漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 259

2023-12-31 05:52:21 | 貫之集

ふりしける ゆきかとみゆる つきなれど ぬれてさえたる ころもでぞなき

降りしける 雪かと見ゆる 月なれど ねれてさえたる 衣手ぞなき

 

降りしきる雪かと思われるほどの月の光であるけれども、濡れて寒々とした袖とはならない。

 

 月の光を雪に見立てての詠歌。逆に雪を月の光と見た 065 と発送は同じですね。

 

 今日は大晦日。貫之歌に毎日おつきあいをいただきまして、ありがとうございました。
 明日からもどうぞよろしくお願いします。 m(_ _)m