漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0786

2021-12-24 19:41:50 | 古今和歌集

からごろも なればみにこそ まつはれめ かけてのみやは こひむとおもひし

唐衣 なれば身にこそ まつはれめ かけてのみやは 恋ひむと思ひし

 

景式王

 

 唐衣は、着馴れれば良く身になじむものなのに、着ずに衣桁に掛けているだけのように、ただ心にかけて思うだけの関係になるなどと思っただろうか。

 

 「唐衣」は、平安時代に女官たちが用いた正装の一つ。丈の短い上着のようなものだったようです。古今集でも、10首ほどに詠み込まれていますね。
 第55代文徳天皇の孫、景式王(かげのり の おほきみ)の歌が 0452 以来の登場。古今集への入集はこの二首のみです。



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