いろよりも かこそあはれと おもほゆれ たがそでふれし やどのうめぞも
色よりも 香こそあはれと 思ほゆれ 誰が袖ふれし 宿の梅ぞも
よみ人知らず
色よりも香のほうを素晴らしいと感じられる。いったい誰が宿の梅に袖を触れてその香を移していったのだろうか。
梅の花の香りが余りに素晴らしいので、焚いた香が服の袖から梅の花に移ったのだろうとさえ思える。これも仮想によって梅の香の魅力を表現する歌ですね。
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