、「戦車」と言っても当然手押しでしょうし、大勢の兵士が武器を満載した車を押し進めて敵の城に突っ込んでいく場面を想像すると、何とも恐ろしい光景ですね。


 やはり「問題を解く」というのは楽しく、それが本試験と同じ形式であればなおさらです。

 残り15回も楽しみです。


本試験型 ’17年版

2015-11-14 13:09:21 | 雑記
 成美堂出版の「本試験型漢字検定試験問題集 '17年版」を購入しました。




 私が所有しているのは「'11年版」でしたから、6年ぶりの購入ということになるのでしょうか。手持ちの問題集を見直すことをしなくなってしまっていたところ、かなり問題が入れ替わっているとの噂を聞いたので久しぶりの購入となりました。パラパラと見ただけでも、相応に問題は替わっているようですので、楽しみに取り組みたいと思います。

 もちろん、誤答もたくさんするでしょうし、そこから新しい発見もあることと思いますので、それらはまたここでご紹介しますね。


 27-3 まで、もう90日を切っています。年末年始も入りますし、あっという間に試験本番の日が来るでしょう。時間をやりくりして、なんとか満足のいく準備をして臨みたいところです。

Unicode

2015-11-08 21:21:19 | 雑記
 受講中の「漢字教育士認定講座」で、きょう Unicode について学習しました。文字コードの世界標準だということは漠然とは知っていましたが、漢字はもちろん、世界中のあらゆる文字をコード化しようというとてつもない試みだということを初めて知りました。(サイトはこちら ⇒ Unicode 8.0 Character Code Charts



 現在世界中で使われているあらゆる文字はもちろんのこと、エジプトのヒエログリフやメソポタミアの楔形文字までコード化されているというのですから驚きです。

ヒエログリフ


楔形文字




 漢字はどうかと言うと、サイトの右端にある「CJK Unified Ideographs」というのがそうなのですが、ファイルのサイズが「35MB」と、他の文字に比べてずば抜けて大きいです。収録文字数が正確にいくつなのかは記載がなくてわかりませんでしたが、やはり漢字というのは、世界的に見ても文字数が圧倒的に多いのですね。明治期に、効率が悪いから漢字を廃止すべしということを真剣に主張した知識人がいたというのも、分からないではない気がします。(私個人は、もちろん漢字の廃止などは大反対です。廃止されなくて良かった~~)


 漢字のコード表はこんなふうです。


 表の上段にある「C J K V」はそれぞれ中国、日本、韓国、ベトナムのこと。漢字圏の各国で使われている字体がすべてコード化されているということですね。


 今頃知ったのかという感じもありますが、いやはや、すごいもんです。



「くわ」 と 「すき」

2015-11-07 11:54:04 | 雑記
 きょうは農具の「くわ」と「すき」のお話し。

 「くわ」または「すき」と読む漢字がそれぞれいくつもあるなぁ、と漠然とは思っていたのですが、復習していて 【鍬】 には「くわ」「すき」両方の読みがあることに気づきました。これを機に、それぞれの読みを持つ漢字を改めて拾ってみたのですが、やっぱりたくさんありますね。


「くわ」

 【鍬】  (「漢検 漢字辞典」初版 P.759/第二版 P.766)
 【耨】  (1156/1166)
  音読みの「ドウ」にも注意。【耨耕(どうこう)】は「辞典」の見出し語。前後を逆にした【耕耨(こうどう)】は 25-2 で出題されています。
 【钁】  (201/204)


「すき」

 【鍬】  (759/766)
 【鋤】  (729/736)
 【耜】  (612/617)
  訓読み問題として、25-2 で出題されていますね。
 【銭】  (-/906)
  「すき」との表外読みと意味は、「辞典」初版にはなく、第二版で追録されています。
 【犂】  (1542/1558)
  こちらは、用途は同じでも、人力ではなく牛馬に引かせて使うものを指すようです。


 こうした漢字の読みがどうこうという以前に、お恥ずかしい話ですが、そもそも私は「くわ」と「すき」の違いも知りませんでした。ネットでいろいろ調べて見ると(それでも実はいまだに良くはわからないのですが)、取っ手の先に金属製の板(または爪状のもの)が鋭角に取りつけられていて、地面に振りおろしてから手前に引き起こして使うものが「くわ」。「すき」というのは、金属製の部分が取っ手からそのまま真っすぐに取りつけられたもので、外来語で言えば、シャベルやスコップを指すようです。

 上記の理解が厳密に正しいのかどうかは若干心もとないですが、大きく外れてはいないでしょう。漢字を入口にしてまたひとつ新しいことを知ることができ、良かったです。